Tehuの話 第1回「神戸生まれ、神戸育ち。」

Tehuが、自分自身のためにこれまでの経験を文章にまとめていき、それを整理して”ついでに”閲覧可能にする、連載「Tehuの話」。第1回は、Tehuが生まれ育った「神戸」というまち、そして「両親」にスポットライトを当てます。

1995年8月16日。僕はとある大きな大学病院で生まれた。いや、生まれたらしい。当然僕は覚えていない。生まれてから3歳ごろまで住んでいた家の記憶が全く無いから、たぶんそれくらいの時期までは記憶がないのだろう。

生まれ育ったのは兵庫県神戸市。自分が”兵庫県”民であることを一度も意識したことがないほど大きな街。生まれたのが95年8月だから、阪神淡路大震災から7ヶ月後ということになる。少しずつ復興がはじまろうとしている、そんな時期に僕は生まれた。

震災で苦労した経験もないし、生まれた時は身長も平均値(=50cmぐらい)だった。要するに、見た目も中身も超普通だった。人前で泣くことがない、おとなしい子供だったらしく、保育園でお友達に悪ふざけをされて肩の骨を折る重傷を負った時も、ただただ静かに涙を流していたらしい。笑える。いや笑えないけど。

でも、そんなフツーな僕にも、興味深いエピソードが二つあった。

一つは、母親のお腹の中で震災を生き延びたこと。

震災の直前に妊娠が発覚し、両親は新しい家族を迎え入れる準備として、少し広い家に引っ越しをしていた。そうして出産予定日を心待ちにする日々が始まった矢先、神戸を激震が襲ったのである。家は無事だった。しかし、つい最近まで住んでいたアパートは倒壊し、仲のよかった隣人が犠牲になったという。正直言って、ツイてたと思う。無神論者の僕でも、神様仏様ありがとうと天を仰ぎたくなるオハナシだ。

もう一つは、親が日本人じゃなかったという、ただそれだけの話。

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