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心が揺れる

心が揺れることは悪いことではない。

人に非難されたり,人から突き放されたり,人が悲しんでいるのをどうしようも出来なかったり,自分の無力さを感じたり,将来に不安を感じたり,過ぎ去ったことにこだわったり…人が人であり,記憶があり,経験を生かしていきている以上,それは仕方のない産物。

そして,それこそが,人に共感したり,進化したり,戦ったりするエネルギーやモチベーションにもなる。心が揺れなければ,生じないエネルギー。

すべてを俯瞰して,昇華させ,良いものに変えるには?悩まずに,立ち止まらずに,傷つけずに,怠けずに,昇り続けるためには?

人に寄り添い,過去に感謝し,人を許し,今あるものに満たされ,人を助け,未来を見つめてひたすらに努力するしかない。そして,それだけで良い。

非難されることに傷つくことではなく,無力さにやる気を失うことではなく,不安で動けなくことでもない。

生きる意味も,生き甲斐も,価値も名誉も,そんなものは,後から人が名をつけたもので,心や行動を縛るものならば,持っている意味がない。

心が揺れるのは,進むため。迷うのは,進みたいから。命と時間と未来以外,大事なものなんて何もない。生物学的にいって,人は,生き残りたいという本能のほか,進化したいという欲望が遺伝子の中に眠っていると思う。

心が揺れるのは,進化したいから,私はそう思っている。



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