#14 スピッツ名盤BEST10


こんにちは!
最近スピッツの曲しかずっと聴いてないのでnoteのネタもスピッツしかないんですよね

てことで、スピッツの名盤BEST10を作っていきたいと思います。先に言っておきますが、こちらは完全に僕の独断と偏見で選んだものになります。スピッツは人によって好きな曲もかなり異なるので、それも含めて楽しんでくださいね。

曲の解説も時折ありますが、あくまで僕の仮説であって正解ではないです。

それと、名盤かどうかは全体のバランスで決めています。例えば僕は「正夢」が大好きなんですけど正夢が収録されてる「スーベニア」は今回ランク外です。悪しからず。アルバムは全部で18あるのでランク外の作品も多いです。

その前に、まだ見てなければ是非こちらを見てからご覧くださいね。



では行きますね。


10位 ひみつスタジオ(2023年発売)


一番最近のやつですね。
スピッツはそのアルバムによって雰囲気が結構変わるんですよ。静かな曲調が多かったり、何やら寂しげな雰囲気だったり様々です。

この「ひみつスタジオ」は結構ポップなんですよ。爆発的に売れる前の初心を思い出させるようなポップさ。
スピッツのメンバーの年齢も50代後半に差し掛かり、正直他のバンドと比べてしまうとまだ活動を続けてくれていること自体が奇跡だったりもするんですよ。でもスピッツは何も変わらない。俺たちがアホみたいにハマったあの頃から変わらない良さを30年提供してくれているんです。

そんな童心に帰してくれるような今回のアルバム。正直最近の曲はな〜と舐めた口を聞きたい気持ちもありすが、良すぎました。良すぎです。

まずは「オバケのロックバンド」

この曲ですが1番Aメロをマサムネさんがいつも通り歌うのですが、Bメロから知らない声が聞こえてきます。え?だれ?
と思うのも束の間、2番のAメロとBメロも知らない人の声で歌われており混乱が止まりません。え?これは誰かとコラボしてるの?
この曲はスピッツ初の4人全員が歌ってる曲なんです。サビはみんなで歌ってます。
意外と田村さんの歌い方が良い…てか本当に仲良くないとこういう歌は作れないですよね。
メロディーもひたすらポップでキャッチー。カラオケでも歌いやすそう。

続いて「ときめきpart1」
今年公開の映画である「水は海に向かって流れる」の主題歌とのこと。こちらはですね〜とげまるの頃のスピッツを彷彿とさせます。雰囲気だけで言うと"若葉"や"みなと"が好きな人は、こちらも好きそうと言ったイメージ。もちろん俺は全部好き。優しいですよね、ひたすら曲調が、包み込むような。

「紫の夜を超えて」
こちらはですね、今作ではどちらかと言うとしんみりするタイプの曲ですよね。「醒めない」でよく見られたサビの始まりで大きく転調する曲。マサムネさんは"紫"を孤独なイメージとして喩えてるように感じました。しかし、こちらも例に漏れずしんみりして終わりではなく前向きにさせてくれます。

「大好物」
このアルバムのNo.1はこちら。悪い言い方をするとJポップとしてはなんだかありがちで、最初は印象に残らないんですよね。でも歌詞をしっかり聴いてみると最高にスピッツしています。「爪楊枝で突くだけで壊れちゃいそうな部屋から連れ出してくれたのは冬の終わり。わけもなく頑固すぎるダルマに擽り入れて笑顔の甘い味を初めて知った」この始まり方でもう既に虜になってます。



9位 三日月ロック(2002年発売)

このアルバムはジャケット通り、色々な物や感情がごった返して散らかってます。感情を大きくぶつける曲も静かに囁く曲も様々あるので、一つのテーマに定まってるわけではないですが、逆にそれが一体となり魅力になっています。

「夜を駆ける」
この曲は夜中ドライブしてる時に聴かないと何も意味がありません。先に夜を駆けたのはYOASOBIではなく、スピッツです。この曲の解説は以前のブログでも書いてますので是非見てくださいね。静かなのに疾走感があるんだけど、こんなメロディーどうやって思いつくんだろう?というかこの曲って…最後の曲向きだと思うんだけど、これを最初に持ってくるのもセンスを感じる。今の自分が抱えている柵や葛藤から逃れて、逃げ出すところがこの最初の曲で描かれてますね。

