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人生で初めて劇場で見た映画をもう一度見た話

人生で一番最初に映画館に見に行った映画を、もうこんな年齢になってもう一度見に行くことになるとは正直思ってなかった。

友達親子と連れだって、当時大好きだった赤いチェックのスカートを着て、シネコンなんか無かったからわざわざちょっと遠い都会の映画館まで行った。本当にわくわくしたことを覚えている。

ミュウツーの逆襲 Evolutionを今日見てきた。

子供の頃の私は、20年ちょっと経った大人の私がまさか今でもポケモンが好きでいるなんて想像もつかなかったと思う。好きが高じ過ぎて面接を受けたりもしたが、多分信じられないんじゃなかろうか(まぁ最終面接で落ちましたが)。

同じ世代の人なら分かってもらえると思うけど、子供の頃、ポケモンを知らない子はいなかった。ゲームをしてなくてもアニメを見てたし、アニメを見てなくても「ポケモンいえるかな」は知ってたんじゃなかろうか。

中学生ぐらいになると、みんな段々部活や勉強や他の趣味に没頭する様になってしまった。私はというと、かなり歳の離れた弟がいた影響で、結局今に至るまでポケモンから卒業することはなかった。未だにゲームをやり続けているし、新作もチェックするし、カードゲームもやる。

卒業しようと思ってもいなかったけど、まさかポケモンのTシャツを着て、ピカチュウのピアスを着け、ポケモンGOをする大人になっているとは多分思っていなかっただろう。

(拾い画像だけどこれ当時みんな持ってなかった?)

20年ちょっと越しに見た映画は、泣くだろうなと思っていたシーンで滞りなく泣いた。不意打ちで、最後のナレーションでも泣かされた。CGもかなり出来がよくて、意味のない改悪もなかった。私の個人的な意見としては凄く良かった、と思った。ただ、見る人によっては「同じものじゃん」と思うのかもしれない。

とはいえ、作中でも「同じものとして生まれたものをどの様に扱うのか」は大きいテーマとして描かれている。そういう意味で、私は今回の映画のことは肯定的に捕らえたい気持ちでいる。

あと、云わずもがなアーマードミュウツーが凄い格好いいフォルムだった。後ろのトゲみたいなのも作中ではちゃんと動くし、CGのクオリティには本当驚かされた。

(映画見た直後にレイドで逃げられてしまって悲しみを味わった……アーマードミュウツー………)

劇場内には当然ながら子どもたちが居て、楽しそうにポケモンの話をしていた。親御さんの中には、当然、あの頃同じ様にポケモンを楽しんだ子どもだった人も居るだろう。

それを考えると、これからもずっとポケモンというコンテンツを大好きで居られるといいなと感じてしまった。あの子どもたちが大人になっても、その子どもの世代になっても、ずっと楽しくなれるものであって欲しいと願う。

まさか20年(21年か?)越しに、ここまでのクオリティで再現が見られるなんて思っても見なかった。

他にもリメイクの決まっているゲームとかアニメとか色々あるけれど、それよりももっと感慨深い気持ちだ。私にとって初めて自ら望んで楽しみたかったコンテンツが「ポケットモンスター」だった。そのおかげか、なんというか、「この映画を見れたこと」に対してちょっと感極まっている節もある。

ここまでずっとポケモンを好きでいて良かったなと心から思った。これから先も何だかんだいいながら、ポケモンを好きで居続けるだろうとこの映画で確信した。

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