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鉄拳7FR暗黙の了解(初心者→中級者へ)

はじめに

こんばんは鉄拳先生です。

今回は高度なテクニック(横移動、ファジーガード、この技は右に強いetc...)は一切抜きにして、中級者以上の鉄拳プレイヤーが自然と意識している鉄拳の暗黙の了解をフローチャートを用いてわかりやすく解説して行きたいと思います。

・鉄拳始めたての方
・3すくみは分かったけど勝てない方
・なんで負けるのか分からない方
・鉄拳でイライラしてしまう方
・同じ段位帯で停滞している方

そのような方々のステップUPになればと思います。

また、鉄拳用語を多用しますので、分からない用語があればこちらの記事を参考にしながら読んで頂ければと思います。

よく聞く「3すくみ」とは結局何か

3すくみは情報が多い為、今回のnoteでは詳しい解説は省略します。

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「置きは2択に強い」「2択はスカに強い」「スカは置きに強い」という技術介入はあるもジャンケン要素の強い理論です。

鉄拳はよく「3すくみ」だけで成り立っている様な話を聞きますが、私はそうは思いません。その様な運要素が強いゲームでしたら、ここまでプレイヤーの実力差は開きません。

私はこの3すくみをよくテニスに例えます。

「3すくみ」はジャンケンをして「サーブ権を取得する」様なものです。次にこの「サーブ権を取得する」とは何かを説明して行きます。


鉄拳は「原則」ターン制のゲーム

鉄拳には硬直F/フレームというガードも何も出来ない硬直時間が存在します。この硬直時間は技を出した時に発生する他、技を受けた時、技をガードした時はお互いに生じます。

与えられる硬直時間は差があり、ほとんどの技は

ヒットすると
「技を出した側」より「技を受けた側」が

ガードすると
「技を受けた側」より「技を出した側」が

硬直時間を多く貰うように出来ています。
(硬直時間の差を有利F、不利Fなどと表現します)

硬直時間の差があると、立て続けに両者が同じ発生Fの技を出したとしても、硬直時間が少ない方の技が先にヒットしてしまうのです。

つまり、「硬直時間が多い方」は守りに徹した方が良く、「硬直時間が少ない方」は攻めやすい、暗黙の了解として「攻め手」と「守り手」が生まれているのです。

どちらがこの「攻め手」=「サーブ権」を手にするか決めるのが、初めの一手「3すくみ」なのです。

次にその後の流れについて説明して行きます。


鉄拳には「暗黙の了解」がある

「攻め手」「守り手」共に、それぞれ大きく2つの選択肢があり、再び「攻め手」の奪い合いが始まります。
それが以下の流れになります。

グループ 84@2x

※【勝つ】=技をガードする・技を当てる
※【負け】=技がガードされる・技が当たる

「攻め手はもう1度攻められる、守り手になったら守りに徹しなければならない」

という暗黙の了解があるお陰で、攻め手の2択が成立し、また暗黙の了解を逆手に取った守り手の暴れが成立するのです。

鉄拳で段位が中々伸びない人に共通しているのは「攻め手」なのか「守り手」なのかが分かっておらず、同じ選択肢ばかりを取ってしまっている事が挙げられます。

次のステップで解消して行きましょう。

・暗黙の了解を意識して対戦する
・軸となる大きく有利Fを取れる技を見つける
・その技を軸に守り手の相手がどっちの選択肢を取ったか分析する
・その選択肢に合った行動をする

暗黙の了解を学ぶキャラとしてオススメなのは「ブライアン」です。理由としてはチョッピングエルボーという技が例外としてガードされても+4F有利、ヒットで+7F有利を取れる(ガードされても攻め手になれる)からです。


【番外編】鉄拳の強さの差は何か

ここからは少しマニアックです。

「攻め手」や「守り手」の行動の選択は3すくみの様に見えて、実は運要素はとても少ないのです。何故なら「暗黙の了解」を軸に様々な要因がこの選択に関わっているからです。

グループ 84@2x 2

・硬直時間の差の大きさ
・どちらが対戦をリードしているか
・プレイヤーの選択傾向
・キャラクターの技の特性
・対戦の流れetc...

(例1:守り手が−9Fの不利Fを背っている時は、「暴れ」を選択する可能性は限りなく少ない)

(例2:連続して2択をガード出来ず、何度も守り手になってしまっている時、「暴れ」を選択する可能性が増す)

また、それを逆手に取る

(例3:守り手で−9Fの不利Fを背よっているが、攻め手が「割れない連携」を選択するうまみは少ない...あえて「暴れ」を選択しよう)

「暗黙の了解」を軸に、様々な要因を踏まえて選択肢を考えるセンス。これこそが「鉄拳の強さ」だと私は思います。


【番外】そしてさらに深まる鉄拳7FR

↓鉄拳歴10年の私の脳内です(笑)

グループ 111@2x

今回は大まかな鉄拳の技の傾向から「鉄拳の原則」「暗黙の了解」を紹介させて頂きましたが、様々な例外要素があります。

・ガードされても有利Fを取れる技
・パワークラッシュ
・レイジアーツ
・横移動
・横に弱い技、強い技
・当て身etc...

まずは技の大まかな傾向から「暗黙の了解」を理解し、そこから細部の理解を深め、選択肢を増やして行きましょう。

そして鉄拳を極め続けている間に気付いてくるでしょう。

何故こんなにも根強いファンが居て、長い歴史を持っているゲームなのか。

「意味の分からないイライラするゲーム」

から

「戦略的で深く、楽しいゲーム」

に変わってくれる事を私は祈っています。

最後まで見て下さいましてありがとうございました。
By 鉄拳先生

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