「水色の街」
地味シングル曲。でも俺は好き。夜を駆け柵から抜け出した後はどこに行くのか、それは君のいる水色のあの街。自らレールからはみ出し、間違えたステップで誘惑に苛まれる、そんな哀れな様子。とても気持ちが分かるのでなんだか悲しくなってしまう。

「海を見に行こう」
明日の朝すぐに海に行こう。朝一番のバスで、久しぶりに。何回もそれが強調されている。誘惑に駆られ自らを律する力を失い、自由に生きることに一切の抵抗感がなくなった様子すら感じる。でもそんなこと全て忘れて海を見に行こう。

「遥か」
これもまた名曲で、、、、このごちゃごちゃした騒がしい曲たちの中にあると一層強調される。とにかく切なげで、現実と理想の狭間を常に葛藤してる様子が描かれてる。崩れそうな未来を裸足で駆け抜けるような裏技なんてないよ。でも明日にはまた空を仰げる。それは不変の事実。まあなんとかなるよ、ってポジティブにさせてくれるんですよね。全てを振り切ったような間奏の演奏が本当に印象的

「ガーベラ」
うわ…異質。とにかく暗い曲調で、歌詞も一見よく分からないですよね。「ハローハローハロー」で始まるサビ。一体誰に挨拶してるんでしょうか?闇の中、手が触れた。白い闇の中で。ガーベラの花言葉は"常に前進"または"希望"。こんなに暗い曲調ですが、実は希望の歌だったんです。闇の中、手が触れたというのも誰かが差し伸べてくれたんですかね?"白い"というのが闇の中でもまだ一寸の希望があることを裏付けたフレーズのように思えます。

「けもの道」
スピッツ初の純粋な応援歌。いや…珍しい。こんなガチガチにちゃんと応援するスピッツはなかった。優しく自己肯定してくれるような曲は何個かあるんですよ。ルキンフォーとかスピカとかスターゲイザーとか、でも応援ではない。この曲は応援してるんですよね。これがアルバムの最後の曲になるんですが、ここに至るまでに様々な葛藤があり、抜け出して逃げ出して全て嫌になって妄想してどこか飛びそうになってそれでも前向いてなんとか進み出して、っていうのがアルバム全体を通して描かれてるので、この曲の応援がより沁みるんですよね。曲はとってもキャッチーでライブ向き。あまりスピッツっぽくない曲なのかも。


8位 インディゴ地平線 (1996年発売)

きました。バンドマン御用達
バンドマンはみんなこのアルバムが好きです。
ジャケット通り、ダッセー格好で地平線を走り抜けるような、進み続けてるんだけどオンボロだから速度はゆっくりだったり、でもそれが格好よく見えるんです。そんな感覚。

「花泥棒」→「初恋クレイジー」
愉快な始まり方。前半2曲はとにかく恋に浮かれて現実が見えなくなってるような感覚があります。正気を失ってるんだけど、それもまた恋の魅力かもしれないですね。初恋クレイジーは大好きで、前回のブログにも詳しく書いてるので見てください。

「渚」
マサムネさん本人もお墨付きの渾身の力作。俺は正直しばらくこの曲の良さをそこまで感じてなかったんですけど、ライブ映像で見てから印象が大きく変わりました。まずイントロから一気に引き込まれ、サビはとにかく爽やかで涼しげな夏を想起させてくれる。細やかな冗談でいつも繋がりを信じていたいですね


7位 惑星のかけら (1992年発売)

3枚目のアルバム。一言で言うと若々しさが凄いんですが、それだけじゃ語り尽くせない。
スピッツは30年変わらずにスピッツをしてくれてるのですが、唯一"この時"のような曲はもう出せないんじゃないかと思います。

若々しさだけではなく未熟さ、言い方を悪くすると童貞臭さというのが詰まってるんですよね。でもそれが良い。スピッツにしかない味がこのアルバムには出てるんですよね

「惑星のかけら」「オーバードライブ」
この2曲はこのアルバムでは鉄板でしょうか。この2つは若くて未熟なのに、無理に強がってるような、その上で妄想に耽ってる様子が思い浮かびます。「骨の髄まで愛してよ、僕に傷ついてよ」「美人じゃないけど君に決めたのさ」なんて普通歌詞書けないですよね

