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NPO総会の変遷

体当たりNPO運営記(28) 2018年1月記
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みなさん、2月3日(土)はNPO総会です。NPO法人を設立して丸5年経った森ノオト。5年間の歩みを振り返りながら、こんな未来をつくっていきたいという展望を、みなさんと共有する大切な会です。いまからでもご参加を受け付けますので、ご都合のつく方はぜひいらしてくださいね。

今回、「5周年記念パーティー」ということで、大々的にやることも考えていました。2年前は「3周年記念パーティー」として会員以外の方にも門戸を開き多くの方が集まってくださいました。考えてみると、2011年11月に「森ノオト創刊2周年記念パーティー」をウィズの森で開催して以来、森ノオトのパーティーは美味しい、いろんな人と交流できる、子どもも一緒に楽しめる、など、ご好評をいただいていました。

会場の変遷もおもしろいですね。
2011年の創刊2周年記念パーティー@ウィズの森
2013年のNPO設立記念パーティー@ウィズの森
2014年の第1回NPO総会@シェアリーカフェ
2015年の第2回NPO総会@3丁目カフェ
2016年の第3回NPO総会@めーぷるキッズ保育園
2017年の第4回NPO総会@めーぷるキッズ保育園
2018年の第5回NPO総会@BADAI BASE

地域企業が運営する、ナチュラルなコミュニティスペースだった「ウィズの森」は、まるで森のように多様性があって懐深く、美しくてやわらか。なくなった今こそ、その存在の大きさを感じずにはいられません。
NPOを立ち上げて間もなくの2014年、横浜のコミュニティカフェの先駆けで、横浜を代表するまちづくりNPOが運営するシェアリーカフェでの開催は、森ノオトも偉大な先輩の後をついていきますよというメッセージ性がありました。
2015年の3丁目カフェは、次世代郊外まちづくりで切磋琢磨し、たまプラーザぶんぶん電力をともに立ち上げた、まさに家族のような存在の大野承さんのつくった場。今、コミュニティカフェとして唯一無二の存在感を放つ3丁目カフェと森ノオトの関係性を象徴するような物語です。
いよいよ組織が拡大して人数が増え、こどもの数もおおぜいになった時、キッズフレンドリーな場が必要になりました。その時に場所を快く提供してくれたのが、森ノオト理事でもある関山隆一さんが運営する「NPO法人もあなキッズ自然楽校」のめーぷるキッズ保育園。保育園でNPO総会!というのも新しいですが、こどもも大人も一緒にいられる空間でありたい、という森ノオトの願いが体現された場となりました。

さて、今年のNPO総会。今年は「パーティー」ではなく「総会」に重きをおいています。パーティーの運営にはおそろしく労力がかかり、そこに人的リソースを割くのではなく、総会の本来の目的である「NPOのビジョンを支援者と共有し、未来への希望を語り合う」ことを重視したプログラムにしています。NPO総会でお配りする「事業報告書/決算報告書/事業計画書/活動予算書」の文字ばかりの資料ではなく、発表スライドを作りこみました。会員の皆さんがお互いのことを知り仲間として深く付き合えるようなワークショップも準備をしています。

総会での議決権があるのはNPO正会員のみですが、森ノオトを支援してくださるみなさんに序列はないと思っていて、できる限り「意思決定の場」に多くの方に関わってもらえるよう、賛助会員の皆さんにも総会の場を開きます。そして、総会の内容こそ共有したいことなので、今年は総会と懇親会をわけませんでした。
NPOの会員のみなさんとの関係は、「森ノオトがつくったサービスを提供し、利用する」という「提供者/受益者」という関係ではなく、「ともに未来をはぐくむ仲間」という意識でいます。わたしたち事務局やスタッフは、「未来をはぐくむ」ための事業をつくり運営する立場ですが、NPO会員のみなさんは会費という寄付でその事業を支えてくださる「同志」だと思っています。

ですから、今回はその懇親会のあり方も、参加費をいただいて森ノオト事務局がケータリングを手配して提供する(つまり参加費に対する対価としてのフードや、満足を提供する)という従来の形ではなく、参加費フリーで完全なるポットラック、という形にします。つまり、「みんなでつくる総会」にしたいのです。そこには料理を介したコミュニケーションがうまれ、その場にいる人たちでつくりだす場のハーモニーがあるはずです。何かが足りなければみんなの知恵と思いやりで何かを足して、みんなで温かくクリエイティブな場をつくっていけたらな、と思います。

今回お借りする場所は、BADAI BASEといって、桃山建設という青葉台の工務店の事務所兼ショールーム、そして「青葉台の工務店4社で青葉台の町なみをよくしていく」ことを目的に昨年立ち上がった一般社団法人青葉台工務店の事務局でもあります。地域の工務店同士がライバル関係として潰し合うのではなく、ともに手を携え、人とまちの魅力で仕事や技術をつないでいくという理念に、わたしたちも共感し、何か一緒にできないかなあ、と考えています。とてもお洒落でラグジュアリーな空間で、保育園に比べるとお子さんを自由にはしにくいのですが、そこはみなさんの温かい目で心を配り、こどもも大人も一緒に過ごせる時間でありたいな、と思います。

今年、森ノオトは賛助会員の枠組みを変更し、「寄付で支えるメディア」元年を目指してマンスリーサポーターの仕組みを整えていきます。それについてのご説明も、総会でおこないます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて世の中は盛り上がりを見せますが、2020年は一方で人口減少による社会縮退による変化が目に見えて現れる時期でもあり、そうした時に、地域の課題をすくいあげて地域の人に呼びかけ行動をうながすローカルメディアの存在意義はますます高まっていきます。森ノオトのターゲットは、2050年を生きる人たちへの想像力を持ちながら、「こうありたい」という社会と未来をともにはぐくんでくれる仲間です。子育て中の女性に限定せず、多世代が交われるような場をつくり、つなげていきたいと考えています。引き続き、森ノオトのことをどうぞよろしくお願いいたします(総会後、2月中をめどにマンスリーサポーターの制度を整え、あらためてご支援のお願いを申し上げることになるかと思います)。

これまでのような「会員限定地域通貨」や「会員割引」などの特典を全面に出さずに、皆さまからいただいた寄付を、どのような形で活用しているのか(具体的にはそれが社会をよくすることにどうつながるのか)をわかりやすく伝えていくためのコミュニケーションに生かし、「お金という意志」を未来につなげる循環を見せていきたいと思っています。

それでは、2月3日にお会いできるのを楽しみにしています。その日にお会いできない方にも、「森のなかま」向けの情報をこれまで通りお届けしてまいりますので、楽しみにしていてくださいね!


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