[各競馬場コース別傾向]第4回 新潟芝1,000m

毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は7/30(日)に行われるアイビスサマーダッシュの舞台でもある『新潟芝1,000m』の傾向について紹介します。

※本コーナーの概要はこちらを参照


新潟芝1,000m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年1回

[サンプル数] 全 126レース
西南西寄り2m/s以上の風 30レース
北北西寄り2m/s以上の風 37レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が4%で、[Mペース]が70%強[Hペース]が20%強となっており、基本的には平均的なペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『西北西』寄りの風では、[Hペース]の割合が大きくなっており『北北西』寄りの風の場合[Hペース]の割合が少なくなっているのが特徴ではありますが、それでも[Mペース]の割合が大半を占めていることからも、風向きに関わらず基本的には平均的な流れになることが多いと言えるでしょう。


②レース中盤位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭][先団]共に35%前後の割合となっており、これらを合わせると約70%の割合を占めることになります。[中団前]が20%弱で、[中団後]は8%程度[後方]は4%程度となっており、前に行ける馬がかなり優勢な傾向と言えます。

 風向き別に見てみると、特に注目したいのは『北北西』寄りの『勝利数』についてで、[先頭]が何と45.9%の割合を占めています『北西』『北北西』『北』向きの風が吹いている場合は、逃げられそうな馬の頭狙いがおすすめと言えるでしょう。

 これとは逆に『西南西』寄りの『勝利数』については、[先頭]の割合が23.3%となっており、『全体』と比較しても少し成績が悪くなっている点も目につくところです。

 『連対数』『3着内数』の観点では、『全体』と風向き別で大差はなく、あまり傾向の違いは見受けられません。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~10番]までの成績が悪い傾向[11~12番]はそれなりの成績で、[13~18番]の成績が良い傾向新潟千直は『内枠不利/外枠有利』というのがすっかり有名な傾向と言えるのですが、そのことが如実に現れていることがわかります。

 風向き別に見ると、『西南西』寄りでは、『全体』の傾向とグラフの形は似ており、大差はないと言えるでしょう。

 一方『北北西』寄りでは、『全体』のグラフの形とは少し異なる部分があり、特に[1番]の成績が比較的良くなっている点と、[18番]の成績が悪くなっている点が目につきます。特に[1番]に関して見てみると、馬場の傷みが進行する開催終盤でも馬券圏内に来ている例が多くあるので、『北西』『北北西』『北』向きの風が吹いている場合は[1番]の馬には注意を払いたいところです。


【結論】

 新潟芝1,000mのコース傾向は以下の通り。

●平均的なペースになりやすい傾向。

●前につけられる馬が断然有利な傾向。中でも、『北北西』寄りの風では逃げ馬の勝利数が多いことには注意したい。

●『内枠不利/外枠有利』の典型的なコースであることは言うまでもないが、『北北西』寄りの風では[1番]の成績が比較的良い傾向にあるので注意したい。


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