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オーストラリアに住んでいた頃の海の思い出

海の日

 7月第3月曜日は海の日で祝日。GWを構成するこどもの日以来、2ヶ月ぶりの祝日です。海の日は、1995年、国民の祝日に関する法律の中に追加され、1996年から祝日になりました。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という思いが込められています。2002年まで、毎年7月20日が海の日でした。

 私にとって、海の思い出は、オーストラリアに住んでいたときに訪れたサンシャインコーストとゴールドコースト。日本の夏に1ヶ月ほどオーストラリアに住んでいました。オーストラリアは日本のはるか南にあり、季節が日本と逆転しています。オーストラリアは真冬でした。住んでいた地域は、真冬とはいっても、緯度は沖縄に相当し、東京の4月のような陽気でした。緯度は沖縄に相当します。海沿いにあるため、降水量はオーストラリアの中では多いです。しかし、大陸にあるため、海に囲まれている沖縄より気温差が大きいです。朝晩は1桁まで冷えて日中は20℃を超えます。窓を開けて寝てしまったときには寒さで目が覚めます。
 休日は海に行ってボーと眺めていた思い出があります。紫外線対策をしながら心地よい日差しを浴び、海岸を歩いたり、カモメを観察することがリフレッシュする習慣でした。
 今回は、思い出のサンシャインコースト、ゴールドコーストの思い出について、語ります。距離は東京~松本間程度しか離れていません。しかし、海の色が全然違いました。

エメラルドグリーンの海(サンシャインコースト)

 ブリスベンから北へ電車とバスを乗り継いで2時間半、サンシャインコーストに行きました。サンシャインコーストは、日本では知名度が高くなく、地元の方やヨーロッパからの観光客が訪れます。美しいビーチが広がり、ショッピングモールもありました。
 サンシャインコーストはグレートバリアリーフの南限に近く、砂浜は白に近いです。目の前には底が見えるほど透き通ったエメラルドグリーンの海が広がっていました。日差しが強く、真冬とはいえ、25℃近くまで気温が上がっていました。日中は薄手の長袖を羽織る程度で充分です。海水浴を楽しむ人々の姿も見られました。美しいビーチを眺めつつ、生息する動物の観察をすることが楽しみの一つでした。

サンシャインコーストに広がるエメラルドグリーンの海

コバルトブルーの海(ゴールドコースト)

 ブリスベンからバスで1時間半の場所にあるゴールドコースト。サンシャインコーストから232km南にあります。これは、東京駅~松本駅間に相当します。
 ゴールドコーストは、オーストラリア最大のリゾート地で、ワーナーブラザーズ(バットマン、うさぎのバッグス・バニーが有名な作品)などのテーマパーク、水族館などアミューズメントパーク、世界各国のブランドの集まったショッピングモールが揃います。海外からの観光客も多く、新型コロナウイルス流行前は250万人もの方々がさまざまな国から集まりました。
 ビーチにはサンシャインコーストより砂浜の色が茶色ぽく濃いように見えました。海はコバルトブルーでした。11月頃、日本海側、新潟県から秋田県に北上するときに海岸を眺めているときの色が見られます。サンシャインコーストより南にあるため、風はひんやりと感じ、8月の海水浴は寒くて向いていません。カモメが多く見られました。
 ホエールウォッチング、サーフィンなど海のアクティビティも多く用意されていました。今回は、ホエールウォッチングを選びました。1時間近くかけて移動し、沖に出て、2時間クジラを待ち続けました。クジラの背びれは見えました。しかし、顔を出すことはありませんでした。

ゴールドコーストに広がるコバルトブルーの海

思い出の味、フィッシュアンドチップス

 オーストラリアは1900年までイギリスの植民地だったため、イギリス発祥の料理が多く入っていきました。オーストラリアの海鮮料理の定番、フィッシュアンドチップスもその一つ。オーストラリアの海岸沿いではフィッシュアンドチップスのお店が多く見られました。観光案内所で魚料理のオススメは何か聴くと、フィッシュアンドチップスと答えたのでいただきました。
 フィッシュアンドチップスは、魚のフリッターとフレンチフライ(フライドポテト)のセットで、19世紀のイギリスで誕生しました。20世紀前半には安くて栄養満点の日常食として労働者階級に広まりました。
 魚のフリッターは、和食の魚の天婦羅に近いです。しかし、卵白を泡立てたメレンゲを加えてしっかり混ぜて衣を作るため、天婦羅のようなサクサク食感ではなく、フワっとしています。魚の旨味を逃さないように、厚めに衣をつけて揚げます。サーモン、スズキ、マナガツオ(バターフィッシュ)、イカなど現地でとれる魚を使用しています。魚の種類を選ぶことができ、値段も異なります。
 フレンチフライは、素材の味を活かし、縦長に切り、水に晒したジャガイモをじっくり揚げた料理。フランスがルーツだったため、フレンチフライという名前になりました。
 魚のフリッターも甘めのケチャップ、酸味を抑えたマヨネーズをつけて食べます。塩味がついているので、そのままでも食べられます。
 白身魚の淡白な味わいのため、ケチャップなど付け合わせが合います。しかし、冷めてくると、こってりしていて、お茶など飲み物が必須になります。

ビーチで食べるフィッシュアンドチップス

 海沿いの街を訪れると、海鮮が食べたくなります。ビーチで手軽に食べられる魚料理がフィッシュアンドチップスしかなかったため、サンシャインコースト、ゴールドコーストを訪れたときはフィッシュアンドチップスを食べていました。特に、フレンチフライは量が多く、帰国してから数年間は食べたくなくなるほどの量を食べて飽きました。

 今回はオーストラリアに住んでいた頃の思い出について語りました。みなさんの海の思い出はありますか?

参考文献

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