母のかかりつけ病院を変えて薬を見直した話

母は10年以上前からリウマチを患っています。
先日、長年通った遠方の病院から近くの病院に転院しました。
このため新しい担当医に残薬の数を報告する必要があります。

心配した妹が実家に乗りこみました。
母の持っている薬は

・リウマチの薬
・血圧の降圧剤
・消化薬
・睡眠導入剤
・痛みを抑える薬
・めまいを抑える薬

などがあります。

リウマチ薬は飲む曜日が決まっています。
降圧剤は毎朝。
消化薬は毎朝夕の食後。
これらは自分でビンに分けてメモを貼り、管理しているようでした。

妹がお薬辞典のアプリで確認すると
大量の残薬には、睡眠導入剤と
何種類もの消化薬がありました。

あちこちの病院で受診する度に
不眠と胃の不調を訴えては、処方されたのでしょう。

飲まなくなっても捨てられず、何年もため込んでいたのです。
薬だからもったいない、という気持ち。
睡眠薬がないとたちまち困る、という気持ち。

どちらもわかりますが、現在の処方箋に影響しかねません。
自己判断で飲んでは困ります。

物をすてられないタイプの人は、薬もぜったい捨てません。
妹が処分すると言い、母が抵抗し、
険悪な言い合いになって私が呼ばれたのです。

私は母に、妹の判断を信頼して大丈夫だとなだめ、
現在のかかりつけ以外の薬を妹が持ち帰りました。

その後、服用中の薬の一覧を作り
買ったばかりのお薬カレンダーに一週間分を入れました。
残りはストックとしてプラスチックのカゴにまとめました。

しかしそれだけでは、慣れないお薬カレンダーを無視して
ついストックの方の薬を使おうとしてしまうのです。
言葉で説明する度にうなずくのですけれど。
(近ごろの母の記憶力は揮発性です)

そこで
「お薬手帳に入れるためのストック用」
と書いたA4サイズの紙を
薬のストックをまとめたカゴの上部にかぶせて留めました。

文字以上に見た目の印象から触ってはイケナイと伝えます。
これでようやく母も理解してくれました。

これからは毎週、お薬カレンダーへの投入に付き合うことになりますが。

お薬カレンダーには、さまざまな物があります。
今回は週ごとタイプと月ごとタイプを購入しました。
ところが朝夕食後に飲む薬、起床時に飲む薬、夕方に飲む薬
と1日の飲むタイミングが違うのです。

月ごとタイプは1日1ポケットなので、対応しきれません。
またカレンダーが落ちて薬が散乱する場合も考えられます。

それをリセットしたり、服用状況を確認するためにも
毎週母と会話しながら薬の準備をするよう、
週ごとタイプを使ってみることにしました。

これまで薬の管理を母にまかせていましたが
転院先への残薬の報告の必要にせまられて
ようやく状況を洗いだし、把握することができました。

親を管理能力のない子ども扱いはしたくありませんが
薬の管理はどこかの時点で手を付けるべき事でした。

老いていく親との関わり方は、次々出される抜き打ちテストみたいですね。
今回は妹のおかげで及第点だったと思っています。





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