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SNSをやるとなぜ人は成長して勝ち顔になっていくのか

弊事務所ではSNSの運用を重視しています。

それはもちろん、芸能はB to BビジネスからB to Cビジネスに変わることでイノベーションが起こるでも書いた通り、B to Bの芸能ビジネスではなくB to Cの芸能ビジネスがやりたいという理由もありますが、SNSを運用することで下記のようなメリットがあるためです。

SNSを運用するメリット

1. 自分の強みを見つけられる

「強み」というものは「弱さ」の逆の概念であり、要するに相対的なものです。相対的なものである以上、自己完結することはありえず、多くの他のアーティストとの比較、多くの他のコンテンツとの比較により相対的な自分の「強み」「弱さ」を発見できます。

SNSのように、たくさんのアーティストやたくさんのコンテンツが(マスメディアよりは)同条件で並んでいる場所で活動する中で、これは当たったというものがあればそれが自分の強みなんだと認識し、そこを強化するという戦略を取れるようになります。

2. ダイレクトにファンがつくことでアーティスト活動が活気づく

このnoteでしょっちゅう言及しているB to Cの芸能ビジネスのメリットですね。やはり、誰かが見てくれている、楽しみに待っていてくれるということは、表現者にとって一番の心の支えになります。

3. 他者からのフィードバックを受けることで自分を客観視できる

SNSの革命の1つは、「コメント欄(メンション含)」だと思います。コメント欄がないYouTube、TikTokが考えられますか? コメント欄がないだけで、楽しみが半減してしまうと思います。

大半のコメントは正直そんなに学びはないと思いますが、たまに唸らされるような視点のあるコメントがもらえたり、同じようなコメントがどのくらいあるかで傾向が掴めるようになります。

それにより、自分だけでは気づけなかった、自分やコンテンツの本質を多面的に見れるようになります。

他者からのフィードバックの本質的な意味

他者からのフィードバックというものは、芸事の上達においてかなり大きな意味を占めていると考えています。

先日ツイートしたのですが、上達過程において自分で差分を見つけてそれを埋めにいくというアプローチと、他者からフィードバックを受けてそれを直すというアプローチの2つがあると思います。

ただ最近思うのは、自分で差分を見つけるというアプローチには限界がある気がします。

自分で差分を見つけるアプローチの限界

いくつか思い当たります。

1. 自分にとって都合の良い事しか見ない

ダンス1つとっても、鏡越しで見る自分のダンスと、プロのトレーナーのダンスの違いを認識して、それをまずは真似てみるということだと思いますが、人間というのは都合のいい生き物なので、自分が直そうかなと思っている部分しか見ようとしない。

これはホント恐ろしい落とし穴だなと思います。

2. 自分のバイアスのかかった差分を認識することになる

もし自分の都合に関わらず差分を全件認識できたとしても、その差分の捉え方はどうしても自分のバイアスがかかってしまいます。そこにも落とし穴がある。

3. ほとんどの人は自分の判断に自信がないため他者からのフィードバックによって補完している

これもでかいです。自分でなんとなくこれかなと思っていても、成功体験がないと自分の判断に自信が持てないため、他者からも同じことを言われて初めて確信が持てるようになる。

これ以外にもあるかもしれませんが、超一流のアスリートであってもコーチをつけるのは、やはり自己発見に限界があり、他者からのフィードバックで成長していくからではないでしょうか。

SNSを運用し続けて当てることで勝ち顔になっていく

2019年現在においてはTwitterもInstagramも飽和状態のため、新人アーティストが運用し始めても、ほぼリアクションがない状況が続くでしょう。

その中で、自分たちのファンが求めているものを考えたり自分の強みを発見していくことで、「求められている」かつ「自分のやりたいこと」の接点を見つけ、写真や文章や動画で表現できるにようになれば、モノ作りの勘所がつかめるようになります。

弊社所属のアーティストでも、他のメンバーと比べて自信がないんですとかいっていたメンバーでも、TikTokで自分のダンスや企画がバズったりすることで、顔つきまで変わってきています。スタジオにいるだけでポジティブなオーラが伝わってきますし、それはMVやライブでも同様にファンに伝わるものでしょう。

音楽活動において、曲が売れることやいいライブをして評価されることによって自信が付いていくのは間違いないですが、もっと手軽に日常的に、SNSで自分が考えているものが受け入れられると言う経験を積むことで、表現者としてステップアップできます。

直近で当たったダンス動画↓

というわけで、今日もTikTokを投稿する毎日です✌️

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