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Silent Poetsの映画を逗子で観てきた雑感

Silent Poetsの映画「SAVE THE DAY」は期待値が低かったせいもあってか実に素晴らしかった、というのが今の感想。ホント良かった。いろんな思いが交錯した。

映画の話の前に、昨年6月にSilent Poetsが初のフルBANDによるスペシャルLIVEを渋谷WWWでやったという情報に当時まったくタッチ出来なかったことが残念でならなかった。12年ぶりのアルバム「dawn」は知っていたし、タワーレコードの試聴機で聴いて買うのを止めたんだけど(苦笑)、20年以上前から聴いていたフェイヴァリットなので、、、。それにしても情報過多のこの時代、必要な情報を得ることの難しさを痛感。

Silent Poetsが上記の通り2018年6月24日に行ったLIVEの模様が映画作品として「SAVE THE DAY」というタイトルで2019年1月に公開された。その情報にもタッチ出来ていなかった。上映期間は短く、都内の上映はとっくに過ぎていた。気付いたのは3月頭で、YouTubeでアルバム「To Come...」収録の「Save The Day」がないか検索していたら偶然同名映画のトレイラーがヒットして映画の存在に気付いた次第。公式サイトを見たら、神奈川県で3月中旬から上映があると知って、これは行かないとと思った時点では、名前を聞いたことのないその劇場は横浜だろうと勝手に思い込んでいた。なぜか。実際は遥か西方(南)の逗子で駅からも徒歩15分ほど。ちょっと厳しいかな〜と思っていたが仕事が休みだった本日、色々偶然やタイミングが合って、逗子で15時からの上映に間に合うスケジュールが組めて晴れて鑑賞が実現した。

シネマアミーゴ(CINEMA AMIGO)というミニシアター、こんな感じて雰囲気ある外観。住宅地の一角にあるので、到着するまでホントに劇場なんかあるのか?と半信半疑だったけど。ひとの良さそうなマスターが一人、受付は先にドリンクをオーダーし席に着くシステム。座席数は20くらい。平日ということもあり開演時点で客は私一人(あとで一人途中入場があった)。めちゃリラックスして優雅な気分ですよ。

これから映画を観る人にオススメしておきたいことが2つある。1つはこの日のLIVEのセットリストは事前に見ない方が良い。実際のLIVEでも次何の曲をやるか?ってドキドキしながら観たいでしょう?正反対の人はセトリみてから鑑賞どうぞw
2つめは、2018年のele-king誌のインタビューは是非読んで欲しい。
http://www.ele-king.net/interviews/006174/下田さんが沈黙の12年間でどれだけ苦労されたのか、鑑賞前に知っておいた方が、よりエモまるでしょう。

おまけにもう一つ、映画冒頭のドン・レッツのインタビューは一言一句字幕なり原語を聴き取ると良い。もし字幕を見逃したら鑑賞後パンフレットに全文掲載しているので確認出来る。このインタビュー、些細な演出と捉えてしまう人もいるかもしれないが、自分にとってコレ重要だったのでチェキダ。

以上をやっていただければ、昔Silent Poetsを結構聴いてたよーっていう人も、それほど詳しくないけど映画には興味あるって人でも、充実した鑑賞が出来る気がする。
ネットで検索すればセットリストもバンドのメンバーも色々な情報にアクセス出来るけど、ここには敢えて書かない。一つ言えるのは、1年前タワーレコードの試聴機で聴いてピンと来なかった最新アルバム「dawn」の聴こえ方が一変した。実は劇場へ向かう長い移動中にAppleMusicでフル聴取。その時点で既に昨年と違う感触を得ていたんだけど映画を観て更にかわった。なのでCD買った(苦笑)。アルバムだけでなく収録曲「SHINE」の7インチ(Vocalはセックス・ピストルズのドラマー、ポール・クックを父に持つHollie Cook)まで。B面の「SHINE DUB」がアルバム未収録なのでね。

映画を観たらこれまで以上にSilent Poetsに感情移入するようになった。下田さんを応援したくなったよ。

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