沖縄　慰霊の日
毎年この日は沖縄とともにある日。
本島北部に旅をしたときに立ち寄ったカフェにお手製の「教科書」が置いてありました。何気なく手に取ってみたら、それを書いた人か、教えている人か記憶があいまいですが、男性に話しかけられました。日本の教育の教科書では、沖縄戦について子どもたちに十分教えることができない。自分たちで教科書（実際は学校で使われているものではなく、子ども会の集まりで勉強会を開いている、という感じだったと思います）を作って、子どもたちに歴史を語り継いでいくしかない、という思いで作られたとのことでした。
とてもいいことだと思いました。私自身も内地出身ですから、戦時中の沖縄についてほとんど何も知らないで大人になりました。常に内地サイドで語られる太平洋戦争。自分が生まれた土地の空襲しか、詳細を教わらないできました。それでも今は、戦争体験を聴く教育や積極的に戦争の歴史から学ぼうとする姿勢の教育が増えてきているのをニュースなどで知るたびに、少しずつ歴史教育の大切さが浸透していると期待しています。
これからも6月は沖縄、8月は広島と長崎、そして多くの破壊と喪失、生活の大転換が起こった戦争の、そのあと。毎年、過去を見つめ学ぶことで、今と未来を創っていきたい、そんな思いでいます。