見出し画像

料理をつくる目的に気づけたゴールデンウィーク

今年のGW何してたの?って聞かれたら、迷わず、家事です!
とそう答えるだろう。

すごく気づきが多かったのでメモがてら残しておこうと思います。
※気づいたら約3,700文字ダラダラ書いてた…。

平成も終わりの近づいた4月24日、予定日より1ヶ月も前に、我が家に突然、次男は誕生することになった。

元々、GWをもって、里帰りし、そのまま里帰り出産、無痛分娩の予定だった。しかしながら突然、幸せは別の形でやってくる。

4月23日、上司とお客さまとの打ち合わせ中に妻から電話。
会議が終わったらかけなおすつもりで1回目はスルーしたものの、
2回目が鳴り、何かを感じて、会議室を出て電話に出た。
「なんかしんどい…もしよかったらはやめに帰ってこれたりする?」
明らかに衰弱しきった妻の声。
いつも妻が電話してくるときは結構しんどい時で、電話に出なかった場合は、何度かかけるとかではなく、きちんとLINEで用件を送ってくる。
その妻が2回電話してきたということは、恐らくたぶんやばいやつだ。
「今すぐ帰るよ」といって、即座に帰宅した。タクシーで帰宅すると、横になっている妻。「あ~ありがとう。助かります。」
顔色もあまりよくないと思い、即座に病院にいくことに。
案の定、あんまり容態はよくなかった。
「子宮頸管が1cmになっています。切迫早産気味なので、このまま東京で入院・出産まで安静にしてください。」
え、もうすぐ里帰りの予定で…と妻は言ったが、すでに陣痛が来ていたのだ。

そこから急遽、受入の可能な総合病院を探してくださり、広尾の病院に。
到着後即、分娩室に入る。神戸の妻方のお義母さんもすぐ新幹線に乗って駆け付けてくれた。

そして、そのまま、明け方、生まれた。
「オンギャーオンギャー。」
大きな産声を上げてくれた。
長男も一緒にその瞬間に立ち会っており、
「ママァ~~~!赤ちゃん生まれたね!すごいね!」
と言ったときは、なんて綺麗な表現なんだって感動した。泣けてきた。

画像1

1ヶ月はやい出産で、且つ2000gに満たない出産だったので、NICUに入ることになった。

たらればの話はあんまり好きじゃないが、もしあの電話に出ずに、夜合った予定でそのまま飲んで帰っていたら、電話に出てもすぐに帰宅しなかったら、我慢しがちの妻は、きっと病院にもいかず、僕は飲んだくれた状態で家に帰り、お腹の赤ちゃんにも、妻にも相当な負担がかかっていたはずだ。
そして、翌日もしんどい妻をおいて大好きな仕事に向かい、しんどさが残っている妻は不安もあるため、自分で新幹線に乗って急遽実家に帰ろうとしていただろう。
最悪、その道中で陣痛が来たみたいなことがあったら…なんて考えると、
あの時にとっさに走って帰ってよかった。

自分の中で、「家族に何かあったら、迷わず必ずすぐ動く」と決めていて良かった。そして、自分の第六感はいつだって信用したほうがいいってことやね。

そこから、妻の退院まで、お義母さんに手伝ってもらいながら仕事にも戻り、4月に入ったばかりの幼稚園に長男の見送りをし、という生活がスタートした。5日後、妻退院に合わせて、長男を神戸の実家に預かってもらい、
妻と二人で毎日病院に通院しながら、次男坊のNICU・GCUに通う毎日がスタートする。

出産後、1-2ヶ月は産褥期と呼ばれており、出産前の元の身体に戻るために、極力、安静にしておかなければならない時期がある。
前回、里帰り出産だったため、その時期を一緒に過ごしていなかった自分としては、こんなにひ弱な妻を見たことがなかったので、はじめは困惑した。
急にフラフラするし、眠気もよくあるし、重いものは勿論持てない。
たくさん調べ物をしたうえで、奥さん最優先で今できることをやると決めた。

ちょっと前置き長く書きすぎた…

まずは、GWの目標設定ということで、旦那テーマを決めた。

■テーマ
超絶献身家。
普段自由人やのに~いざというとき案外頼りなるやん!やるときはやるやん!という旦那を目指す。

■やること
・栄養を考慮した毎日の料理(特に鉄分、ビタミンが不足しがち)
・身体の負担を軽減するためのマッサージ
・映画や音楽による気分転換(負担が少なく一緒に楽しめるもの)
に決定。

この中でとにかく自分は料理にハマるのである。

共働きの家庭のため、長男が生まれてから朝食は私担当。
パンを焼いたり、ヨーグルトを出したりする程度で、特段料理という料理をしていたわけではない。

包丁の使い方は全然慣れていないし、包丁使う料理はあまりしてきていない。また調味料の分量などは、すべてのレシピを寸分の狂いなくきちんとやったほうがいいんだろうと思っていたタイプ。ただ、盛り付けとかは凝りたい派、だったので、はじめは苦労した。

