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東京人のトーキョー散歩〜子規庵〜

1)「坂の上の雲」の舞台
昨夏、NHKドラマ「坂の上の雲」をもう一度観たくなり、加入しているU-NEXTのNHKパックで観た。俳優さんたちの演技は素晴らしく、改めてよいドラマだと感じた。ドラマでは、子規の闘病の様子が描かれていることからか子規庵への興味がわいた。ついドラマの本筋とは離れて、家の様子とかが気になってしまうのだ。
ある平日の昼間、庵の前まで行ってみた。人間ドックの健診センターへ行く道の途中にあることを知ったので。残念ながら土日のみの開館らしい。東京下町に生まれ育っていると、鶯谷駅界隈のイメージがどうしても“ラブホ街“でブロックされているが、健診の後、会社に戻るために入谷駅まで歩いてみると、何があるというわけではないのだが、オールド東京のどこかノスタルジックな雰囲気を漂わせていていい感じなのだ。
そんなわけで、開館している時にまた来てみたいと思い、再度訪ねてみたのだった。

電線ゴチャゴチャの向こうにちょこっとスカイツリー。自分が思う普段顔の東京。

2)ほんわかさとわびさび
事前にネットで開館しているかを調べてから向かう。鶯谷駅ではなく、散歩も兼ねて高校時代を過ごした上野駅からぶらぶら歩いていった。道中何かがあるというわけではないのだが、上野駅周辺の混雑とは対照的なのんびりした空気感があって、穴場を歩いている感じがいいのだ。

そして、目的の子規庵。開いていました、ついに中に入れる!(昼休憩前ぎりぎりセーフで滑り込めた。)
履き物を脱いで上がって受付。HPによると保存会の方々で運営されているそうだ。
https://shikian.or.jp
貴重な建物をこうやって保存してくださっている方々に心から感謝。
決して広くない間取りだが、どこかあたたかい“気“が流れているように感じた。そして、子規が病床についていながら常に観察していたという庭。和花で構成されたお庭は日本らしいわびさびを感じさせる。
全くもってお庭が百花繚乱って感じの時期ではなく、ほぼ何も咲いていなかったけれど、それでもぼーっと佇みたくなる感じだった。
一歩も外へ出られなくても心は錦だった正岡子規、どんな時期でもその事象をおもしろく、ポジティブにとらえたことだろう。

子規は日がなこの景色をみて暮らした。
お庭側から見た部屋の様子。
お隣が工事中で、その壁に来館者の方々のメッセージが面白い。
ひなびた感じがまたいい。

お庭に糸瓜がたわわになる頃、また行ってみたい。🧳

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