[各競馬場コース別傾向]第25回 阪神芝1,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は12/23(土)に行われる阪神カップの舞台でもある『阪神芝1,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


阪神芝1,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年4回

[サンプル数] 全 223レース
東北東寄り2m/s以上の風 28レース
南西寄り2m/s以上の風 57レース
北西寄り2m/s以上の風 54レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が10%強[Mペース]が50%強で、[Hペース]が30%強となっており、基本的に緩めのペースにはなりにくい傾向と言えます。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、『東北東』寄りの風では[Sペース]の割合が高く『南西』寄りの風では[Hペース]の割合が高くなっていることがわかります。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が25%程度[先団]が40%程度の割合となっており、これらを合わせると65%程度の割合を占めることになります。[中団前]が20%程度で、[中団後]は10%程度[後方]は5%程度基本的には前で運べる馬がやや優勢な傾向で、中団より後方からの差し込みはかなり厳しいコースとなっています。

 また、風向き別において目につくところでは『東北東』寄りの風における『勝利数』のグラフで、[先頭]の割合が低くなっているところでしょうか。ただしこれは『勝利数』のグラフだけに現れている傾向であることからも、そこまで気にしなくても良いと考えます。前述の通り、風向がペースに与える影響がある割には、脚質傾向に与える影響は小さいと言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、特定の馬番では[18番]の成績が突出しているのですが、基本的には内目の枠ほどの成績が良く、外目の枠に行くほど成績が段階的に悪くなっていることが現れており、『内枠有利/外枠不利』の傾向が強いと言えるでしょう。

 風向き別に見ると、いずれの場合においても凸凹が目立っていて、特に『東北東』寄りの風では[18番]の成績が突出しているのが目につくのですが、大雑把に見てみると『内枠有利/外枠不利』の傾向には変わりなく、『全体』の傾向とあまり変わらないと言えるのではないでしょうか。


【結論】

 阪神芝1,400mのコース傾向は、以下の通り。

●基本的に緩めのペースにはなりにくい傾向。

●前目が有利な傾向で、中団位より後ろの位置取りでは厳しい傾向。

●『内枠優勢/外枠劣勢』の傾向が強い。

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