パルセイロの2023年を展望しよう【⑥監督と戦術】

パルセイロの2023年を展望しよう、ということで
今回は監督と戦術についてです。これが一番長くなりそうです(笑)

【2022年から感じたこと】


◆主導権と再現性
監督は自分達からアクションを起こすことにこだわりのあるお方
シュタルフさんのW杯の戦評を見た時に、結果に喜ぶ一方で
耐え忍ぶ日本の戦い方には思うところがあるような書き方が印象的でした
また今年のキャンプでも「再現性のある攻撃」というゲキが飛んでおり
ボール保持から意図した攻撃を繰り返すことで主導権を握りたいようです

◆相手を引き込む
低い位置でのボール保持・ビルドアップは、相手の時間を削る、好機を探るというのもありますが、最近は相手を引き込むのが目的ではと思ってます
今季のブライトンだとか片野坂さんの大分など「擬似カウンター」のために
相手をおびき出すような、リスク承知の持ち方をします

ウチもこの系列のサッカーをしてるのでは、というのが見立てです
まあ古くからこれに似た考え方はあって、最近になってより整理され共有されたという感じでしょうか

◆可変システム
攻撃時と守備時で配置が違うのは、もはや当たり前の世の中ですが
試合前の予想布陣がこんなに当てにならないチームも少ないでしょう
大雑把に言えば「水谷システム」なのかもしれませんが
流動的にポジションを変えながら攻めるのが特徴です

◆「孤立した」サイドの1対1
シュタルフさんのサッカーは「サイドで有利な1対1をする」ことを意識しているように見えます
アウェイのダービーで森川が左サイドを崩した場面が象徴的でしょうか
試合結果はよく覚えてないですが…

周りが森川を直接サポートするのではなく、1対1のお膳立てをし孤立させる
有利な状況でボールが渡れば、それはもう決定機になるという構図
古くはロッベン、リベリー、最近だと三笘がそれに近いのかなと思います

またこれとは少し別ですが、監督はある程度各所のデュエルでどうにかするという考えを持ってるのかなあと感じます
ドイツは1対1を重視するなんて言われますが、監督のルーツが影響してたりするのかもしれません

【シュタルフ体制の「功と罪」】


◆チームマネジメント重視
監督がチームマネジメントを意識しているのは様々な場面で見て取れます
試合後あいさつにベンチ外の選手を呼んだり、キャンプに専門家を招いたりと「OneTeam」を口先で終わらせない努力を重ねています

強いチームは仲が良くないが結果で団結していくなんて話もありますが
近年の傾向だとチーム一体でなければ栄光はつかみ取れないというところでしょうか

◆発信力と「人たらし」
シュタルフさんのイメージとして「がんばろう長野Tシャツ」を着ている姿を思い起こす方も少なくないと思います
試合後のコメント、協賛試合でのハッピ着用、インスタでの発信など監督の立場と自身のキャラクターをうまく生かしているように思います

加えてシュタルフさんを端的に言うと「人たらし」ではないでしょうか
関わった人、特にYS関係を見ていると監督を慕っている方が多く見えます
我々サポーターもそうですが、人柄に魅了される人は今後も増えるでしょう

◆哲学と心中?
前述したように、監督はこちらからアクションを起こすことにこだわる方
個人的にも振り切ってやるのは後から評価する観点からも良いと思います
ただし上手くいかなかったときにどうするか、理想と結果どちらを取るかというのはサッカーの永遠の問題とも言えます

監督自身も信毎の記事でこの葛藤を語っていました
ただ哲学は曲げない趣旨の記述があったので、万が一結果が伴わない時は
クラブ、サポーターの受け止め方が試されることになるでしょう

◆レフェリーとの向き合い方
監督はレフェリーと仲良し(意味深)になるのが得意なのでこちらもヒヤヒヤ
ホームでのダービー直後に監督の発言がマイクにしっかり拾われたのは、記憶に新しいところです
是非はさておき監督の立ち回りとして、審判に異議を唱えることもありますが、熱さが行き過ぎてしまうのは心配なところ
また選手にも影響しているのか、昨季は選手の異議、カードも目立ったように思います
ここは改善に期待します

【今年はどうなる】

◆省エネで戦う
ハイプレスに行き過ぎず効率的に守り、攻撃に余力を残すという信毎情報
昨季も中を締めて、サイドの低い位置でボールを奪取する場面もありましたが、実際はどうなるでしょうか

◆水谷移籍の影響
昨季のキーマン水谷が移籍したことで、戦い方全体に影響が出るはず
個人的な推測なんですが、可変の風味が減るのではと思っています
これは上の省エネにも通ずる話ですが、さて当たるかどうか

いよいよ明日は開幕戦ですが
次回はクラブ運営についてです

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