「アパート」
めちゃくちゃ良い曲って感じではないんですけど、切なくて懐かしくてなんか寂しくてずっと聴いていたくなる曲なんです。君のアパートはもうない、だけど僕は夢から覚めちゃいない。

「日なたの窓に憧れて」
これは良い、ほんとに。あいみょんが好きな曲としてあげていたうちの一つですね。これもまた切ない。学校の放課後、日なたの窓で日に照らされながら妄想してるような雰囲気ですね。僕の欲しいのは優しい嘘じゃなくて君に触れたい、君に触れたい。ここの直球さが良いですよね




6位 小さな生き物 (2013年発売)

こちらもスピッツの長い歴史の中では、だいぶ最近のアルバムと言っていいかもしれません。このアルバムは世間的にはそこまで人気な方ではないかと思いますが、個人的には好きなのでこの順位です。

スピッツの年齢を重ねた変化による部分もあると思いますが"生"への意識を強く感じる曲が多くあるように感じます。
幼虫から蛹に変わってくような、そして蛹から蝶に変わるような細やかな成長とともに"見えてきた終わり"を切なげに歌ってるように感じます。

また数曲ずつ解説していきます。

「僕はきっと旅に出る」
おお…メロディーや音の使い方は最近のスピッツなんですけど、歌詞や曲の雰囲気は昔の爽やかなスピッツって感じですよね。まだこんな曲作れたのか!ってのが最初の感想ですね。
「僕はきっと旅に出る。今はまだ難しいけど」
今できることではないけど、いつかきっとするよと。"きっと"っていう緩い肯定がスピッツらしくていいんだよね。
「未知の歌や匂いや不思議な景色探しに。星の無い空見上げて溢れそうな星を描く」
この"旅"を表す詩のような綺麗な一文。未だ知らない刺激や新しい景色を求めて旅をする感覚を知らなければ絶対書けない歌詞なんですよね。

「エンドロールには早すぎる」
これもまた…歌詞が20代すぎる。実は昔作ってた曲と言われても納得する。このなんつーか…良い意味で童貞臭い感じ本当に"スピッツ"なんですよね。実際に映画のEDに流れそうなイントロで始まり、まだ終わりたく無い、いやこんなんじゃ終われないって気持ちが全面に歌詞に表れた曲ですね。もちろん内容は恋のことだと思うんですけど最後の「意外なオチに賭けている」という無理だと諦めてはいるんだけど、どこかで諦め切れない様子、最後まで踠こうと必死な感じで明るく締めくくるのが本当に良い。

「潮騒ちゃん」
タイトルを見てちょっとガッカリしてからの、実際聞いて見て二重に衝撃。めちゃくちゃポップで明るくて若さを感じます。こういう曲が突然出てくるからスピッツはやめられないんですよね…普通にライブで聴きたい。

「野生のポルカ」
ポルカとはチェコ🇨🇿の民族舞曲。従来の曲と様子が違うのはイントロで既に分かる。疾走感が素晴らしく、とにかく現状を駆け抜けることを最優先に動いているようなイメージ。最後の部分はみんなで合唱したくなるね。

「ランプ」
"コメット"や"ガーベラ"や"P"のような、純粋なバラード。歌詞はとても直球、人間はもっと自由に生きられるはず、あなたに会いたいからどれほど遠くでも歩いていく。この直球すぎる歌詞があまりにも響く。


5位 ハチミツ (1995年発売)


断トツで一番人気なんじゃないでしょうか?
このアルバムからスピッツが大ブレイクしていきます。「おっぱい」や「ビー玉」なんて歌ってるヘンテコなロックバンドが、世間に認められる存在になっていくのです。

前作のクリスピーから割と売れ線は意識してますが、その完成形がこちらですね。

「トンガリ'95」
うわー、今じゃ絶対作れないタイプの曲だ。歌詞にメッセージ性なんて全く無く、とにかくメロディーの気持ち良さとおふざけに全振りしてるんですが、本当に口ずさみたくなるんですよね。凄いわ

