見出し画像

私がキャンプをする理由

 こんにちは。こちらのページを見て頂いているという事は、あなたは少なからずキャンプが好きな方なのかなと思います。私のTwitter、YouTubeを見て、はたまたNoteの検索でたまたまたどり着いた方もいるかもしれません。もしくは私と親しいキャンプ仲間の方かもしれませんね。いつもお世話になっています。

 このNOTEでは、表題の通り私がキャンプをする理由を徒然と書いていきたいと思います。結構長文かもしれないのでお時間のある時にでも暇つぶしで読んで頂ければ幸いです。

◆自己紹介

まずは簡単な自己紹介を。
 わたしは現在、都内でweb関係の小さな会社を経営している32歳です。趣味はキャンプと釣り、お酒と料理です。出身は千葉県。都会とも田舎とも言えない中途半端な場所で育ちました。

 普段の仕事ではパソコンを前にしてウーンウーンと頭を悩ませています。休みの前日になると頭の中はキャンプでいっぱい、「明日はどこに行こう?」「どんな料理を作ろう?」とワクワクして眠れません。未だに眠れない位ワクワクしてしまうのはキャンプくらいかもしれません。

 いつか自分でキャンプ場を作ったり、山菜を集めたりしてキャンプができたら楽しいだろうなと思っています。

◆幼少期の原体験 ~父親の背中~

 思えば、私がキャンプが好きなのは幼少期の原体験が大きく影響しているのかもしれません。幼稚園や小学生の時、私の両親はよくキャンプに連れて行ってくれました。

 お父さんがコールマンのガソリンバーナーを使って料理していたのがなんだかとてもカッコよかったのを今でも覚えています。なんなんだ!あの難しそうな料理する機械は!!と興奮して父親が料理する様子をずっと見ていました。

 鮎を釣って塩焼きにしたり、川に飛び込んだり、燻製ビーフジャーキーを作ってみたり、自然の中で非日常を過ごした事は、小さい私にはとても刺激的で印象的なものでした。

◆青春時代 ~中学生から大学生~

 中学生、高校生になり、あまりキャンプに行かなくなりました。よくある反抗期というやつで、両親と一緒に出掛けるのが嫌で、部活(サッカー)をしたり、友達と毎日遊び歩く事が多くなりました。高校では留年しそうになりながらもギリギリで卒業するも勉強不足で浪人。全く勉強せずに遊び歩いていた高校時代のツケを払う羽目になり、浪人していた頃は死に物狂いで勉強しました。それでなんとか無事希望の大学に入学できました。
 
一年の遠回り、それでも浪人時代には多くの事を学んだ人生の良いターニングポイントだったと今では考えています。一年間、勉強をする機会を与えてくれた両親には本当に感謝しています。

 そんなこんなであんなに苦労して入った大学も、入ってみれば遊びの誘惑だらけで毎日遊び歩きます。家庭教師のアルバイトなどをして自由に使えるお金も増えてきたので、この頃からまた自分のお金でキャンプギアを買って友人を誘ってキャンプに行くようになってきました。

 大学時代、唯一頑張ったのはゼミと就職活動だけ。ゼミで租税会計に関してしっかりと学んだことは今でも活きていると感じます。大学で学んだ事の多くはほとんど覚えてませんが、そこで出会った友人と私の最も尊敬する人の一人であるゼミの教授と出会えた事が一番の財産です。

◆社会人 ~暗黒期~

 元々口だけは達者だったので、就職活動は難なく終える事ができました。就職先は某大手IT企業。青二才、やる気だけは一人前。この頃の私は今でいう所の「意識高い系」でどんな事でも絶対一番になってやる、と全力前進でガムシャラに頑張っていました。

 部署変更でとても優秀な人達がたくさんいる部署に配属されました。なんとか頑張ろうと思うも、深夜3時まで残業してタクシーで帰って仮眠して出社。休日は一日中寝るなどの生活を送り、「生きる為に仕事をしているのか」「仕事の為に生きているのか」わからなくなってしまいました。そんな中、突然に異変は起きました。

「思考がうまくまとまらない」のです。まるで脳みその一部が無くなってしまった様で、それはとても恐ろしい事でした。自分が自分で無くなってしまった感覚です。更には急に何度も熱が出てしまったり眩暈がしてフラフラしてしまい「何か重篤な病にかかった」そう思って何件も病院をドクターショッピングしました。若年性認知症になってかもしれない、と脳のMRIを撮ったりもしました。

 結果は「自律神経失調症」瞳孔の反応等を検査した結果、著しく反応がおかしくお医者さんにもこんなにひどいものは見たことがない、と言われるほどでした。食欲も激減してしまい、なんだかよく眠れない。このままでは死んでしまう!
 
