[各競馬場コース別傾向]第22回 阪神芝2,000m
毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は12/2(土)に行われるチャレンジカップの舞台でもある『阪神芝2,000m』の傾向について紹介します。
※本コーナーの概要はこちらを参照
阪神芝2,000m傾向
データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。
[データ集計期間] 2018年1回~2023年4回
[サンプル数] 全 263レース
東北東寄り2m/s以上の風 45レース
南西寄り2m/s以上の風 61レース
北西寄り2m/s以上の風 72レース
※風のサンプルについての概要はこちらを参照
①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』で見ると、[Sペース]が70%程度、[Mペース]が25%程度、[Hペース]が4%程度となっており、基本的には緩めのペースになりやすい傾向と言えます。
風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、特に目につくのは『南西』寄りの風の時で、[Sペース]の割合が低くなっており、[Hペース]の割合が高くなっていることがわかります。それでも[Sペース]の割合が高いことには変わりないのですが、比較的ペースが速まることがあるのは頭に入れておきたいところです。
②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が25%程度、[先団]が30%程度の割合となっており、これらを合わせると60%弱の割合を占めることになります。[中団前]が25%程度で、[中団後]は10%程度、[後方]は6%程度。基本的には前で運べる馬がやや優勢な傾向と言えますが、中団位より前目からの差し馬にも比較的チャンスのあるコースと言えるでしょう。
また、風向き別において目につくところでは『南西』寄りの風における『勝利数』のグラフで、[先頭]の割合がかなり低くなっている点。前述の通り、『南西』寄りの風ではペースが速まる傾向にあることがこのような傾向になっているものであると推測されます。
③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~9番]の成績が良い傾向で、[10~12番]が平均程度、[13~16番]の成績が不振といった形になっており、『内~中枠有利/外枠不利』の傾向が現れていると言えるでしょう。
風向き別に見ると、いずれの場合においても凸凹がかなり目につくのですが、敢えて触れるとすれば『北西』寄りの風のグラフで、『中枠』にあたる[6~12番]の成績が突出して良いことがわかります。
【結論】
阪神芝2,000mのコース傾向は、以下の通り。
●緩めのペースになりやすい傾向だが、『南西』寄りの風ややペースが速まる傾向。
●前目がやや有利も、中団位より前からの差しにもチャンスはある。また、『南西』寄りの風では4角先頭からの押し切り例は少ない傾向。
●『内~中枠優勢/外枠劣勢』の傾向。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?