お散歩へ - 児童養護施設ボランティア
子どもたちの着替えを終え、各々カートやベビーカーに乗り、いざ出発です。
玄関ロビーで職員室にいる職員さんたちに「行ってきまーす」をし、外に出ました。
良く晴れた、とても気持ちの良い日でした。
危険をなるべく避けるため、車の通りの少ない道を選んでのお散歩です。
職員さん二人がカートとベビーカーをそれぞれ押し、僕は子どもを一人ずつ交代させながら手をつなぎ、一緒に歩く係です。
車の通らない道まで来ると、一人ずつカートから降ろして一緒に歩きます。
職員さんの「ちゃんと手つないでねー」の注意を聞くはずもなく(聞く子もいますが)、あっちへちょろちょろ、こっちへちょろちょろするので、自転車は来てないか、危ないものはないかに目を配りつつ、捕まえては逃げられの繰り返しです(^^;)
一人とはいえ、子どもは手ごわいです。僕も子どもを育ててきたので捕まえるのはお手の物との自負がありましたが、なんのその、捕まる間際でするりとかわす芸当を楽々とやってのけます。(僕もフェイントかけて更にその先を行くので負けないけどねー)
子どもは好奇心旺盛ですね。様々な種類の花に一つ一つ反応する子、昆虫やアリの動きをじっと観察する子、川に一心に石を投げ込む子。
そんな子どもたちの様子を見るのはとても楽しいです。
お散歩で得られるものはいっぱいあります。子どもにとって大切な時間ですね。
「そろそろ戻るよー」職員さんの声。お昼ご飯の時間です。
僕は一緒に歩いていた子を抱き上げ、カートに載せようとします。
当然乗るのを嫌がり、脚をバタバタ。
そうだよね、もっと遊びたいよね。ごめんね、また行こうね。
お散歩はとても楽しいですが、時間も限られており、さらに一人ずつしか歩かせることができないため、どうしても一人一人の時間は少なくなってしまいます。なかなかツライところです。
何度目かのお散歩の時、職員さんが話してくれました。
「ボランティアさんが来ていただけると本当にありがたいんですよねー。ボランティアさんが来た時じゃないとなかなかお散歩にいけないですから」
当然ながら職員さんたちにはやることがたくさんあります。子どもたちの食事作り、寝かしつけ、掃除、洗濯、洗い物、事務作業などでいっぱいで園内での遊びは可能ですが、園外への散歩はなかなか難しいようです。
抱っこボランティアとしての参加でしたが、僕にももう一つ役に立てることがあったんだね。
また来るからね。また一緒にお散歩しようね♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?