[各競馬場コース別傾向]第14回 東京芝1,800m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は10/8(日)に行われる毎日王冠の舞台でもある『東京芝1,800m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


東京芝1,800m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回

[サンプル数] 全 313レース
南寄り2m/s以上の風 74レース
北北東寄り2m/s以上の風 40レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が70%程度[Mペース]が25%程度[Sペース]が3%程度となっており、基本的には前半のペースが緩みやすい傾向と言えます。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、『北北東』寄りの風では[Sペース]の割合が高くなっており、よりペースが緩まる方向に作用していることがわかります。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が10%程度[先団]が35%程度[中団前]が30%程度[中団後]は20%弱[後方]は7%程度となっており、先団~中団より前目で運んでいる馬が優勢な傾向と言えます。また、『連対数』『3着内数』の観点でみても同じような傾向になっていると言えます。

 また、風向き別で見てみると、特に違いが見受けられるのは『北北東』寄りの風の時で、[先団]の割合ががかなり高くなっており、逆に[中団前]の割合が低くなっていることがわかります。前述の『①ペース傾向』でも言及した通り、ペースが緩まる傾向にあることから、前目で運べる馬が優勢な傾向になっていることがわかります。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[5~8番]の成績がやや良い傾向で、[11~16番]の成績がやや悪い傾向となっており、『中枠がやや優勢/外枠がやや劣勢』の傾向と言えるでしょう。なお、[17~18番]の成績は極端に悪くなっていますが、[17番]が31頭、[18番]が20頭とサンプル数が少ないということでデータの信頼性に欠けるところがあるため何とも言えないのですが、数字としては悪いのは確かなので、やはり外枠はやや劣勢の傾向と言っても良いかもしれません。

 風向き別に見ると、『南』寄りでは[7番]、『北北東』寄りでは[4番]の成績が突出して良いことが目につきますが、非連続性なグラフとなっていることからも、傾向を掴むのが難しいと言えるでしょう。


【結論】

 東京芝1,800mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは緩みやすい傾向。風向き別では、『北北東』寄りではよりペースが緩まる傾向。

●先団~中団より前目で運べる馬が有利な傾向。風向き別では、『北北東』寄りでは前目で運べる馬が有利な傾向。

●『中枠がやや優勢/外枠がやや劣勢』の傾向。

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