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#16 手まり「升かがりの作り方」


#手まりの作り方 #升かがり #祈りの模様


升かがりは祈りの模様

四角をモチーフにした模様はいくつかあります。
その中でも、この模様は一番全国各地で見られる模様です。
手まりを習おうと思った人は、
初めのほうでレッスンする模様です。

基礎作品の1つであると同時に
食べ物に困らないようにという
祈りが込められた模様だからです。


これはお米を計る升を
モチーフにした模様だからです。

私にとっての升かがり

私は長い間、この升かがりが好きになれませんでした。
一番の原因は、初めて習った模様が升かがりで
その時は、見事に挫折したからです。


そして長い間、升かがりを作らず
升がさねを作っていました。

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最初の四角が上手に出来なくても
かがる場所を変えて四角を重ねることで
不出来が隠せる上に、花模様が出来上がる
この升がさねが私のお気に入りでした。


ところが、ある場所で1つの升かがりを見ました。
とても可愛く見えたのです。
升かがりがこんなに可愛いとは思いませんでした。

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そこで、今回はこの升かがりのレッスンになります。


私が挫折した升かがり


私が小学校4年生の時
母の所に折り紙クラブのメンバーが集まりました。
その時、私も一緒に初めての手まりレッスンを受けました。


同級生の何人かは手まりを完成させました。
しかし、私は地割(じわり)で挫折し、
模様をかがる段階でも挫折しました。


その時、私に手まりは向いてない!
と思ったのです。

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手まりを習おうと思った人は
どこかでこのデザインを見たことがあるはずです。


長い間、避けていた升かがりですが
ようやく作ろうと思い、作ってみました。


4等分の地割だと思っていたら
8等分の組み合わせ地割でした。


母のレッスンはいつもそうだったのですが
8等分の地割をしっかりやらずに
いきなり8等分の組み合わせ地割を始めてしまうのです。


しかも自分だけで納得して
4等分の地割をしたら、半分に待ち針を打って
そのまま糸をかければ良いのよ。
とさらりと言うのです。


昔の人はこのように習ったのだなぁと思うのですが
理論的に理解するのと、作れるのでは違います。


今回、改めて挫折した手まりを作り直し
初めて手掛ける作品としては
ハードルが高すぎた物だと納得しました。


升かがりの作り方


手まりのサイズは直径6cmです。
地割は4等分です。

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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。