Tehuの話 第2回「勉強が大好き」

更新サボっててすいませんでした!!!!!

今日はどうしても眠れなかったので、続きを書きました。ここ数ヶ月バタバタしてしまっているので次回更新も結構後になりそうですが、とりあえず置いときます。

あと、値段設定が高すぎるという声がありましたので、今回は一旦無料にして、次回からは数十円にしようかなと思っています。苦笑

僕は、13歳くらいまで、自分は勉強しか取り柄のない人間だと思っていた。"取り柄のない"という言葉は悪い意味に使われるが、僕はどちらかというとポジティブに捉えていた。「勉強しかできないけど、勉強ならできる!」という、不思議な自信があったのだ。

勉強に目覚めたのは、いつ頃だっただろうか。。

当時の我が家は、何か思いついたことに自由にお金を使えるような家ではなかった(いささか良くはなったが、今も決して裕福な家庭ではない)。両親は汗水垂らして必死に働いたお金のほとんどを貯金に回し、贅沢をすることは決してなかった。母親が安いファミレスで外食している姿さえ、僕は見たことがない。

貯金がすべて僕の学資のためだったということを知ったのはしばらく後の話。

中国生まれの両親は、ふたりとも音楽家であったにもかかわらず、音楽よりも勉強を僕に勧めた。「学問を修めることこそが、立身出世の最速コース」という考えからだった。ゆとり教育が始まってもてはやされていた時期だから、ちょっとズレていたのかもしれない。ともあれ、3歳だった僕は、いきなり地元の学習塾に放り込まれた。それが、今では世界的に人気の「公文式 (KUMON)」だ。

子供には承認権がない。大体の場合、習い事は「行かされる」ところから始まる。一方で子供には拒否権がある。大体の場合、習い事は「行きたくなくなり、泣きわめく」ところで終わる。僕の場合、ピアノや水泳がこのパターンだったから、勉強についても親はそれほど期待していなかったかもしれない。

でも、「公文式 鶴甲教室」の門を叩いた日が、僕が初めて「学ぶ」ということの楽しさを心から感じた日になり、結果的には人生において非常に重要なターニングポイントになった。

切り盛りしていたのは、M先生というハキハキとした女性だ。最初の数年間... いや、通っていた間はずっと、「怖い」イメージが先行していたように覚えている。教室で自主学習をしていると、たまに怒る先生の声が聞こえた。自分より少し上の小学2年生ぐらいの子が泣いているのもよく見かけた。僕もよく、解けない問題を諦めたときには怒られたものだ。M先生をサポートする数名のアルバイトやパートの先生があとで慰めてくれた。

でも不思議と、M先生は僕の勉強のやる気を根底から引き出した。

初めて教室に行ったとき、先生は、少し僕の背丈に驚きながら、算数と英語の最初の教材を取り出してくれた。数の概念とアラビア数字、そしてアルファベットの書き方から学ぶという、途方もない道のりだったが、M先生のおかげで、僕は結局一度も脱落せずに済んだ。

M先生は、子供の好奇心には徹底的に向き合う人だった。公文式は基本的にプリントを自分で解いて採点してもらい、必要に応じて指導してもらうという「半自主学習」方式を採用しているが、当時の僕はペケがついた問題についてかなりM先生を質問攻めにしていた。トンチンカンなこともたくさん聞いていたはずだが、先生は、一度も呆れずに真剣に僕に向きあってくれた。それが、僕の中の承認欲求のようなものを満たすようになり、勉強を快感に変えていった。僕が勉強に夢中になったときに感じる不思議な快感は、この後中学生になるまでずっと続くし、今でも仕事で感じることがある。それがいわゆる「フロー状態」に近いものであることを知ったのは最近の話だ。

さて、M先生に僕を預けた親だが、何もしていなかったわけではない。

当時の日本の英語教育は、正直言って遅れていた(※今でも遅れている)。公文式の英語教育は、センスはかなりよかったのだが、致命的な問題が一つあった。それは、すべての初出単語の上に「カタカナで」発音が書かれていたことである。

家に持って帰ってきた宿題のプリントを見た母親は驚愕した。母は英語があまりできない。しかし、直感で「これはマズイ」と感じたらしい。翌朝、僕が宿題に取り掛かろうと思ってプリントを開くと、なんと、すべての単語のカタカナ読みが修正テープで塗りつぶされていたのである。

代わりに、見慣れないアルファベットっぽい記号が書かれていた。Web上の英和辞典などでも良く見かける、あの発音記号。フォニックスだ。なんと、高価な電子辞書を持っていなかった母親は、公文式が出していた紙の英和辞典を徹夜で引き続け、カタカナを塗りつぶし、すべての発音記号を手書きでプリントに書きつけたのだ。そして、CDをつかって発音を学ぶように僕に言いつけた。

これには僕も驚いたし、なによりその情熱に一番驚いたのはM先生だった。今、僕は英語を比較的流暢に話せて、その発音はかなり標準に近いと言われる。M先生と、母親のおかげだ。母親とカタカナ表記の格闘は、この後5年にわたって続いた。

公文式に通いはじめて6年。9歳になった頃には、小学校の漢字1006字はほぼマスターしたし、算数も小学校の範囲を修了。英語に至っては、ほぼ満点で英検3級をパスするほどまでになった。

公文式では、学んでいる教材の学年と実際の自分の学年とを比べ、「優秀進度者」を表彰するというイベントが常に行われている。僕は、兵庫県下の英語ではずっとヒトケタ位に入賞していた。人生で初めて「順位」というのを意識したのはこの頃だろう。3ヶ月ごとに発表される全国進度ランキングが楽しみで仕方なかった。承認欲求を満たしてくれる存在がまた一つ増えたのだ。

