この記事の続きです。
　心理機能的な話と、付き合いそうな年齢、自分の想像と経験談をまとめてます。評価は★が最小、★★★★★が最大、☆は個人差の範囲です。

　改めて、他人が言う相性は全て偏見なので、こんなことが言っている人がいる、っていう話半分で願います。

ENTJ（プリンセス関係）：★★★

　相性は複雑で友達にはなりづらいが、逆に夫婦だと上手くやれるのではないかと思っている。
　理論的には相性はそんなに良くない。Fe-Ti軸を共有できていないし、Te第一機能なので短絡的な印象を受ける。しかし、ENTJにはそれを打ち消してENTPを引き連れまわせる自信と説得力、そして愛情力がある。

　ENTJ側からはENTPについて、自主性やアイデア豊富な面を有能で価値のあるな人間として見るだろう。知性と能力で評価する。恋人として相性が良いかの境目は、そこから精神性に対するリスペクトに至れるかどうかだろう。
　ENTPからは、良い意味で、珍しく緊張を強いられる相手だ。マウントを取られて唯一受け入れてしまう性格タイプで、追いかけられることに違和感を持たず、自然にプリンセス側に回っている。

　結婚すると、ENTJが持つNi的愛情は、ENTPには心地が良いだろう。論理的かつ長期的な議論によって物事は決められていき、コミュニケーションは現実的にうまくいく。ENTPの知的手助けもENTJには嬉しいものだ。

　ただ、ENTPの展開する愛情には多分にFe的倫理性も混じっているが、Teを譲らないENTJはそれをグリンピースのように選り分けるだろう。ENTPはそこに違和感を持つかもしれない。
　また、ENTJの愛情は未来を向いており、Fが脆弱で、家族の今この時の感情の評価は低い。家庭内の感情面の配慮についてはENTPの仕事になりそうだが、別に得意ではないのでストレスになる可能性がある。

　ENTPは、生活していて不満はないけど、なんか自分らしくないなと感じるだろう。とはいえ、最後にはこの人と結婚できてよかったと思えるタイプと思っている。エヴァのアスカとマリの関係。

　このペアはあまり年代は関係ないと思う。ただ、お互い結婚願望が出てくるのが遅そうだから必然遅くなるのではないか。

• 　ごめんなさい、ENTJの女性って一人しか会ったことがない。なので多分に妄想です。

INTJ（プリンセス関係）：★★★★☆

　相性はかなり良いとされている。実際に、友達としてであれば全タイプ中最も相性が良いと思っている。

　NTを共有するため考え方は基本的に似通っている。ENTPにとって、INTJは一見暗く面白くないように見えるのだが、ひざを割って話し合ってみると、先見的で知的であり、ユーモラスであり勉強になる。極めて有意義な議論が進められるだろう。
　INTJにとっても、ビジョンを理解できる珍しい存在だし、知識の幅を広げて様々な評価をしてくれる。同じレベルで議論ができるというだけでも、珍しい大切な相手だ。

　友人としては相性完璧なのだが、恋人となった時には価値観のずれが表出する。お互いに価値観（Fe or Te）を大切に思うIJ/EPフレームなのだが、その価値観が共有できていないことが原因だ。これは性善説vs性悪説であったり、理論重視vs計画重視みたいな感じで度々行き違う。価値観の違いは机上の空論であれば良いスパイスとなり、話が盛り上がるのだが、結婚という極めて距離の近い話になるとセンシティブだ。
   Te保有者であるINTJの分析的な思考はENTPの博愛主義的価値観（Fe）に対してしばしば疑いをさしはさむ。ENTPのFe的価値観は後天的なので裏打ちが薄いし、論理的にはINTJの方が客観的で正論だから、討論者の流儀としてENTPはINTJに負けを認める。でも、それって心の中でも柔らかいけど大事にしたい価値観だから、無闇にぐらつかせないでほしいとENTPは思っていたりする。

　また、二人きりでは問題ないのだが、対外的な物、例えば結婚という契約や家族という付帯者が出てくるほど、価値観のずれが表面化するだろう。お互いに恋人に一途なのは同じなのだが、相手以外の人付き合いに関して、INTJは絞りがちでENTPは開放的だ。第三者へ接する場面で、まずは性悪説で接するINTJに対して、ENTPは息苦しさや冷たさを感じるかもしれない。

　…とまあ、逆に相性が悪い所を並べてしまったが、それでも二人だけの関係は基本的には良好だ。INTJは深い愛情表現をしてくれるし、それはENTPには本質的に思えて、かなり刺さる。そのため、間違いなく相性の良い夫婦になれる。

　年齢的にはいつでも問題なくマッチするだろう。

• 　僕の人生で仲良くなった人は男性でも女性でも、INTJが圧倒的に多い。僕がいろいろアイデアを話して、聞いて議論してくれている良い関係。延々と二人で喋っていられる少ない性格タイプだろう。

