【MBTI】心理機能を高校数学に例えると
(おふざけです)
以前、心理機能は情報処理の流れであり、コンピューターの処理過程に例えられるような話をした。
Pe(Se、Ne)はデータのダウンロード
→Pi(Si、Ni)はデータ処理
→Ji(Ti、Fi)はデータの演算
→Je(Te、Fe)はデータのアップロード
というふうに、情報の流れとして、データ処理に例えた。
心理機能とは、人間が知覚した情報に対して、どんな情報処理を行うのかという話である。数学の演算も、数値という情報をどのように処理するかという話であり、それなりに親和性があると思う。
心理機能が具体的に何をしているかのイメージの想起に役立つと考え、高校数学の記号を使って表してみる。
【Se】:+(足し算)
SPタイプの得意な能力である外的感覚Seは、五感を通して外界から得た情報を重視する性質で、見聞きしたものを余談なく、正確に情報として取り入れる性質である。
この性質はそのまま、足し算に例えられるだろう。
【Ne】:∫(インテグラル、積分)
NPタイプの得意な能力である外的直観Neは、情報を生のデータではなく、関連する様々な情報と総合させて、全体の一部として取り入れる性質がある。
単純な数字として取り入れるのではなく、そこから関数全体を想定して、見えていない部分まで含め無限の彼方まで足し合わせてしまう、Ne機能のさまはまさしく積分に例えられる。
【Si】:ー、∩(引き算、部分集合)
SJタイプの得意な能力である内的感覚Siは、一次的には体内の感覚への敏感さであり、二次的には過去の記憶、伝統やルールといった価値観の重視に繋がっている。SeやNeによって増た情報を間引き、価値観に適合する情報を選別し、抽出するような役割を担っている。
これは情報の引き算を司っており、単純にマイナスにたとえられるだろう。
もしくは、「自分がもつ価値観以外の情報を除去する」性質とも言えるので、部分集合と言う方がより正確性が高いかもしれない。
【Ni】:mod(合同式)
NJタイプの得意な能力である内的直観Niは、取り入れた情報から法則性を抽出する能力だ。過去の思考や記憶に由来する思考のニューラルネットワークによる働きであり、Ni保有者以外には理解できないような結論を導き出せる。また、伝統等の言語化された様式に由来しない情報抽出なので、他者には理解できない独自性がある。
これは合同式modに例えられるだろう。modは特定の数値による割り算の余りを計算することで、数式の性質を抽出する機能である。複雑な数値や関数の問題であっても、合同式に落とし込み法則性を探る事で、単純化し法則を見つけ出すことができるのだ。
modは使い方が千差万別(どの数値で割るかは場面次第)なところも、整数問題のような抽象度の高い問題に用いられるところも、Niっぽいところだ。
【Ti】:d/dx(微分)
TPタイプの得意な能力である内的思考Tiは、情報を分解し、その整合性をチェックする能力だ。知覚した情報に矛盾がなく、一貫性があるかどうかを客観的に評価する性質がある。
これは、微分に例えられるだろう。関数の細部を拡大していき、その内的性質を明らかにすることで、命題の正否を解き明かそうとする姿勢はTiそのものだ。
基本的にはめちゃくちゃ便利なんだけど、微分が不可能な関数もしばしば出てくる所も、Tiっぽい(しばしば論理では解決できない問題に突き当たる)かも。
【Fi】:×(掛け算)
FPタイプの得意な能力である内的感情Fiは、情報を感情的に「好きか嫌いか」という軸で評価する性質だ。
これは、掛け算に例えられるだろう。情報に対して自分の感情を掛け合わせ、その答の数式の形が美しいか美しくないかで正否を決めるような。評価すべき情報それ自体ではなく、掛け合わせる側の感情(任意の数式)次第で、美しくも醜くもなってしまう。
そんなのもう情報処理じゃなくね!ってなるけれど、どんな変な数式(酷くつらい状況や、何気ない日常)からも、美しさを見出しうるところが、Fiっぽいなと思いました。
【Te】:=(イコール)
TJタイプの得意な能力である外的思考Teは、外界に対してフェアトレードや結果を志向する態度で外界に接する性質だ。正しさや合理性を司っている。
Teがイコールになるのは、最も想像しやすかったんじゃないだろうか。自分の意志や行動の結果、世界からふさわしい対価を得られることを企図する性質は、まさしくイコールににふさわしい。
【Fe】:∽(相似)
FJタイプの得意な能力である外的感情Feは、他人の感情をコピーしつつ、取り残される人なく皆が幸せになることを志向する態度で外界に接する性質だ。
これは、相似に例えられると思う。Feは自分の考えをそのまま結果として押し付けるのではなく、相手の意見もくみ取りながら、自分を伸縮させて落としどころを探るからだ。
性格タイプごとにどんな情報処理になるかチェックしてみると面白い。例えば
ESFPは、 【(A+B)×C=D 】
っていう明快な数式で動いているから人に理解されやすいし、
INFJは、 【 (dA/dx)mod(B))∽D 】
なんていう、意味不明な数式で動いているから、第三者に理解されない。
かくいうENTPは、【 d/dx∫A ∽D 】
っていう式になる。微分したものを積分して(元に戻る)その結果を相似で任意の倍率で変更させている。見た目難しそうなのに、結論としてナンセンスな手続きしかしていないところが、討論者っぽくないだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?