見出し画像

ハンドメイドと量産システムの間の溝について #Spreadyコラムリレー

こんにちは、はじめまして。

寺口と申します。

▼自己紹介(長いので読み飛ばしていただいて大丈夫です)

この度、大切な友人が新しく事業を始めることになりました。

そして、その事業がものすごく素敵で、好きなので、応援しています。Spreadyについて、少し書きます。

とても素敵なデザインがアジアのすごい賞をとっていたようです。

大好きな日比谷さんと佐古さん

B with C to Cモデルの可能性

とかっこよく書きましたが、Spreadyの何が好きかっていうと

・まず、Spready立ち上げた人たちのことが好きだから。
・そして、ペイフォワード的なコンセプトが好きだから。
・モデルが、「働き方」の一番最初の問題「出会い方」を変えられるかもしれないから。
・このサービスが大きくなれば、いいことしてる人にいいことがありそうだから。

です。

5月末に重大発表があるということなので、それまで、6人の素敵な仲間たちと、以下について考えていることを、コラムリレー形式で書いていきます。トップバッターです。ドキドキ。

人を紹介するということ。個人と法人の新しい関係性。ソーシャル・キャピタルの可能性。などなど。

何について書こうかな。

ソーシャル・キャピタルについて書こうと思う。


ソーシャル・キャピタルを辞書で調べると、「社会関係資本」と書いてあります。インフラなどの社会資本とは違うと。

GWは天皇陛下即位のニュースを見て、そもそも天皇ってなんだろうと思い、主に明治天皇以降の天皇制から、政治に興味がわき、いろいろ調べているとアメンホテプ4世まで遡ってしまい、ダーウィンの進化論をひとしきり調べた後は、結局プロパガンダの歴史について読みふけってしまっていました。

プロパガンダってとても面白くて、マスコミュニケーションとともに発展した背景があるのですが、マスコミュニケーションに関しては元来一方的なものでした。情報発信の機能は一部のプレーヤーがほぼ独占して持っていました。情報は発信側と受信側がしっかり整理されていたのですね。発信側のバラエティが増えたことと、受信側に選択肢が増えたことによりこの構図は時代と共に少しずつ適正なバランスを探して変化しています。

もうひとつ、急速にバランスが変わっている機能があります。


信用創造


という機能です。信用創造というのは、簡単に言うと物流や、金融などにおいて、間に誰かが入ることでその価値交換をちゃんと行えるようにする仕組みです。第三者が間に入ってくれるから安心です。信用というものは、おもしろいもので、いくらそこにその機能があったとしても可視化されないとなかなかそこに投資はできません。最近はマイクロファイナンスなども進化し、中央集権的な構図は変化しています。ただ、物流や金融などのシステマティックなものに関しては、システムで解決したほうがわかりやすいです。

一方、システムが事実上破綻している分野もあります。

例えば、人と人をつなぐ、人とコトをつなぐということ。

仲人という人たちがいます。

人と人の縁をつなぐことを生業としています。職人っぽくて、目利きみたいなものが必要になってきます。相性というものは科学しにくく、再現性もなかなか向上しません。そして、繋いだ結果価値を生んだ実績も溜まりにくければ、可視化もしづらい。結果、人の紹介ビジネスはたくさんありますが、結局、システムによるものはとても機械的で、現状あまり信用創造システム自体はあまり信用できないなぁと思っています。

機械的なプラットフォームは多くの人のための機械提供の機能としては一定の価値がありますが、その質を高めるためには個人の努力が必要です。以前こんなコラムを書きました。

簡単にいうと、システムに身を任せる「範囲」は自分でコントロールできるようにしておいたほうがいいということ。

人と人、人とコトの間にはシステム的な世界と職人の世界がパラレルで走っています。

お金持ちに主治医がいるように、モデルにスタイリストがいるように、ハイパフォーマーがパートナーとなるようなヘッドハンターと個人的に長期的につきあっているように、より高次元の価値同士の媒介となるような、信用創造機能は極めて属人的で丁寧です。確かにそこに価値があるから、ニーズが集まるし、カネも集まる。ただ、限られているから、いろいろオープンではない。

このシステム的な世界と、職人の世界の間を実際に行ったり来たりしていると、思うことがあります。

「おっきい溝があるなぁ」

と。

システム的な世界に両足を突っ込んでいると、結局システムの一部として利用されて人生の大半の時間を終えることになります。

きっと僕自身が、自分にいろんな資産をくっつけることにこだわっているのも「システムに利用されっぱなしなのは、ムカつく」からです。


では、どうすればいいのでしょうか。


そんなことはわかりません。

ただ、ひとついえるのは、物事には「中心からの距離」があり、中心に近づかないと見えないことも多いということ。そして、バランスが時代と共に、中心に寄ったり、フロンティアによったりするということ。

人と人の出会い、人とコトとの出会いについては、大半の人はとても古いシステムの上に乗っかる以外の選択肢を「知らない」こと。

そして、皮肉なことに、中心に近い人は「ハンドメイド」の属人的な信用創造機能を享受しているということ。

この高品質なハンドメイドと、刹那的なシステムの間の世界を作ろうよっていう優しいサービスがSpreadyなんじゃないかなと思います。

中心の近くを見ちゃって、その溝の深さと広さに悲しくなった人や、今は中心との距離が遠くて、でも利用されるワンオブゼムから抜け出したい人、信用創造機能が分散化の方向に向かっていることを何となく肌で感じている人は、この流れに乗ってみるのもいいと思います。


僕は乗ります。


優しい世界が近づくように。


最後までご覧いただき有難うございました。だいぶ抽象的になりましたが、具体的なことは調べれば出てくるので、何となく面白そうとか、知ってみたいとか、きっかけはそんなものでもいいかなと思います。

代表の佐古さんのnoteがとてもわかり易いのでリンクを貼ります。

Spreadyについて

マガジンもあるよ!

みなさんに良きご縁がありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?