朝食は、栄養面を考慮して、ほぼ毎日、温野菜サラダ+パンをデフォルトのメニューにした。時間もそこまでかからない割に、見た目や味、栄養の満足度が高いのでとにかくお薦め。野菜をたくさん買うが、少しずつ毎日使うので、結果的にコスパは1食2人分で200円くらい。上出来だろう。

画像2

何より、美味しそうに食べてくれる妻を見て、これはいい!と確信。
毎日少しずつマイナーチェンジをしながら試行錯誤していった。
やっぱりはじめからモチベーションというのは高いわけでなく、
やっていくうちにどんどん大きくなっていくものだなぁと実感。
情熱は育める、まさにその通りである。

結果的に、朝晩、いろいろと作った。
・肉じゃが
・白身魚のバジル焼き
・チャーハン
・生姜焼き
・蒸し鳥のレモン/ナンプラー
※他にも副菜もいろいろと挑戦した。

画像3

画像4

画像5

画像6

またこれまで、今すぐ食べれれば良い、という感じだったが、
・一晩寝かせる
・作り置きしておけば日持ちする
などそういうプロセスにも挑戦してみた。
簡単なものだけしかしていないが、おいしいタレも作り置きしたし、
大根や人参、卵など、いろいろと漬けたりした。
味見をするときの楽しみが本当に大きかった。
実際、味付けたまごも、どれも最高だったし、料理で一、二品増えると全体の満足度が高くなった。

それ以外にも、一緒に調理器具への感謝も大きくなった。
包丁、フライパン、ピーラー、まな板、ランチョンマットなど。
包丁の切れ味は気になったので、研いだし、ピーラーは元々一人暮らしをするときに可愛さ重視で選んだものだったが、とにかく刃がクルクル回転してしまうので使いづらかったw見た目はすぐに飽きるとはまさにこれか、と。
今は使いづらいなぁと思いながらも愛着を持って使っている。
大切にしながら使うことに意味があるんだとも学べた。

最後に、あまり好きではなかった後片付け(洗い物や生ごみの処理)もやり続けると本当に楽しくなった。
・いかに洗い物を減らせるか
・生ごみをどうすれば水に濡れない状態でごみ袋に捨てられるか
など、たくさんの変数をコントロールするのは楽しい。
特にハマったのが、シンク周りのハイター漬け作業だ。
ふきんをハイター漬けしてから、洗濯するのだが、綺麗になるワクワクがあり、それを感じたくて、タンブラーや、しばらく使っていなかった調理器具などもハイター漬けしてしまった笑。
今ははやく週末になり、いろんなものをハイター漬けにして、キュッキュと音がなることを確認したい衝動がすごい。

冷蔵庫の中身の配置にも工夫をしたし、使えなくなったりしているものを断捨離もした。棚の中身はテーマごとに分類して、置き方なども最小工数になるように再検討した。

ちょっと想いが溢れすぎて、長くなっているのでそろそろ終わりにするが、また機会があれば、我が家のマッサージの効率化についても触れたい。

料理は、だんだん味も美味しくなっている気がしたし、効率が本当に進化した。ストップウォッチで作業時間をはかっていたが、みるみる減っていく時間に本当に快感を覚えた。毎日継続するって大事だなぁ。

そして、自分が今まで、普通の生活を送るために、誰のどれくらいのサポートがあったのかも同時に痛感した。妻のサポートありきではじめた料理だったが、楽しいとおもえたし、誰かのために作るっていいね。良い趣味にしていけるといいな。

他にもいい点があって、料理すること自体が、自分自身の心のバランスをとにかく整えることに繋がっていた。
料理や洗い物はクリエイティビティを刺激するし、
計画性、効率化など、たくさん考慮することが多く非常に面白い。
そして、誰かに食べてもらうという行為をもってして、料理というプロジェクトが日の目を浴びるわけだが、
喜んでくれる人の笑顔は何よりも自分にとって幸福な瞬間だった。
ほぼ仕事と同じやん、って思った。

時間が限られた中で、
・何を作るか企画
・食材の調達
・食材の下準備
・調理
・味付け
・味見
・盛り付け
・実食
・後片付け
にいたるまで、
いかに計画通り進めるのか、これに尽きる。
本当にいい意味で仕事と同じだと感じたし、こだわればこだわるほど楽しいもんだった。

ありがとう。
ゴールデンウィーク。

令和になり、また家族とのかかわり方、自分の新しい可能性と出会えて、とてもワクワクしている。

GW最終日の今日は、明日からの仕事へのリハビリも兼ねて、
妻のサポートと、家事と、読書に励みたいと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?