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好きなアーティスト『い』は、イアン・ブラウン。

早くも『い』で、悩みました。

そこで、ルールを追加して、CD買ったことあるアーティストから選ぶことにしました。大学時代、CDが社割で買えるというだけで、今は亡きCDショップチェーン「すみや」で4年バイトしていた自分としては、音楽はCDを買って聴くものだと刷り込まれています。

そのころはまさに90年代後半。ヒットチャートは、ニュース性を持って扱われて、学校でもチャートの話を当たり前にしていた時代。あの頃は、日本のチャートだけでなく、ビルボードや、UKチャート、果てはアメリカのカレッジチャートまでチェックしてました。REMや、Toad the wet sprocket、またグランジなんかもカレッジチャートで知りました。

子どもの頃からラジオを聴いていたからなのか、物心ついた時には、The Beatles、monkees、Ventures、Carpentersが大好きな少年でした。でも、聴いていた当時は、すでに解散していたりと、リアルタイムでの記憶はありませんでした。

そこに、リアルタイムで衝撃を受けた出来事かやってきました。第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンです。デュランデュランや、カルチャークラブがMTVに登場した時は、本当に心奪われました。それまでのイギリス音楽では、パンクの流れを汲んだpoliceや、エルヴィスコステロが好きでしたが、新しく出てきた彼らは、そうした流れからじゃない、まるで突然変異のように現れたおしゃれでPOPな感じがしました。

この経験をした音楽少年は、より一層音楽の虜になるのですが、毎日のように現れる音楽の波の中で、いつしかあの時の衝撃を何処で望むようになっていました。そこで出会ったのが、Stone rosesです。1989年のファーストは、当時のマッドチェスタームーブメントの影響が色濃く、踊れる機能性と、ロックの持つ革新性を持ち合わせた、今までに聴いたことのない、完璧なデビューアルバムでした。彼らがいなければ、ノエルがいやOASISが、デビューしてなかったかもしれないというバンドです。

長くなりましたが、イアン・ブラウンは、そのバンドのボーカルです。マイクの前にアディダスのジャージを着て立つ姿は、言い知れぬカリスマ性を纏い、観るものを多幸感に導きます。武道館でその姿を観た時は、本当に惹かれて、瞬きするのも嫌になるくらい、ずっと見ていたいと思わせる存在でした。ボーカルとしては、歌が上手い部類では無いですが、やっぱりあの声じゃ無いと感じられない、独特のグルーヴ感や、幸福感が最大の魅力でしょうか。オススメは、「Elephant Stone」「I Am The Resurrection」「One Love」「Begging You」など。正直、ファーストアルバムに捨て曲は無いので、全部オススメです。

今は、またソロでアルバムを出すなど現役バリバリで活動中ですが、やっぱり何処かでStonerosesやらないかなと、思ってしまいます。ま、そう思えるだけでも、幸せなのですが。





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