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見えない魅力の引き出し方 - CXO Night #4 - LIPSの誕生からリニューアルまで

イベント参加したので、書きなぐりメモです。
誤りあったらご指摘ください〜。

Twitter で #cxonight で検索すると雰囲気わかります。
本記事は前半のLIPSさんのメモ。

詳しくはこちらでチェック。

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Q. コスメ口コミサービスは競合多いですが、コンセプトメイクからリニューアルまでどんな思想で作っていますか?

A. 松井さん
最初はいろんなサービスを作っていた。あまりうまくいかないことが多かった。
そんなとき、インスタなどでコスメ紹介が増えていることに気がついた。
ただ、インスタやツイッターは金額を入れたりはできないので、不便に思った。なので、作ってしまおうと思った。
ZOZOTOWN のコスメ版できたらおもしろいかなと思った。

Q. 競合(@コスメさん)に勝てると思った根拠は?

A. 松井さん
アプリはまだまだこれから、というタイミングだった。
アプリのほうが気軽に投稿できるのでチャンスがあると思った。

Q. リリース後すぐにうまくいった?

A. 松井さん
うまくいかなかった。
リリース直後は流入数が 10 程度だった。そのころ、有料モニターを募集した。
モニターの方が有料期間後もずっと使ってくれたので可能性を感じた。
具体的に拡大できそう、と思ったのは Youtuber に広告してもらったとき。
流入や利用者が一気に増えた。

Q. リニューアルを決意した背景は?

A. 松井さん
LIPSは若い世代を意識したアプリだった。そのため、カラートーンなどはビビッドだった。
マネタイズを考えたとき、より幅広い層にリーチする必要があると気がついた。
10 代はプチプラ中心なのでマネタイズは難しい。

Q. どうしてデザインを外部パートナーにしたの?

A. 松井さん
CI リニューアルしよう、となったとき、すぐタカヤさんの名前があがった。
他企業での実績を知っていたこと + 社内リソースが限られていたことから、すぐにお願いしよう、となった。

Q. UI はどのような背景で外部になったの?

A. 松井さん
タカヤさんの紹介です。最初は UI は内製したかった。でも、リソース的に難しかった。
そこで、タカヤさんにいいデザイナーさんいない?と聞いたことがきっかけ。
ちなみに、タカヤさんも池田さんを知人に紹介されたよう。

A. タカヤさん
池田さんと話すと、UI 設計と CI 設計できれいに分担できそうだった。

ちなみに
池田さんは、デザインシステムの構築を担当。
今後の基準となるようなスケッチファイルを作った。

Q. CI デザインで最重要視したことは?仕事の進め方は?

A. タカヤさん
LIPS はすでにファンがたくさんいた。既存ユーザーが抵抗を感じないように意識した。
いままでユーザーに愛されていたイメージは残しながら、対象を広げる、をやろうとした。
洗練させすぎると、10 代のユーザーは「あー、自分のサービスじゃないな」と思ってしまいそうなので気をつけた。デザイナー目線で考えると、他よりすごいものを作りたい、となりがちだけど、それはよくないと思う。そもそもサービスがどうなりたいか、の流れを把握して、それを実現するようデザインするべき。

Q. どうやって依頼を進めました?その後のコミュニケーションは?

A. 松井さん
最初はイベントで仕事を依頼したいと伝えた(このとき初対面)。
その後、詳細をメッセージした。

A. タカヤさん
(やろうと決意したのは)もともと担当したいと思っていたから。
イメージボード作ったりはしていない。目的は明確だったので、すぐに着手できた。
目的は、対象年齢を広げたい、だった。
この課題に対してのアプローチは限られているので、そこまで議論にはならなかった。

Q. 鹿のモチーフを継続するか、廃止するか、は相談しました?

A. タカヤさん
一旦持ち帰って考えた。まったく異なるモチーフも考えたが、自分でもピンとこなかった。
(一応鹿以外のモチーフも出してみたが松井さんたちの反応が薄かった)

A. 松井さん
鹿のモチーフはできれば残したかった。

Q. 完成まで何回ぐらいMTGしました?

A. タカヤさん
2 回目にはほぼ決まっていた。あとは、精度をあげていく作業だったので。
結構はやいスピード感でした。
毎週のようにアイデアを提案。案件のかけもちはしないので集中してつくった。

Q. リデザイン、社内の共有はスムーズでした?

A. 松井さん
スムーズでした。社長がやろう、といっていたので。

Q. いつまでにリニューアルするか決めてた?間に合いました?

A. 松井さん
決めてました。
CI はゆったりスケジュールをとった。
しかし、リデザインは 2 週間しかなかった。
絶対無理、となったので、そこでスケジュールを引き直した。
(でも池田さんはそのスケジュールでやってくれた..!)

Q 具体的なUI設計のプロセスは?コミュニケーション手法は?

