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北欧デイアンドナイト1

フィンランドについた。10月4日、14時。東京は20時。気温は5℃だった。服装の選択ミスに気づく。想定より10℃以上寒かった。

旅行先ではまずホテルのチェックインをする。今回もチェックインをするためにヘルシンキ中央駅へ向かう。ヘルシンキ・ヴァンター国際空港の中は広く、鉄道までの道は長かった。

海外に来たと実感する瞬間は人・場所それぞれだが、今回はチケット売り場で実感した。当たり前だが文字は日本語じゃない。フィンランドは大抵の場所で英語が通じるが、公用語はフィンランド語だ。Englishと書かれたボタンを押してチケットを買う。ヘルシンキまでは約5ユーロだった。成田から新宿までの金額を考えると破格的に安い。日本の空港も中央から近くならないものか。

ヘルシンキ中央駅についた。この日は晴れだったがそれゆえ鋭い寒さだった。晴れの日ほど痛みを伴う寒さになるのは何故だろうかと思いながら、ヘルシンキのメインとなる道を歩きホテルへ向かう。デパートなど、ほとんどがヨーロッパ風の建物だ。フィンランドで有名なデパートはStockmannと呼ばれるデパートでこの旅ではよく訪れた。

駅から数十分ほどでホテルについた。チェックインを済ませ早々に部屋へ。想定通りキレイな部屋だった。基本的に4つ星ホテル以上を予約するためこれまでに大きな失敗はない。到着すると安堵からか眠気が襲ってくる。この日は21時まで眠ってしまった。眠っていると寒かったので温度調整しようとエアコンのコントローラを探した。しかしコントローラがみつからなかったので、フロントに連絡して温度調整を依頼した。すると温度調整ではなく電気で動くヒーターを持ってきた。おそらく個別の温度調整はできない仕組みになっているのだろうか。この辺りの作りは日本のホテルを見習ってほしい。

起きて街を歩いた。中心部のホテルだったのでしばらく歩くとバーなどが見えた。バーからは騒がしい声が聞こえたが、街は静かだった。旅行ではフラフラ歩きながらどの店に入ろうかとゆっくり選ぶことが多い。しかし、この日はあまりにも寒く、防寒も十分ではなかったためホテル併設の特にフィンランドにちなんでいないイタリアンでリゾットを頼んだ。その後、乾燥した部屋で一晩を過ごした。

次の日は雨だった。この日はフィンランド第二の都市であるタンペレへ向かう。前日に通った見知った道を抜けてヘルシンキ中央駅に向かった。気づかなかったが、駅周辺には様々な企業のビルがあり、UnityやNational Geographicなどグローバルに展開している見知った名前の企業もあった。

タンペレ行きの切符を買う。ヘルシンキからは約20ユーロ。出発まで時間があったので駅に併設されているカフェで休憩した。するとフィンランド人の50 ~ 60代ほどの女性が相席に来た。そこで少し話をした。タンペレの先にある「コッコラ」という街に向かうとのこと。ヘルシンキからタンペレの道のりと比較して3倍はある長旅だ。ヘルシンキにはあまり来ないようでその駅の大きさに驚いていた。その女性と自分は英語で話をするが、隣に座っていた別の女性との会話はフィンランド語だった。日本人が日本語で話すようにフィンランド人はフィンランド語で話をする。その女性から見て自分の印象はすごく丁寧な英語を話すということだった。その際、日本の英語教育の問題点について説明した。

この旅で覚えたフィンランド語は二つ「Moi」と「Kiitos」それぞれ「Hi」と「Thank you」という意味である。店でもホテルでも最後に「Kiitos」というと笑顔になった。外国人が「アリガトウ」と片言で話すようなものだろう。

しばらくして電車の出発時間になってその女性とは別れた。フィンランドの鉄道はVRとなっており、日本のJRと名前が似てる。Railwayだから当然なのだが。車両は二階建てでその二階に席があった。隣には60代のくらいの男性が座っていた。VRではWi-Fiがフリーだったのでネットサーフィンをしたりして過ごしていた。

2時間弱でタンペレに到着。ヘルシンキの時同様、ホテルへチェックイン。到着時は雨だったがほどなくして晴れた。チェックイン後は街へ出て昼ご飯を食べた。昼ご飯にはこの旅初めてとなるフィンランド料理(スカンディナヴィア料理?)の店に行った。店主がバイキング風の服を来ている。料理はラムのシチューを選択。また、ドリンクを聞かれたのでアイスコーヒーを頼んだ。これが失敗だった。そのアイスコーヒーはかなり甘く作られていた。感想を聞かれたが、悲しませたくない気持ちから「Good」と言った。シチューは美味しかった。この国ではシチューはスープではなくとろとろに煮込んだ肉だ。

昼ご飯を食べた後は街を散策した。一通りの観光スポットに行き写真を撮った。その後はホテルに戻り夜まで休憩。夜は夜でまた違った顔を見せる街が美しかった。基本的に旅の目的は街を見て回ることだ。日本でも海外でもその街の日常を見るのが楽しい。タンペレも例外なく楽しめた。

ホテルではサウナに入った。フィンランドはサウナの国でここタンペレも例外ではない。サウナでは仕事でフィンランドに来ていた43歳のスウェーデン人男性と話をした。仕事のこと日本のことについて話をした。彼は軍関係の仕事をしていると話をしており、ここについても日本との違いを感じた。日本(人)の自衛隊について説明をした。日本の印象について聞いたところ、「ギブリという会社は知っている」と話していた。「ギブリ?」と思ったが話を聞くと「ジブリ」のことだとわかった。トトロや魔女の宅急便、千と千尋の神隠しについて話したが、自分自身それらを見ていないので頷くだけに留まった。サウナには30分ほど入っていた。一人旅ではこういった会話も楽しい。

翌日はヘルシンキに戻りフェリーに乗ってエストニアへ向かう。

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