私は逃げる様に会社を辞めました。

 会社を辞めてから私はしばらくプラプラしてました。失意の中、何かをする気力が完全に無くなってしまいました。今まで限界まで張りつめていたものが音を立てて崩れ落ち背骨からボキッと折れてしまった様な感覚です。

 お昼頃にふらーっと起きて散歩したりしました。「あーあ、苦労して大学まで卒業させてもらったのに私はとても親不孝者だな」なんて思いながら毎日を過ごしていました。あいかわらず食欲もなく、よく眠れません。そうかと思ったら今度は過眠になってしまい一日12時間近く寝てしまったり。今思えばいわゆる「うつ病」だったのかもしれません。失意の中、毎日を過ごしていました。親にもとても心配をかけてしまいました。

◆自然に生きるということ

 3か月位プラプラしてると少し症状が良くなってきました。少しだけ何かする気力が湧いてきました。その時に頭に浮かんだのがキャンプの事です。自然の中で前みたいにゆっくりしたいなぁ、と思ってしばらく押し入れに入ったままだったキャンプ道具を出してみました。学生時代の親友に声をかけて久しぶりにキャンプに向かいます。

 川のせせらぎの中で焚火をしながら男二人で、何を話すわけでもなくボーっと火を見てると「あぁ、自然ってこういう事なんだな」という思いがわき上がってきました。

 人間も動物です。自然の中の一部です。動物は「うごくもの」と書きます。自然の中で動く物。そんな当たり前の事に気づいたのがその時でした。思えば現代社会は、みんなとても不自然な生活を送っています。電車ではみんなスマートフォンを触って画面を凝視しています。毎日何時間もパソコンの前で仕事をしている人も少なくないと思います。

 不自然な事を続けると不調和が必ず起こります。それは健康でも人間関係でもどんな事にも言える事です。昨今のキャンプブームの裏側には、現代社会に疲れた人たちの自然回帰、そんな背景があるのではないかと私は考えています。

◆さぁ、キャンプに行こう

 会社を辞めて半年後、私は起業しました。「理由はやりたくない事をやらない為」。業種は以前と同じIT関係。なんだかんだで私は新しい事、未知の世界が大好きみたいです。この時の話は長くなってしまいそうなのでまた機会があれば筆を執りたいと思います。

 努力する事はとても素敵な事で、一生懸命に仕事をする事は素晴らしい事だと思います。だけど、私たちは仕事をする為だけに生きてるわけではありません。仲の良い友人には「昔はもっとギラギラしてたよね」と言われる事があります。私は昔より少しだけしなやかな生き方ができる様になりました。

 しなやかに生きる為には「アソビ」が必要です。私にとってそれはキャンプでした。張りつめた毎日を全力で生きる事のは格好いい事だと思います。だけど時にはゆっくりと過ぎていく時間を感じながら、自然に回帰してボーっとする事、張りつめた心を少し緩めて「アソビ」を持つ事はとても大切な事だと今は思えます。自然と命に感謝をして。しなやかに調和をしながら生きていきたい。だから私はキャンプをします。

さぁ、今度はどこへキャンプに行こう

2019/04/19

画像1

Twitterなどでのシェア、感想など気軽に頂けると嬉しいです。お付き合いありがとうございました。それでは、良いキャンプライフを。


この記事が参加している募集

自己紹介

アラサーキャンプ大好き人間/キャンプ歴は20年超/料理とご飯と自然が大好きで都会も好き/新しい物とガジェットも好き︎︎︎︎/現世なんか遊び/毒舌良き物鑑定士/アウトドア系のYOUTUBEチャンネル、キャンプ情報ライターを趣味でやってます。#キャンプ #てるキャン #アウトドア