A. 池田さん
CI と並行する期間があった。
ブランドカラーが変わったりなど。
最初は共有してもらったスケッチはファイルが 4 つあった。管理方法もルールなし。
なので、まずは整理からはじめた。コンポーネントの命名規則などから決めた。開発工数も削減できるので。池田さん、タカヤさん、松井さんで打ち合わせることはなかった。基本はスラックでやりとりしていた。

A. 松井さん
最初は週 2 ぐらいで既存 UI をブラッシュアップする、を 1 ヶ月ぐらいやった。
そこで、フィーリングを合わせた。
その後 2 週間ぐらいでフルリニューアルした。
既存 UI の改善はいまもやっている。
ちなみに、リニューアル後はデザインシステムがあるので、かなり改善速度が向上した。

Q. ファイル管理はどうしてますか?

A. 池田さん
スケッチのコンポーネントやスタイルを使うといいです。
意識したことは以下 2 つ。
1. エンジニアとデザインで命名規則を統一しておく。追加するときに楽なので。

2. 経験の少ないデザイナーでもやれるようにパーツを丁寧に作った。

実際に運用しているが、デザインシステムをもとにデザインすると、新人デザイナーでもある程度の品質を保てる。

Q. 愛されるサービスにするために社内で工夫していることは?やらないと決めていることは?

A. 松井さん
データをみて改善すること。
各改善ごとに丁寧にデータ検証する。
スタートアップはデータみないことが多いけど大切だと思います。
ペルソナを作っても、自分本意なユーザー像になりがちだと思う。客観的にデータ = ユーザーの行動から考えるほうがいい。社長がデータドリブンなので、文化は浸透している。社長がデータの見方を教えてくれる。定期的に検証結果を共有していくれる。

Q. 定性的な検証は?

A. 松井さん
ユーザーインタビューは以前かなりやった。ユーザーインタビューはどう活かすか、が大切だと思う。
インタビューで上がってきた課題がどれだけ全体に適用されるか、の判断が難しい。あくまでも参考として考える必要がある。今後やりたいのは、データでは課題がわからないときに、インタビューでピンポイントに課題発見するやり方を試してみたい。

Q. デザインプロセスでルーチンはありますか?

A. タカヤさん
リサーチは大切にしている。
たとえば、LIPS の場合、ぼくはユーザーではない。そのため、実際のユーザーがどんな文化をもっているのかリサーチすることからはじめた。好きな音楽やファッションから、彼女らに好まれるトーンを探す。具体的には、LIPS のピンクは紫をいれた中性的なトーンになっている。これはリサーチしてわかった最近のトレンドだった。

Q なぜ有料モニターと Youtuber 広告を選択したのか?

A. 松井さん
有料モニターは、投稿内容など密にユーザーに連絡を取りたかったから。
Youtuber は、コスパがいいと噂をきいたので試した。実際にコスパはよかった。その当時はまだいまと比べて単価が低めだった。

Q. 自分のデザインの寿命は考えますか?

A. タカヤさん
サービスが続くかぎり寿命が続くようには設計している。
ただずっと同じデザインでいく必要はなく、サービスのフェーズとともにデザインもアップデートする、がいいと思う。たとえば、ロゴから目を外すと象徴性があがる。そうなると、もっと上の世代にもアプローチできるのでは?と見越してデザインしています。特にスタートアップは変化がはやいので。
それをやる前提として、ブランドのコアの部分を把握して、そこだけ残しておく必要があると思ってます。

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おわりに

とても勉強になるイベントでした!
登壇された方、企画運営いただいた方、ありがとうございました。
第二部は整理してないので、後ほどアップするかもです。
そちらもすごくよかった。

また、誤りなどあればご指摘お願いします。

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