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「背景まで観る。」


映画・「スリービルボード」を観た。


舞台は田舎町のミズーリ州エビング。(架空の町)

主人公のエルドレッドは7ヶ月前に娘がレイプされ殺された。

7ヶ月経っても捜査が進展しない警察に不信感と怒りを抱き

町外れの殺害現場近くにある3枚の広告板を借り

警察に対する訴えを載せた。

その広告をきっかけに様々な事件が起きる。

というのがあらすじ。


この映画を観てアメリカに跋扈している差別の種類を知れた。

俺は今まで白人が有色人種に対して差別をしていることは知っていたけど、

白人が白人に差別をしていることは知らなかったんだよね。

エリート層の白人から

田舎町に住んでいる低賃金の白人労働者はヒルビリーと呼ばれ、

そう蔑まされている人が多く住んでいる地域がこの舞台であるミズーリ州だ。

差別を受けている彼らも、劣等感を感じ閉鎖的で差別的な人間になっていく。

ミズーリ州に住む人やヒルビリーと呼ばれる人の大半はトランプ大統領を支持しているらしいがその背景を知ると納得もいく。

ストーリー展開自体はユーモアが溢れていて面白かったし、

怒りは怒りを呼んでしまうことや、

許す優しさを持つ重要性を感じれたんだけど

何よりアメリカ社会の闇を映し出していることが、

この映画の最重要ポイントなんだと思う。



俺の映画の見方はまずあらすじを抑えて、すでに公開している映画だったら口コミや感想をしっかり読むようにしている。
(ネタバレも含んでしまうけどあんまり気にしない。)

そうすることで映画の内容がズレないで観ることができるんだよね。

もちろん、あらすじや感想を読まないでも映画を楽しめるとは思うけど

俺は昔からあまり集中して映画が観れないんだよね。笑

約2時間集中できずに、結局映画の内容が頭に入らないまま終わってしまうことが多かったからそれは勿体無いと思い

あらすじや感想をしっかり読んでから観るようにしている。


で、このスリービルボードも観る前にもあらすじや色んな人の感想を読んだんだけど

かなり多くの人がミズーリ州のことに触れていなかったんだよね。

憎しみは良いものを生まないとか、許す心を持とうとか。

それもそうなんだけど、ミズーリ州の歴史や人を調べればそれだけじゃないと感じるはず。

ミズーリ州では2014年に黒人青年が白人警官に射殺される事件が起きている。

その事件や、上述した白人でも差別を受けていることを前提として知っていればこの映画の見方も大きく変わると思うんだよね。

最近よく聞くけど、

それがコンテクスト(文脈)を読むってことなんじゃないかな。


コンテクストを読んで背景を観ることができれば、もっと深く広く情報を読み取れることができるんだ。

ただ与えられた情報を一方通行で受け取ると思考停止の状態に陥ってしまう。

この映画だと、なんでミズーリ州が舞台なんだ?と疑問を持って調べてみるべきなんだよね。

ミズーリ州がどういった歴史があってどういった人たちが住んでいる地域なのか知らないんだったらまずそこからでしょ。

それを知れば映画だってより楽しめて観ることができる。


何も映画だけじゃなくて、全ての情報に対してコンテクストを読むことができれば深く広い視野が持てるようになる。

まずは疑問を持つことから。

しっかり背景を読み取ろう。




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マジ大吉
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寺本 匠

《何者でもないけど、書くことを続けたら何になるか実験中。》 「テキトーにフラつく。」がモットー。 2019年3月19日から毎日1200文字以上note投稿開始。 インスタは読書メモとして→ https://www.instagram.com/teratakugram/

映画まとめ

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