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島根旅行/出雲大社以外も良いよ

9月、シルバーウィーク。
ずっと楽しみにしていた2泊3日の島根旅行は台風の影響で1泊2日となった。
しかし山陰地方初上陸のこの旅は、本当に楽しくて異世界で、好奇心を掻き立てられる、わくわくする旅だった。

中部地方に住んでいる私にとって「島根県」は未知の世界だったので、とりあえずGoogleマップで調べてみると、1文目に「島根県は本州西部の日本海沿岸部にある、山がちで人口の少ない県です。」と記載。
行く前は他にもなんか書くことあるだろと思っていたが、実際島根1回目の私も同様の感想を抱いてしまった。(実際ワースト2位の人口…知らなかった)
そんな感想をもってしても本当に楽しかった。まだまだ行きたいところたくさんある、とても魅力的な場所だった。また絶対に行きます。

■目次
1.出雲縁結び空港
2.出雲大社
3.鷺浦
4.足立美術館

1.出雲縁結び空港

駅や空港などその土地の「玄関」が大好きだ。1番最初にその土地の文化や食べ物に触れる場所なので土地の創意工夫、ちょっとした心遣い、「ようこそ!!!」みたいな雰囲気がとても好き。島根県の空港である「出雲縁結び空港」も相変わらず地方空港ならではの可愛らしさが大爆発していた。

出雲空港到着時の搭乗口と飛行機をつなぐ搭乗橋の天井。こういうのすごいわくわくする。


田舎空港あるある、空港の名前可愛い。

今回飛行機や空港に詳しい友人も一緒に行ったのだが、彼が出雲空港の良いところは「滑走路が短いこと」と言っていたのがとても面白かった。
比較的大きい空港になってしまうと敷地が広いので滑走路の先から先が見通せないが、出雲空港は離陸する場所まで丸見えだった。滑走路の先は湖だった。(宍道湖)また、滑走路が短いので助走がまっすぐではなく、Uターン方式だった。珍しいらしい。なかなか自分ひとりだと気づけないが、友人の知識のおかげで新しい視点で飛行機を楽しめた。

2.出雲大社

旅の最大の目的であった出雲大社。格式高い雰囲気と広大で手入れの行き届いている敷地は圧巻であった。出雲大社に行くと「呼ばれている」感覚になるらしいが、私たちもまさにそうだった。台風直撃前の島根はずっとどんよりしていたが、出雲大社にいる間はずっと晴れていたし、足が勝手に進む感覚、行くべきしてこのタイミングで来たような気がする。

写真好きの友達の1人が撮ってくれた大きさがわかる写真。
最初本社行ったらしめ縄小さくて、え?てなった。大きいしめ縄あるの神楽殿だった。知識不足。


出雲名物「割子蕎麦」。十割蕎麦で硬く腰がある。美味しかった〜


3.鷺浦 NIPPONIA

今回泊まった宿は「NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町」。出雲大社がある出雲市の北側にある山の峠を越えた先に広がる漁師町、鷺浦にある古民家リノベホテルだ。NIPPONIAホテルは日本各所にあり、今回初めて滞在したがとてもよかった。NIPPONIAホテルのコンセプトは、以下の通りだ。

里山、集落、城下町、宿場町……。
土地に根づき、人の暮らしや地域の生業によって育まれた日本の風景。
効率化が優先される現代社会の中で、今、その郷が放置され、
日本の原風景が失われつつあります。

私たち「NIPPONIA」は消えつつある古民家を起点に、
その地域ならではの食や生活文化などを丁寧にすくい取り、心を込めて養い、
美しい郷として再生し、皆さまの前に差し出したいと考えています。

歴史ある建物が醸し出す古き味わいは、どこか新鮮な魅力を秘めています。
自然とともにある暮らし、歴史や伝統に育まれた生業は、
未来の日本にとって、貴重な資産となると信じています。

NIPPONIAが再生した郷に滞在した人たちが
「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らし」を体感し、
ここに暮らす人たちと「おかえり、ただいま」と心通わせる関係を築けたら。
旅人ながら居人のようにゆっくり、のんびり、暮らすように過ごす、
そんなささやかで贅沢な時間と出会いがあるのです。
NIPPONIA公式HP

原風景に溶け込んだ宿泊体験は最高だった。あたかもその土地に住んでいるような体験ができる。静かで、穏やかな時が流れる生活。虫の音と共に日が暮れ、鳥の声で起きるという奇跡のような過ごし方をした。

山陰地方の特徴的な屋根「石州瓦」を使った昔ながらの家と凪。160人ぐらいしかいないです。
NOPPONIAの外観。塩屋さんのお金持ちの家をリノベしているそう。部屋ももちろん素敵だった。
時が止まってる。おだやか
のどぐろの開きと鷺浦名物「荒布(あらめ)の入り煮」が本当に美味しかった…こう言うお食事が結局良いんだわ。

4.足立美術館

必ずその土地の美術館に足を運ぶことを心掛けているのだが、今回は「日本庭園」日本一の称号を持つ「足立美術館」を訪れた。規模も大きく、展示数などももちろんだが、日本庭園への気合の入れようがすごかった。青々としている日本庭園の光景が目から焼き付いて離れない。
それにしても日本庭園へのこだわりがすごい、周囲を囲む山も庭園の景観の一部とし(つまり借景)その山々を購入しているのだそう。
創設者の熱意とそれを引き継ぐ社員の情熱が垣間見える素敵な美術館だった。
庭園以外だと横山大観の富士山への哲学がちょっと響いちゃったな。
「富士を描くということは、富士に写る自分の心を描くことだ。心とは人格にほかならない。それは気品であり、気迫である」
芸術をする立場として表現してほしかったことを言語化してくれたような感じがする。

写真好きの友達のお写真を拝借🤝

周りの青々とした色に枯山水が生える
生きる掛け軸
枠の奥を想像させる


総じて楽しい島根県だった。
まだまだ石見銀山とか隠岐とか行きたいところがたくさんある。
なかなか暮らしにくそうだけど絶対に消えないで。
絶対にまた行きます。


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