「あじさい通り」
はいこれまた異色…ではあるんですが、このハチミツのアルバムにかなりマッチしてるんですよね。微妙にキャッチーとも言い難いですが、なんかクセになる。名曲の枠から外れない程度にふざけているのも良い

ロビンソン、愛の言葉、ハチミツは言わずもがななので語りません。魅力はもう聴いてもらえば分かりますね。


4位 さざなみCD (2007年発売)


実はスピッツの転換期と言っていいかもしれません。ここから先のアルバム「とげまる」「小さな生き物」「醒めない」はさざなみ以前のアルバムと比べるとやっぱり雰囲気やテイストが少し異なるんですよね、良くも悪くも。その様子もなんとなく、このアルバムを通して聴くと微妙に伝わってきます。

「桃」
スピッツファンで好きじゃない人は一人もいないと思うんですよね、ってレベルの名曲。逆に言うと、スピッツを相当好きになってからじゃないと辿りつかない曲でもあるかな。スピッツを好きになるうちに"桃"は確実にどこかで通るはずです。こんなにスピッツの良さが全面に出てる曲もない。この曲を聴くと俺もかなり前向きな気持ちになります。これからも、他人が見ればきっと笑い飛ばすようなヨレヨレの幸せを追いかけていきたいね。

「ルキンフォー」
言わずもがな。最高の自己肯定ソング。桃でも「他人が見ればきっと笑い飛ばすようなヨレヨレの幸せを追いかけよう」と歌い、この曲では「珍しい生き方でもいいよ、誰にも真似できないような」とさらに肯定してくれます。さざなみCDは本当に自分自身のオリジナルな生き方を肯定してくれるものなんですよね。スピッツ自身に言い聞かせてるような気もします。元々ブルーハーツのようになりたかったスピッツが独自の在り方を自分自身で認めてるような雰囲気もあります。

「P」
本当にスピッツか…?ってくらい綺麗な曲。いやまあマサムネさんが本気出せばこれくらい綺麗な曲そりゃ作れるか。普通にロビンソン並の人気があっても何らおかしくない。ひたすら悲しくて切なくて、星を見上げてるような、誰かを失った後のようにも感じる歌詞。夜一人でいる時にふと聴きたくなる

※魔法のコトバは以前のブログで沢山書いてますので省きます


3位 フェイクファー (1998年発売)


このジャケットが全てなんです。
静かで暗くて切ない毎日を照らしてくれる希望が目の前にあって、それはとても眩しくて自分を出すてくれる存在で、もし例えこれが幻だったとして偽物だったとしてもそれはそれでいいと思えるような感情がフェイクファーの真髄だと思います。

このアルバムは本人たちが過度期で一度は解散も考えたそうで、とても辛かった時期だそう。でもだからこその魅力もあるのかな、辛そうで今にも消えそうな中も優しさを絶やさないスピッツの魅力がここに存在します。フェイクファーは唯一無二。

「スピカ」をこのアルバムに入れなかったのは英断ですね。だって合わないもん

「エトランゼ」
うわぁ凄い。エトランゼとは、フランス語🇫🇷で異邦人、旅人。物語の始まりはとても静かで暗い。歌詞も正直よく分からない。でも何かちっぽけで大層な生の始まりが描かれているのは感じ取れる。幻の中を彷徨ってるのでしょうか…?この時点でフェイクファーの伏線が張られている感じもします。

「冷たい頬」
桃と同じポジションの曲ですよね。嫌いな人はいないと思います。これも切ないんですけど、決して後ろ向きじゃないんですよね。ふざけ過ぎて恋が幻でも良いといつしか思っていた、という歌詞は完全にフェイクファーの要素ですね。

「運命の人」
ここで運命の人を入れてくるのも憎い。ストーカーの歌やらなんやら言われてるこの曲がこのラインナップに入ってくるということはもうそういうことなんですよね…フェイクファーのアルバムでは"片想いの真髄"をアルバム通して歌ってると思います。余計なことはしすぎる方がいいよ

