[各競馬場コース別傾向]第27回 京都芝1,600m(内回り)

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。2024年春季競馬番組の発表時にSNSでも話題となりましたが、1/20(土)の京都競馬12R(最終レース)において「3歳未勝利」戦が組まれております。当レースの施行条件が『京都芝1,600m(内回り)』で行われますが、このコースでは新馬、未勝利、2歳・3歳限定1勝クラスのみで行われているため、なかなか取り上げることなく、このような機会でしかなかなか取り上げることはありませんので、今回は『京都芝1,600m(内回り)』の傾向について紹介します。

※本コーナーの概要はこちらを参照


京都芝1,600m(内回り)傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回

[サンプル数] 全 115レース
北北西寄り2m/s以上の風 23レース
南寄り2m/s以上の風 18レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が約30%[Mペース]が約45%[Hペース]が約25%となっており、前半のペースは平均な流れになる傾向となっています。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、特に目につくのが『南』寄りの風の時で、[Mペース]の割合が1/3を占めており、より平均的な流れになりやすい傾向と言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が10%程度[先団]が40%程度の割合となっており、これらを合わせると約50%の割合を占めることになります。[中団前]が30%程度で、[中団後]は10%程度[後方]は5%程度直線が短いうえに平坦のコースなので先行有利の傾向が現れるかと思いきや、データで見るとそこまで顕著に有利な傾向とは言えません。『全体』の『連対数』『3着内数』も似たような傾向になっており、印象よりかは差し馬にも十分チャンスのあるコースと言えるでしょう。

 風向き別に見ると、差異が見受けられるのは『北北西』寄りの風における『連対数』、『南』寄りの風における『勝利数』の観点の時ですが、それでも顕著な違いが見受けられることはありません。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、多少凸凹はあるものの、総じて見ると特段目につくような傾向は見受けられず、フラットな傾向であると言えるのではないでしょうか。

 風向き別に見ると、『北北西』寄り、『南』寄りともに特定の馬番が良い傾向が現れていて凸凹が目立つグラフに。強いて挙げるのあれば、『北北西』寄りの風では中枠にあたる[7~13番]の成績が良い傾向であると言えるのでしょうが、それでも凸凹がかなり目立つことからも、あまり強く推せる傾向とは言えません。


【結論】

 京都芝1,600m(内回り)のコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは平均的なペースになりやすい傾向。

●前目で運べる馬がやや有利も、差し馬にも十分チャンスはある傾向。

●馬番別成績はフラットな傾向。

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