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2050年までの自分年表

体当たりNPO運営記(14) 2016年5月記
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この5月から、森ノオトのスタッフミーティングを始めました。
常勤職員のあゆみちゃんが入り、限りなく常勤に近い非常勤の事務局長・梅原昭子さん、ファンドレイジング担当の島原愛子さん、こども部担当のながたに睦子さん、総務でセールスフォースのシステムづくりを担当してくれている宇都宮南海子ちゃん、事務からイベント実働まで幅広く担当してくれている齋藤由美子さん、料理部リーダーでその他イベント等にも動いてくれる大西香織さん、料理部の脇を固める清水朋子さん、松山ちかこさん。常勤2名、非常勤8名の10名のスタッフになりました。原稿料やデザインなど成果報酬で動いてくれるリポーターがほかに30名。気づけば40名の大所帯です。

スタッフミーティングを始めたのは、「森ノオトという団体がやりたい事業に対して、お金をもらって働くだけ」のスタッフにしたくない、と思ったからです。もちろん、スタッフとして働くからには、団体の事業に関わる仕事をするのは当然なのですが、その事業が「まどかさんがやりたいことのお手伝い」だけでは、いつまでたっても「仕事が他人事」のままで、時間に対する対価を受け取るだけで終わってしまう。できれば、オーナーシップを持って、「自分事」として仕事をしてほしい。そのためには、自分発案の事業になっていけばよいのではないか、と考えました。

5月のスタッフミーティングでは、2050年までを見据えたライフビジョンをそれぞれに描いてもらい、シートには自分の年齢、家族の年齢(こども・親を含む)も記入して、ライフステージによって働き方がどう変わるか、いつまで、どんな風に働いていたいのかを考えてもらいました。そのなかで、自分としてどう働いていき、森ノオトの目指すビジョンと重なるところで具体的にどんな仕事を生み出せるのか、「それぞれの自分事」をみんなで共有しました。

例えば、夫が年上だから子どもが大きくなるころには自分が稼ぎ頭になっていなければ……、いつか大きな家に引っ越すからそれまでには自立できるような収入を得たい……、こうしたビジョンに対しては、森ノオト側が出せるのがいつまでも「時給1000円」のままではその人の目指す収入に見合う仕事を作り出すことは、難しい。一つの仕事に対する「報酬」という形にして、仕事スキルと効率を上げて報酬型で稼いでもらうのか、法人そのものの売り上げをのばして常勤職員をもっと抱えられるようにするのか、団体としても「人」と「働き方」に対する方針を定めていかねばなりません。

森ノオトの理想の働き方としては、時給1000円×時間というよりも、一つの事業に対する「報酬」型として、例えば1講座1万円といった形で、コンテンツを積み重ねたぶんだけ時給換算すると上がっていく形がよいのかなと思っています。
事務局、特にファンドレイジング担当者は、一人ひとりがやりたい仕事と、社会的なニーズ、森ノオトのミッションとの適合性を「編集」して、「森ノオトとしてその人らしい仕事をつくる」ために、営業したり助成金を獲得してくるのが仕事になってくるのかな、と。まさにファンドレイジングは「人を生かす」仕事でもあるなあと思っています。

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