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自分が見た2021年のフジロック


2021年のフジロックに8月20日(金)~8月22日(日)の3日間現地で参加しました。
既に多くの方がいろんな形で書いていますが自分も自身の記録として残しておこうと思い書いています。あくまでも自分の個人の感想になります。


ずっと批判の対象になっていたが五輪が閉幕し、フジロックに批判の対象が移り、自分を含めフジロック好きの人たちの思っていた以上に批判されまくったことには少し驚いています。悲しいことではありますがソーシャルなどの書き込みの内容は今のこの世の中において多くの方が思っていることだと思うので仕方ない部分もあるなとは思っています。
そういうこともあり開催日当日、会場に移動するまでずっと悩んでいましたが、フジロックが今後も開催されてほしい、また運営側にとってはフェスを開催することが仕事、出演者にとってはライブをすることが仕事、会場である湯沢町の宿泊施設で働いている人にとっては客に泊まってもらうことが仕事、その他湯沢町の方でフジロック関係の仕事をしている人達がたくさんいることを考えると少しでもお金を落としていければという想いもあり現地での参加を決めました。

もちろん適切な金額の補償がされるのであれば、自分も開催は見送るもしくは配信のみにした方が良いとハッキリ言えるのですが、後半にも書きましたが補償を受けてもおそらく大赤字だと思います。こういったことを考えるとフジロックの有観客での開催という判断は支持したいという気持ちになりました。

自分自身が感染する可能性、人に感染させてしまう可能性もあるので開催前後で検査をすることを前提に参加しようと思いました。フジロック終了直後に検査しても潜伏期間などの観点から数日後に受けようと思います。


前置きが長くなりましたが、自分が見た、感じた今年のフジロックについて書いていきたいと思います。以下に書いてあることは自分が見たことについて書きますのでこちらに書いたこと以外が現場で起きていた可能性もあります。

フジロックの公式HPに掲載されている『新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン』の内容に沿って書いていきたいと思います。

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まずマスクについてですが、自分が見た範囲内では飲食時以外にマスクをしていない人はいませんでした。ただライブ中に鼻まで覆っていない人は何度か見かけパトロールしているスタッフに注意されていました。またマスクの種類については不織布以マスク以外のウレタンマスクや布マスクの方も多くいたのは事実だと思います。

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こちらについてはガイドラインにも書いてある通りいろんなところにたくさん消毒液が設置され、しかも空な状態になることもなく常に使用できる状態にされていました。また自分も持っていきましたが、消毒液を自身で持ってきている人も多く食事前後などは各自持ってきたもので消毒して食事しているように見えました。トイレ周辺にある手洗い場にはこのSimple dayのハンドソープの香りが凄く良くて素敵でした。気に入ってしまい購入してしまいました。高いですが。。。笑

通常のフジロックならトイレに長い行列ができることはよくあることですが、今年はトイレに並ぶことはほぼ無かったですが、手洗い場に並ぶことがよくありました。それだけ入念にみなさん手を洗っていたということでしょうか。

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こちらもガイドラインに書いているとおり、シャトルバス乗る前、入場前によくお店などにも置いてある消毒と検温が同時に非接触でできるものが置いてありました。2日目の土曜日はKing gnuが出演するからか人が今回のフジロックでは一番人が多く検温の列も結構並んでいてそこが少し密になっていたと言えばなっていました。

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これは本当にいなかったと思います。

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グリーンステージ及びホワイトステージの前方から真ん中あたりには密にならないよう等間隔にマーキングがされていました。レッドマーキーは全てのエリアにマーキングがされていました。フィールドオブヘブンは後ろの方にしかいなかったのでどうなっていたのか確認できていません。
マーキングされていて基本的にはみんな守っていたのですが、ライブ途中で前方エリアに来た複数人グループのお客さんは足場が暗いのもあったのかマークの上に一人ではなく複数の人がいた時があったことは確認できました。ただ今回はみんなディスタンスを取っていることもあり、スタッフが客がいるエリアをうろうろしてパトロールしていて注意されていました。

前方エリアについては春に開催されたVIVA LA ROCKのように事前に抽選して当選した人しか入れないなどとすれば後から入ることも出来ず良かったかもしれないなとは思いました。


あとお客さんの話ではないのですが、いろんな媒体用の写真を撮影しているカメラマンが客と客の間が空いているからかお客さんのエリアをうろうろして写真を撮っていることが凄く気になりました。何度か見かけましたし、1回すぐ横に来て折角お客さん同士で距離取っているのにしっかり接触していて嫌な気持ちになりました。シンプルに邪魔だし。
カメラマンなら客が入れないエリアから写真撮れるだろうに。。。

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場内で飲酒していると思われる人は一度も見かけませんでした。ただ場外で少し飲んで会場入りしている人がいたような気はします。新潟県は緊急事態宣言、まん延防止等重点措置のエリアでは無いので、飲酒自体はダメではないですが、今回ばかりは止めてほしかったなと思ったのが正直なところです。

