【乳がんの摘出前、もう一生温泉はいけないものだと思っていたが…】

意外とそんなことはなく、余裕で風呂に入れた。

胸がなくても、タオル肩からかければ誰もじろじろ見てこないというライフハック。

乳がん全摘した3か月後、エキスパンダーでお椀型に膨らんだ胸に、手術の傷跡。大丈夫かな～と思ったが、傷はテープで隠し、タオル肩から下げたり胸を隠せば全然人は気にしていなかった。

【全摘出から1年。再建手術も終わり、シリコンの胸を入手。より分かりづらくなったので週２でスーパー銭湯に通ってる】

そして、今年再建手術を終えて、一応治療が一区切りついた。

で、手術してから今回は1か月くらいで温泉解禁となり、さっそく行ってきた。

傷口は前よりも薄く、胸の形もより自然な胸っぽくなったので、前よりタオル肩から掛けちゃえば、全然分からない。
両胸ともに乳首がないので、それを敢えて出す勇気はまだないが、さらっと隠せばまあ気にされないので、割と快適に過ごせている。

脱衣所も、端の方を選ぶようになったし、塩サウナも人がいるとタオルをかけてコソコソと塩を塗る。体を洗う時も、なるべく人がいないところを選んで足を折り曲げて胸は隠している。

でも、温泉に行けてはいる。そこまでしてもやっぱり温泉は、いい。

ある日、湯船で上半身を出しているが、やたら腕で胸を隠している方がいらっしゃった。逆に何でそこまで隠してるんだろう、ときになって目が行ってしまった。

余計に隠そうとせず、さらっとタオルで覆い隠す方が人目を逸らせるんだな…とその方を見ていて思った。