INTP（幼馴染関係）　  ：★★★☆

　身近すぎて一番評価が難しい相性。

　ENTPとINTPは鏡写しであり、考え方は基本的に同じ。似たようなオタク仲間だな、とお互いに感じる。

　特に友達であれば素晴らしいコミュニケーションができる。Ne-Ti宇宙を持つため、同レベルの会話が成り立う。ブラックジョークが好きで、我々（＆INTJ）以外にはわからないようなボケとツッコミができる。お互いにその知性と発想力を尊敬し、評価し合う関係となるだろう。そして、距離感も近からず遠からずで非常に心地が良い。多分INTJに次いで友人相性が良いだろう。

　しかし、恋愛関係になった場合には、相互理解の姿勢が必要となる。ENTPはINTPに対して、積極性や共感性が低いところが目に付く。自分に似た仲間であるが故に、逆に劣った点として感じてしまう。ENTPがメンヘラ化した時はそこを指摘しそうだ。これは、INTPに対しては第四機能の刺激なので、当然嫌がられる。

　一方でINTPからはENTPに対して、思い付きで行動しすぎ、口は回るけど実のところは考えが浅い、と思う。互いに似ていても違う性格であり、欠点ではなく違いなのだという事を理解できていれば、程よい距離感を維持できるのだが、極めて性格が近いがゆえに、その線引きが非常に困難なのだ。

　また、下手に似ているため、自分にない愛すべき性質を見出すのに苦労し、恋愛に発展しにくいのかなと思う。ENTPは割と情動に対するあこがれみたいなものがあるのだが、INTPはそういうタイプではない。そして、お互いに自分の心を正面からぶつけること、相手を受け入れて心から愛するという事から目を背けるタイプなので、契約的になり、恋人としての距離感が縮みづらいかもしれない。
　生活面でも若干の問題がある。雑なENTPと怠惰なINTPが合わさば、家事はおろそかになりそう。こういうタイプの組み合わせは結局、どちらか音を上げた方が諦めて仕事をするので、家事が偏って険悪になる。
　とはいえ、どちらも話し合いと努力によって解消可能な問題だろう。お互いに良さを認め合い、関係性を進めることを決意すれば良好な関係になっていくだろう。

　年齢的には当然のごとく常にマッチする。精神年齢的に同じレベルを志向し、男性側が年上になるだろう。

• 　同性の友達に多い。やっぱりどれだけ語り合っても全然大丈夫なのはこのタイプ。独特なユーモアがあるし、ダークな皮肉が効いてるし、話してて飽きない。すごい好き。女性のINTPの透明な感じも、不思議な安心感があると思ってる。

ENTP（幼馴染関係）　 ：★★★

　友達前提であれば、そりゃ相性は良いのは間違いない。ENTP同士は同じ性格タイプなのだからそりゃコミュニケーションの相性は良い。圧倒的に話していて面白い。
　理論的にも相性は良いはずである。まあ同じタイプなのだからそりゃそうか。

　一方で、「性格が似ているが故の弱点」をもろに被弾するわけだから、夫婦になった場合にどうなるかという事は深く考察する必要がある。

　ENTP同士が結婚する場合に、表面的ではなく満足する話し合いが成立する事は、特に重要な点の一つなので、そこは当然に満たせている。また、お互いに成長を手助けできるのも相性が良いところだ。あわせて、ENTPは上下関係ではなく対等な関係を求めるため、同じタイプ同士の恋愛でも問題は生じにくい。

　問題があるとすると、以下のようなところか。
　一つ目は、会話のバランスが悪くてどちらかが不満に思う事。→まあこれは心がけでどうにかなりそう。
　二つ目は、ルーチンワークがお互い苦手なので、押し付け合いになること。散らかった部屋の中で、どちらか少しだけきれい好きな方が掃除をし続け、喧嘩になる。
　三つめは、二人でいたとして、どの程度ロマンチックな雰囲気になるのかが未知数。お互いに照れ屋なため、自分の愛情を正面からぶつけに行くことが苦手であるし、ぶつけられた時にも照れて若干いなそうとする。お互いにこの性質を持つため、達人の間合いが長く続く気がする。
　四つ目は、お互いに積極的に関係をメンテナンスしていこうとしないところ。どこかでお互いの横着が悪い形でかみ合って、一緒にいられなくなるのが想像できる。

　しかし、課題を意識して解決するという姿勢はENTPの長所である、上記の課題が可視化され、共有された場合には話し合いや心がけで持って関係を良くして行ける可能性がある。この場合、Siを意識的に使っていくことが重要なカギとなるだろう。
　結論としては、これも一般的なことが言えず、二人の成熟度次第なのかもしれない。でも結婚は全然可能だし、最高レベルの愛情を持てるポテンシャルは十分すぎるほどある。
年齢はいつでもマッチする。

• 　昔何度もデートしたENTP女性がいたんだけど、結局何もなかった。話はすごく合うしエピソードもぶっ飛んでてすごく楽しかったのだが、最後の最後でお互いににらみを利かせるというか、お互いに飛び込んでいけない不思議な感じがあったのを覚えてる。