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福田利之展

日曜日のお休みは、久し振り。教会での礼拝の後に吉祥寺に出かけました。
武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されている福田利之展を観覧します。

スピッツのジャケットアートでよく知っているけれど、原画が並んでいるのを観るのははじめて。
質感が想像していたものと大きく違っていました。順路の後半に、作品の制作過程を公開している部分があって、それで、そのテクスチャーになるのだと知ることになります。会場のギャラリーで販売されている作品集にもその工程が掲載されていて、興味深く読みました。

装丁のお仕事、カバーイラストのセクションが個人的には一番印象に残っています。原画と仕上がった表紙デザインの色の感じが違うこと。写真をRAW現像したみたいに雰囲気が変わっていること。デザイナーとしては、ここまで自由にできるのなら、すごく楽しそうだと思うこと。それでいて福田さんのテイストが損なわれていないこと。

そういう部分も踏まえると、原画を観られるというのはとても貴重な時間でした。加工されたアートワークとして出版されている作品が多いので、質感を高い解像度で残した図録があってもよかったかな、と思いました。

線の取り方は真似したくなる。絵を描くことにチャレンジしたくなる展覧会でした。その感じを刺繍に生かしたらよいのかな。いずれにしても自分の起こすデザインに、いろんなことが反映されてゆくのではないかと予感しています。

立体物や写真作品も観られます。コラージュの様子もよく分かるので、とても楽しめる展覧会です。
ゴールデンウイークを跨いで5/20まで開催されています。皆さんもぜひぜひご覧になってください。

で、作品集を購入したのですが、福田さんご本人が会場にいらっしゃっているということで、サインをいただきました!

ねこ!

こういう場面はとびきり緊張してしまうのですが、福田さんにLeica SOFORTのことを訊かれ、「ライカのチェキです!」と答え、ご本人を撮影してチェキのフィルムをお渡ししました。ちゃんと撮れてたかな……。ライカのモノクロームのフィルムでよかったな……。など、思うなどしました(極度の緊張でその後、薬が必要になるなど、諸々舞い上がっていました)。

晴れた日曜日に、とても素敵な時間を過ごせました。福田さん、ありがとうございました!
そして、新しくなってゆく吉祥寺を駆けるように巡りました。

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