毎年、エリアごとに行われる表彰式では、本当にたくさんのトロフィーを頂いた。今でも大切に実家に飾っている。それから10年後には、卒業生として、大勢の公文式の後輩の前でスピーチをする機会も得た。そのスピーチで話したことには、一切の誇張も偽りもない。今の僕のすべてを形作った原体験は、まさに「公文式」にあった。あの2DKの団地の一室から、すべてが始まったのである。


公文式に通い続けて7年が経ったころ、転機が訪れた。
それは、母親の何気ない一言だった。

「勉強できるんだったら、灘中、目指せるんじゃない?」

灘中の存在はもちろんなんとなくは知っていた。家からそれほど遠くない、隣の区にある私立の中学校だ。当時僕の通っていた小学校は中学部を併設していて、そこの野球部が何度か戦ったことがあるのも「学校だより」のスポーツ欄を読んで知っていた。それに、何度か校門の前を父の運転する車で通ったこともある。

あまり詳しくは知らないけど、なんとなく身近な学校だったからだろうか、日本一というワードと灘中が紐づくことは、当時の僕にはあり得ないことだった。「日本一」という言葉自体、スケールが大きすぎて一人の小学生にはなかなか理解できなかった。

でも、この母親の言葉をきっかけとして、僕の人生はまたもや不思議な方向に転がり始め、小学校生活折り返し・怒涛の3年間が始まるのであった。


続く


ついでに、声明(?) ここ最近、インターネット上に投稿された変な動画に映っている人物がTehuではないかという声が各所から上がり、一部ではそれを揶揄した映像や記事がアップされているという話を聞きました(ちなみに、精神衛生上僕自身はそういった映像や記事はできる限り見ないようにしていますし、Twitterで頂くリプライも私自身は友人のもの以外ほとんど見ておりません)。私に比較的近しい方はみなさん分かると思いますが、その動画に映っている人物はTehuではございませんので、どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


< Tehuへのよくある質問 >

Q. いつまで親のスネをかじっているの?

親が金持ちだとか、親に言えばなんでも買ってもらえるとか、色んなことを言われていますが、上京以降ずっと家計は独立しています。仲間と共に会社を経営し、いろんな人たちと仕事をして、正当な対価をいただいて生活しています。こんな僕のことを信用してくださって、一緒にいろんなチャレンジをしてくださる方々に、改めて心より感謝いたします。

お金のエピソードは、この「Tehuの話」の中でも後々いろんなところで言及されるようになると思います。何ヶ月後になるかは分かりませんが(汗)

Q. どうして大学に行かないの?

私は2014年春より慶應義塾大学環境情報学部に在学していますが、「"今しかできない"仕事やプロジェクトに専念する」ことを理由に、2015年春より休学を申し出ており、教授会に承認されております。僕をSFCに導いてくださったFacultyの方々からもご理解をいただいております。今学期(2016年春学期)も引き続き休学をしておりますが、今後いつ復学するかについては、仕事の都合や今後の予定を鑑みながら決定します。

※ なお、休学は「明確な復学および学位取得への意志が認められる場合のみ」承認されることになっているそうです。当然ですが、現時点では大学をやめるつもりは毛頭ございません。大学は素晴らしい学びの場です。

Q. なんでこんな自伝みたいなことやってんの?ダサ

自分自身で自分のこれまでのことを思い出して整理しているからです。自伝を書くほどの人間ではないので、自伝とは呼びません。ただ、どんな人でも、自分の過去を振り返り、忘れかけていたことを思い出し、そこから学ぶというのは非常に有用かと思います。せっかく整理したんだから、それを再構成して文章化してネットに晒しておこう、というとても単純なおはなしです。

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Tehu

コメント9件

仲間と共に会社を経営し、いろんな人たちと仕事をして、正当な対価をいただいて
何を持ってですか?
予定を鑑み
いうまでもない
なお、休学は「明確な復学および学位取得への意志が認められる場合のみ」承認されることになっているそうです。当然ですが、現時点では大学をやめるつもりは毛頭ございません。
正気を失い唐突に自己弁護をはじめたのか、前半部分が遠まわしでわかりにくいし、全体の構造からみて不自然
ダサ
質問とは全く関係ない
自伝を書くほどの人間ではないので、自伝とは呼びません
誰も自伝とは呼んでいない、質問をしっかり読みましょう
まだ何も成し遂げてないのに自伝だけ先に公開する自己顕示欲は本当にすごい
そして、この文章でカネ取るとか舐めてんの?
あなたは社会人になるのを怖がってる
「中学生にしてはアプリが」とか「高校生にしてはITが」の枕詞がなくなってただの人になるのを恐れてる
あと小4のときもだけど自分を学生だから責任ないみたいに責任逃れの言い訳としていつまでも学生=こどもでいようとしてる
地頭は別に悪くないと思うんだよ
でもね、あなたが自分で思うほど頭がいい訳じゃないの
自分で思ってるように選ばれた人間じゃないんだ

だけれど、本人の中では自意識が肥大化してて
本当の俺はもっと出来るはずだ俺はビッグだになってるわけ
現実はやっぱり中身がないから
上っ面を埋めるために色々人脈自慢したりお仕事してる自慢になる
当然ながら本当に人脈が出来てる訳じゃないしスキルも実績も積めてる訳じゃない

休学してても一応学生だし「子供」のやることだからって
今のうちは大目に見て貰えてるけどそのうち本当に誰にも相手にされなくなる
まだ若いんだから自分を見直して復学して周りに頭下げて
慶応でしっかりサークルとかに入って活動するべき
将来のためになるそれこそ本当のコネになる良いサークルいっぱいある
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