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自分がタバコ吸わないので何とも言えませんが、こちらはみなさんしっかりルールを守っていた印象です。

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これはコロナウイルス関係無いですが、今年は日本国内アーティストのみの出演ということもあり初フジロックの方も多かったようで普通のスニーカーで来ている人たちも多くいて少し心配になりました。余計はお世話かもしれませんが。。。
8月の苗場は寒いと聞いていたのでそれなりに準備していきましたが気温的には7月の苗場と大きく変わりない感じでした。ただとんぼが凄く多かったです。笑

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こちらのアプリ、事前に個人情報の入力、問診票に回答したら入場可能の画面が出るようになっています。自分は3日前から毎日問診票に回答するのかと思いきや、3日前から回答が可能というだけで回答したのは1回だけです。徹底するのであれば毎日問診票への回答をマストにしても良かったのかなと思います。まぁ体温の記載も自分で記載するからみんなが正直に書いているかは分からないのですが。。。

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これはコロナ関係なく導入されていますが、例年以上にキャッシュレスで支払っている方が多いように感じました。


基本的には事前に示されたガイドラインをみんな守っているように見えました。会場自体のレイアウトも変更され、通常場内1があった場所も飲食エリアになり、飲食店同士も距離を置いて設置されお客さんが散らばるような工夫が見られました。

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タイムテーブルも敢えてファン層が被っていそうなアーティストをがっつり被せることで散らばるようになっていたりと運営側も積極的に密な状態が出来ないようにされており凄く良かったと思います。

ただ、問題に感じたのは、ライブ後規制退場とかでは無かったので、ライブ後が密になっていたということ。特に一番人が入っていたと思われるKing gnuのライブ後はすっごく密でした。通常のフジロックであればヘッドライナーが終わっても、ライブは朝までやっているので帰る人や他のステージに行く人、食事しに行く人などいろいろいて散っていた印象でしたが、今回は深夜のライブが無いので、みんなほぼ同じ時間帯に宿に帰るなり、テントに戻るなりしていたので密な時間が結構続いていました。それは非常に気になりました。


今回のフジロックは今の日本のワクチン接種の状況や検査体制のことが影響から海外のフェスのようにワクチンの接種証明もしくはライブ前72時間や48時間以内の陰性証明のどちらかが必須には出来なかったと理解しています。
おそらく来年の夏までには日本もワクチン接種が進み欧米のような状況に近づくと思う(切に願っています。)ので来年のフジロックはワクチンの接種証明もしくは陰性証明を必須にした方が良いと思います。


おまけになりますが、フジロック終了後もいろいろと言われています。
まずフジロックの公式HPが出したこちらの報告についてですが、終了の報告となっており、コロナウイルスの潜伏期間を考えるとすぐに終了報告を出すのは早いだろと指摘を受けているようですが、確かにタイトルの付け方が悪いのでそれは良くなかったなと思いますが、内容的には「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていないことを、まずはご報告させていただきます。」とありこの報告時点での話なので、フジロック終了後14日間後とかにまた報告してほしいなと思います。14日間後に報告が無かったらそれは自分も違和感を感じます。


そしてこの記事(News Up フジロックから考える コロナ禍の“分断” | 新型コロナウイルス | NHKニュース)にある

「フジロックなど野外フェスティバルの開催は、国もサポートしています。
経済産業省は、新型コロナで中止や延期になった音楽や演劇などについて、今後実施する事業者に公演費用の一部を支払う補助金、J-LODliveを設けました。
運営費や感染対策費などが対象で、1公演あたりの上限は5000万円。
フジロックの場合、3日間で1億5000万円が交付決定。
今後、実際にかかった経費に応じて支払われる予定です。」

にフジロックは国からお金を受け取って開催していたのかとかいろいろ言われたりしているようですが、ここにも書いている通り、J-LODliveという補助金のシステムなんだからフジロック含めいろんなイベントが受け取る権利はあるはずです。
まぁ1億5000万円の補助があっても赤字には変わらないと思いますが。。。

これに加えて出演アーティストがステージ上で政権批判などのメッセージを出すのはダメだろと批判している人達もいるようですが、補助金受けているイベントで政治的メッセージ出してはダメなんでしょうか。そうなると昨年、給付金を受けた自分も含め日本国民の殆どが政権批判してはダメということになります。これは非常に怖いことだなと思います。

またそのアーティストについてはもう少し言いたいことありますが、正直少し調べれば分かることなので、ググってくださいって感じです。


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最後に、今回フジロックに参加して音圧を体で直接感じられること、現場の天候、気温などの環境含め配信ライブの何倍も情報量があります。それら全てがライブです。
もちろん配信ライブは音楽に集中できるし、メンバーの表情が見えたり良い部分もたくさんあります。
有観客でのライブを軸に配信ライブなどのオプションも上手いこと利用しながら音楽カルチャーが少しでも前に進んだら良いなと思います。

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