見出し画像

ENTPとの恋愛相性②×SF型編

 この記事の続きです。
心理機能的な話と、付き合いそうな年齢、自分の想像と経験談をまとめてます。評価は★が最小、★★★★★が最大、☆は個人差の範囲です。

 改めて、他人が言う相性は全て偏見なので、こんなことが言っている人がいる、っていう話半分で願います。


ESFJ(戦友関係)  :★★☆

 日本では相性は良いとされており、確かに通常の友達としての相性は良いだろう。

 ESFJはとにかく気配りができ、心の底から人を大切にする。なにげにユーモアもある。その思いやりやコミュ力は、ENTPが少年期から抱えている課題であり、それを自然にこなせるESFJを「声が大きいけど普通に良い奴」の目で見る。ESFJ側も、ENTPは破天荒ながらお茶目で有能なため、「理解できないが何か面白い子」のような感じでとらえる。お互いに憎からず思っており、会話が苦にならない。

 理論的には、ESFJはFeを重視するが、これはENTPにとっても共通言語なため、理解や妥協がしやすい。あわせて、ESFJは第三機能でNeを持つため、それなりに話し合いも通じるだろう。複数の友達付き合いや、子供の世話や親せきの付き合い等の、三人以上の交流が発生しやすい場では、とても良いチームワークを発揮する。

 一方で、二人きりの世界を築くのには苦労する。ESFJはNやTに由来するような深い話が苦手で、思考がパンクしがちだ。故に、深い議論やアイデアの共鳴に至れず、ENTPにとって思索の旅に出るパートナーにはならない。ESFJからしても話が難しすぎて、面白いのだがなかなかエネルギーが持たない。
 また、ESFJは常識や世間体などが絡むと頑固でパワー系になることがあるが、ENTPは論理的に間違っている事には正面から受けて立ってしまうので、そこも相性が悪そうだ。
 総合的には、友達〇、恋人×、結婚〇というような不思議な評価になると思う。

 これらを踏まえると、ENTPが男の方が相性が良いだろう。ESFJの方が頑固なので、夫婦間では最終的にENTP側が譲る必要があるためだ。譲るのは常に男側の方が関係は長期化しやすい。
 マッチするのは20代中盤以降の婚活期になる気がする。若い時はダメだ!合唱コンクールでふざける男子vs委員長の関係になる。

  •  以前、ESFJ女友達から言われた事が、「話してて面白いけど、うんちくとか多くて面倒くさいこともあるから、いつも一緒にいたいとは思わない。友達がちょうど良い」とのこと。僕はうんちくを言った記憶は全くなかったのだが、全ての会話がうんちくだったらしい。

ESFP(すれ違い関係):★

 日本では相性は複雑とされているが、僕は悪いと感じる。

 ESFPは誰とでも仲良くなれる動きの軽さや、自然に空気に乗れる楽しげな姿に一目置く。加えて、その明るさや偏見のなさから、第一印象は良い。ENTPがペルソナモードの間は、二人は似たもの同士で、めちゃくちゃ相性良さそうに見えるだろう。

 確かに、論理的には、EPフレームワークを共有しているため、表面的な様子は通じるところがあり、初対面では話が合うような感覚を受ける。しかし、Se第一のためENTPにとっては恐怖の対象であり、Fe-Ti軸も共有できておらず、N/Sの断絶も発生しているため、重視すべき全ての要素が対立している。
 中でも第一機能Ne vs Seの対立は特に深刻だ。ENTPとESFPは両方とも好奇心旺盛と括られがちだが、新しいものに対してENTPが見ているのは、裏にはたらく因果関係や活用のアイデア。一方ESFPが見ているのは、はその物自体と自分がどう思うか、である。そのため同じものを見ても話が全くかみ合わない。目に見えない抽象的な話題になるほどその差が歴然だ。

 恋人として距離が近くなろうとすると、輪をかけてコミュニケーションがとれない。ENTPが観念的な話をすると、ESFPは楽しげに聞いてくれるが、共感はできない。ENTP視点ではコミュニケーションに違和感があるのに、相手はなぜか楽しそうという認知的不協和を感じ続け、無力感にさいなまれていくだろう。
 ESFPからしてもストレスだ。ESFPのする『普通の』話やノリは、世間では皆に共感されて場が盛り上がる正義であり、彼らの成功体験の根幹である。しかし、ENTPはそれらの本質的な価値に問いを投げかける。そして多分共感してくれない。これは、ESFPにとっては、非常に不愉快な体験になるだろう。

 この二人は一度険悪になると、加速度的に分断していくだろう。ESFPはSe-Fiのため、不満を抱けば感情を直接的に表明し、相手を変えさせようと行動する。一方、ENTPはNe-Tiのため論理的な整合性がなければ一切流される気はなく、議論で決着をつけようとする。この時点でコミュニケーションは破局を迎えるだろう。
 かように、最初はお互いに共感できるかなと思いきや、時間を共有すればするほど理解できないことが増えていき、断絶していく関係となる。

 相性的にはマッチしないのだが、お互いにノリで動くEPタイプなので行動圏が交差する事も多く、ESFPは恋愛カースト的に上位という事もあり、くっつく可能性は結構あるペアだと思う。

