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コロナ禍の影響を3パターンに分けて事業計画を作る方法【StartQounter通信】

著者略歴:宮地俊充 Serial Entrepreneur / Best Teacher(Education, Online English school)→Teen Spirit(Entertainment, Music)→Boot home(Fitness, New Normal) 起業・経営の実践はBoot homeで、理論の発表と社会貢献はStartPassで行っています

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これで5週連続でしょうか。StartQounter通信は引き続きコロナ特集でお送りしていきます。

コロナにAfterはなく、Withだ時代なんだ、という話は読者の皆さまは耳たこだと思いますが、現在、シリーズA以降のイケてるスタートアップで行われていることは、コロナ禍の影響を3パターン(夏前収束、年内収束、2-3年収束しない)に分けて、事業計画+資金繰り+戦略を練り直すことです。

StartQounter通信のメイン読者さんはシード・プレAフェーズの起業家さんですので、プロダクトがまだない、またはマネタイズ前やPMF前だと思うので、3パターンの事業計画を作ったところで解像度が低い、というのはよく分かります。

とはいえ、それができるかどうかが、シード・プレAファイナンスをする時の加点要素にもなりますので、このnoteでは具体的に、どのように事業計画を作るかお伝えします。

夏前収束パターンの作り方

これは一番作るのが容易ではないでしょうか。Beforeコロナの前に作成した事業計画から、5-7月の売上やKPIを凹ませて、人件費や広告費のコストを最大限カットします。そして、ファイナンスは夏着金くらいにするのが現実的でしょう。

ただ、たまたま取り組んでいた事業が、withコロナ時代にぴったりで需要がやばい、ということもあると思います。

その場合は、逆に攻め時ですので、オーガニックだけでこれだけ伸びていて、来月もこのくらい伸びそう、そして早めに調達して人員を増やし、広告を投下すればもっとシェアが取れるという画を描き、投資家に持ちかけるのがよいと思います。

夏前収束でしたら、それまでにかなりアグレッシブに攻める必要があります。

年内収束のパターンの作り方

5/6で緊急事態宣言は部分解除→その後も経済をちょっとずつ回しながら、とはいえ、新規感染者数を抑えていくやり方だと思いますが、この場合は年末までファイナンスができないとすると、キャッシュが持たないスタートアップが多いと思います。

となると、まずは受託でキャッシュフローを稼ぐか、体制を縮小して屈んで、手元のプロダクトを育てながら、どうやってwithコロナ時代をサバイブしていくかの事業アングルを探りにいくことになると思います。

2-3年収束しないパターンの作り方

このケースは、2-3年後に収束したとしても、人間の心理やあり方が変化してしまっている可能性が高いため、withコロナ時代にあまり合っていない事業をやられている場合は、一度閉じて他の事業を模索するのもありだと思います。

2-3年売上があまり伸びず、ファイナンスもできないとなると、スタートアップとして経営するのが根本的に難しいからですね。

何をすべきか=ピボットの検討と既存株主とのコミュニケーション

シリーズA以降のスタートアップであれば、ある程度手元資金があるのと、すでにステイクホルダーが多くいるため、簡単に育ててきたプロダクトを捨てて一から新しいことをやるのは難しいかもしれませんが、シード・プレAフェーズであればそれも可能です。

その場合、既存株主がいる場合は、将来の見立てをどのように考えているか、とことん議論して、摺り合わせが必要だと思います。例えば、起業家は2-3年収束しないという考えなのに、既存株主がもし夏前収束と予測していたとしたら、前提条件が違いすぎるので議論が噛み合いません。

次のファイナンスは、既存株主に支えてもらうケースもあり得ると思うので、今のような状況下では、既存株主とのコミュニケーションをしっかりとして、起業家側から握りにいくアクションが必要だと思います。

StartQounterはStartPassにパワーアップして、引き続き起業家の皆さんを一丸となって支援しております。ご興味ある方は、下記のnoteもご覧ください。


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