「仲良し」
これまた切ない。仲良しだった子に恋してたんですね。メロディーラインがとても綺麗でずっと聴いていたくなる。サンダル履きの足指に見惚れる、って凄いよね。雨上がりの切れ間から差し込む光たちが街を洗う。

「楓」
ここで楓がくるんですね…片想いっていう部分ではちょっとズレてますが、根本的な相手への想いという部分ではこの曲も変わらないはずです。なんつーか、とても切なくて。人間って人のことを忘れる時、声から忘れてくそうなんです。だから君の声を抱いて歩いていく。

「スカーレット」
これもひたすらメロディーラインが綺麗で、悪く言うと単調で平坦だがそれでいい。優しく抱きしめるだけで何もかも忘れていられるよ、埃まみれの街で。フェイクファーに繋ぐ曲として完璧な気がします。

「フェイクファー」
以前のnoteで一番好きな曲としてあげました。この曲は知った当初から心を掴まれてそこから離れていきません。失恋しかけているのに何故か前向きな気持ちになってる時、このフェイクファーの歌詞が大体重なってる気がします。この曲が王道になってしまったらそれはそれで違うので、知る人ぞ知る名曲として今後も語り継がれてほしい。



2位 とげまる (2010年公開作品)

ジャケットの蝋燭は某キャンドルジュン

このアルバムはさざなみ以降の変革期として、路線が少し変わった1作ということになります。人気としては正直かなり地味。こんなに好きなの俺くらいなんじゃないか、という気持ちもある。ただ俺はめちゃくちゃ好きなんです。

とげまるという題の通り、とげ(尖ってる部分)とまる(優しさ)の2つの構造を意識した作品。ではあるが、どう考えても"まる"の要素の方が強すぎる。従来のスピッツの尖り方やロックな部分は薄く、優しく爽やかな部分が目立つアルバムとなります。


「シロクマ」
結局シロクマがなんなのか全く分からずに終わりますが、そんなことはどうでもいい。今すぐ抜け出して君に会いたいんです、星になる前にね。地平線を知りたくてゴミ山登る。"ゴミ山"って表現すごいよね。これは現実の柵や困難を表してるのかな

「恋する凡人」
最強キラーチューン。ライブ映えNo.1。歌詞が直球且つ誰にでも共感できる。イントロからもう最高。ロックンロールの微熱の中を走り続けたくなる。これ以上は歌詞にできないってアンタに言われたらおしまいだよ

「つぐみ」
とげまるの中でも歌詞がとにかく優しくて柔らかくて。愛してるだけじゃ足りないほどの感情だけどそれでも伝えなきゃ。嬉しいとか寂しいとか全ての感情が君に生かされてる。運命とか越えるほどの確率で出会えた。だから本当に大切にしたいという想いの表れ。海原を渡る鳥のような心が存在する、というのはツグミという鳥を指してるのかもしれませんね

「花の写真」
こんな大自然の中で聴きたい曲もない。心踊る、思わず踊りたくなる一曲。途轍もないインパクトがあるわけではないが、夢見心地のテンションにさせてくれる。こんなことしかできないけれど、泣きそうな君が笑いますように

「幻のドラゴン」
ファンタジーに見せて曲の内容は極めて現実的。ありがとうとか言われたくて敢えて危険な道選んで進みたくなる時もある。俺も君に夢中で泣きたい

「TRABANT」
このアルバムの中では珍しいロック。あまり目立ちませんが、これもまあ結構歌詞が良い。ギリギリの持ち物ととっておきのときめきを君の分まで用意して今日も夢見ている。TRABANTとはドイツ語🇩🇪で衛星、仲間

「聞かせてよ」
結構好きな人多いよね。この曲は凄い弱ってて、君の声でどうにか立ち直ろうとする曲のように感じます。君の声で僕は変わるから

「えにし」
前のnoteではフェイクファーを一番に挙げていますが、今一番好きな曲はコレなんですよね。
"君に会えた嬉しさ"というのがどれほど幸せなことか、それを存分に伝えてきます。美しい世界に嫌われるとしてもそれでいい、君に会えてよかった。ゴミで煌めく世界が僕たちを拒んでも、に通ずる部分はありますね。曲名を"縁"とかじゃなくて"えにし"にしてるところも最高