  •  以前交際していたが、上記のような感じで本当に相性が合わなかった。その後、ESFPの人と喋には総じて同様の違和感を意識してしまう。…という自分のトラウマを多分に含んだ偏見入りの評価だ。

ISFJ(戦友関係)   :★★

 よく災害級のマッチングとよく言われる。これは風評だと思っており、個人的にはそれなりの相性だと思っている。

 世間で言われているのは、雑すぎるENTPにISFJが気疲れして、関係が破綻するというものだ。まあ、すごく想像はできるのだが、お互いに成熟して第三・第四機能に手が伸びているのであれば、そこまで漫画的なトラブルにはならないと思っている。

 ENTPからISFJに違和感を感じる点は、変化が嫌いで、新しいものにまず拒絶フィルターがかかることだ。どう考えても面白い事、便利な事、得な事をとうとうと説得するのだが、納得できる理由なく拒否されてしまうことが多い。こうなると、ENTPはパートナーに対して良さを発揮できない。
 また、普段の仕事ぶりを見ていると、ENTPからして、そんなことやめて効率化すりゃ良いのにと、無駄な口をはさみたくなってしまうし、それはISFJからすると怖いだろう。

 結婚した場合には、ISFJからするとENTPが同居した時の怠惰な姿を見ると、ショックを受けると思う。家事とかしないし、生活リズムもめちゃくちゃだし。とはいえ、ENTPが別のところで愛情を返せている限り、ISFJ視点では世話をすること自体は受け容れられる。むしろそれが行き過ぎてISFJが管理的になりすぎると思われる。
 それはISFJなりの愛情表現なのだが、ENTPは束縛が嫌いなので、うるせえ俺の体だ!ってなるのがかみ合わない。

 愛情表現が裏目に出ないように、ENTP側には、一見つまらない堅実な考え方を理解し、やってくれていることに気づくこと、尊敬の念が必要。
    また、ENTP側からだけでも関係は成立せず、ISFJ側からも、不完全な想像に由来し時に無謀な考えを尊重し、自らも冒険していく姿勢が求められる。

 理論的には使っている心理機能が同じであるため、生き方は違うのだが価値観は通底しており、究極的には相互理解が可能な相性に思える。ISFJのFe由来の優しい考え方は、一緒にいて居心地が良いと思え、ENTPも自然にGiver側でいられるだろう。総合的には、「超える価値のあるハードル」に阻まれた二人だと考えている。

 とはいえ、いずれも精神的成熟がいるので、まず学生の時では相性は合わないだろう。一方で、年が行き過ぎてても、ISFJの生活スタイルが固着し、ENTPが入り込めなそう。20代中盤あたりでピンポイントでマッチする?

  •  自分の周りでは、母親と尊敬している上司、友達何人かがこのタイプ。底知れない包容力があるのが魅力。個人的には皆好きだし、上手くやれると思ってるんだけど。

ISFP(すれ違い関係):★★

 日本の相性診断ではベストマッチと言われるが、恋愛向けの相性ではないというのが結論。

 ISFPは自然体で、偏見がなく、人との距離感がうまいところが尊敬できる。彼らの人の気持ちや空気をくみ取った絶妙な距離感というのは、人との距離感を間違え続けるENTPからすると芸術的に思える。また、ISFPはとにかくセンスが良く、美については無条件で信用している。
 そして、個性的で行動派なENTPに対して、受容性の高いISFPは一見良い組み合わせである。

 …のだが、付き合ってみると、自分は受容的なタイプが好きな訳ではなかったことに気づく。自分についてきてほしい訳ではなく、手ごたえが欲しいのだ。
 また、ENTPは想像や議論が好きで、理想や価値観を語り合いたいのだが、ISFPは現実主義で、平穏や美しさを優先する。お互いに互いの表層的な面には尊敬や興味を抱くが、深いところに関心が持てない。

 少しそれるが、受容的なタイプへの感じ方に、ESTPとENTPとの違いが顕著に現れる気がする。ESTPは「やりたいことができた上に、共に楽しい時間を共有した」という事実で満足するのに対し、ENTPは「結果、お互いにとってどんな着想や成長があったか」ということを評価軸にする。
 相手に新しい事を紹介したりやった時に、自分の持つ世界観との違いに、驚き抵抗がありつつも、好奇心を持って挑み、それによって起きた自分の心の変化や感動を共有してくれた、という姿に愛しさがわくのだ。(面倒くさくてごめん。)
 ここらへんに、受容的で現実主義なISFPとの絶妙な相性の合わなさの根源があると思う。

 総じて、「尊敬できるし一緒にいて楽だが、本質的な共感はできない。」という関係だ。別に反発し合うわけではないので、無難に結婚もできるし、無難に好きでいれて生活もできる気がする。でも、言われているような磁石のように惹かれ合うような関係性ではないだろう。

 特にマッチするとしたら10代のうちと思う。ENTPは若いほど面白いと言われて喜ぶ(調子に乗る)性質があるから。やりたい事をやりたい時に、認めてくれるISFPは良いパートナーだろう。

  •  僕の周りでは、妹と、友達に3人くらいISFPがいる。まあ何となく仲は良いのだが、お互いに暗黙の了解で結界ラインが引かれている。個人的にはこの距離感がお互いにちょうどよく、幸せだと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?