「若葉」
これも大自然の中で聴きたい曲。大自然の草原や草木の中を掻き分けて、日差しが溢れた瞬間に色々なことを思い出した。君と無邪気に遊んだ日々のこと。2番の歌詞が意味深ではありますね。暖めるための火を絶やさないように大事なものまで燃やすところだった、何かの例えですかね

「君は太陽」
地味シングル。でも好き。俺は幻のドラゴンとセットでよく聴きます。訳を知ってなるほどそうかそうか、のところ好き。なんか能天気な感じがしていいんですよね、この曲。理想の世界じゃないけど大丈夫そうなんでね。


1位 醒めない (2016年発売)


これはやべぇのが出た…
全部良い曲というのはもうそりゃそうなんですけど、スピッツが売れ線を意識せず好きなことをただやってる感があってそれが伝わってくる。メロディーラインがとても綺麗で何度も繰り返し聴きたくなる。

「醒めない」
まだまだ醒めない頭の中でロック大陸がガーンとなった。完全に意味分からないですが、夢から醒めていない状態を指してるんですかね。サビが気持ちよい

「みなと」
まあこれは震災の曲ですよね。マサムネさんは震災の影響でメンタルを悪化させて、ライブできなくなってしまったりということがあったのでかなり強い思いがあると思います。そう考えるとトップクラスで悲しい曲なんじゃないでしょうか。遠くに旅立った君の証拠も徐々にぼやけ始めて。そうなんだよなぁ、亡くなった人間っていずれ忘れられてしまうのでその表現かと思うと胸が締め付けられますね

「子グマ!子グマ!」
この曲が名曲なんて一体誰が想像したんやろか。サビ前の間奏の演奏力があまりにも高すぎる。子グマは勿論例えだと思いますが、相手にとにかく幸せになってほしい曲ですよね。親子関係を表す曲かもしれません。

「コメット」
まだこういう曲作れるのか…シングルでも全然売れるやんこれは。切なくも優しい曲というのももう鉄板ですけど、ガーベラやPよりも個人的には好きかもしれません。さよならってやだね、終わらなきゃいいのに。

「ナサケモノ」
サビのメロディーがとてもクセになるし、何回も聴きたくなる。始まり方も独特。君の名前つけた人はすごくセンスが良いという歌詞が好き。好きな人の名前って絶対好きになるもんね。その名付け親を褒めるというセンス

「グリーン」
疾走感溢れる曲。これはですね…遠出をする時に一番初めに聴きます。この旅立ちの朝感凄いんですよね。悩みの時代を経て久しぶりの自由だ、から分かるようにずっと苦しかった時が終わりやっと心から楽しめる瞬間が来たことを表してますね。

「SJ」
SJが何なのかは全く分からん…がこの曲も良い。静かでちょっと暗め。アニメのエンディングっぽいですよね。蔑みの表通りで笑顔のコツを覚えたなんてまた凄い歌詞ですね。夢のカケラはもう拾わない。これからは僕が作り出すから

「ハチの針」
すごいロックだね。スピッツっぽくはないんだけど、スピッツらしさも残してある。サビは口ずさみたくなるし、滅びてなかったゲンゴロウはわけわからん!でも良い

「ヒビスクス」
ラテン語でハイビスカス🌺。この時点でお洒落ですね。陽気な曲なのかと思いきや、静かで鬱々とした始まり方。過去の過ちや誰かに傷をつけてしまったことを悔やんでるように感じます。今まで抗って戦ってきたがもう辞めていい。武器を全部捨てて着地するというのはそういうことか。考えさせられる曲です。サビの高音がとにかく難しそうでカラオケでは歌えませんね

「こんにちは」
シンプルでスピーディーなロック。応援歌ではないがけもの道に通ずる部分はあるかな。とても歌いやすそう。アルバム最後の曲に"こんにちは"をつけるセンスが好き。

このアルバム実は、夢の中"醒めない"→モニャモニャ→誰かと出会い"こんにちは"という風に時系列で繋がってるんですよね。これは凄い。

というわけで、10位→1位まで紹介が終わりました。スピッツはね、まだまだ名曲が沢山あるので暇な時にまた紹介していきます。

では!




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