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#34 手まり「コスモス」の作り方

#手まりの作り方 #花手まり #コスモス #色使いの勉強方法 #麻の葉 #祈りの模様 #魔よけの模様



私が最初に、好き!と思った手まり


このコスモスの手まりは、母が作っているのを見て
最初に、好き!と思った模様です。

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それまでの母は、菊ばかりを作っていました。
当時の私は、菊の手まりを見て
良いと思えなかったのです。

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多分、あちらこちらで菊を見慣れていて
私は可愛いと思えなかったのでしょう。
昭和50年(1975年)ぐらいの事です。


その後、バイト先の社長さんも
「菊は見飽きたから、別の物を」
と言っていました。


土台の色の変化


祖母や母が好んだコスモスは
黒い土台の作品でした。


おそらく、年代的な好みも大きいと思いますが
当時、土台に使用されていた糸も大きいと思います。


当時の黒土台は、手縫い木綿糸の30番でした。
色土台は、しつけ糸のピンク、赤、青、黄色でした。


母や祖母が使用していた模様の糸は、リリアンでした。
コスモスに使用する花の色は
白、ピンク、黄色、たまに藤色を使っていました。
これらの色が映える土台は
黒、青、赤になります。


色使いの感性として、黒になったのでしょう。
しかし、私の好みは
葉の緑、空の青・・・

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私が、90番スパン糸を使うようになった最初のきっかけが、
葉の緑や空の青を使いたかったからです。


感性の磨き方


私の色使いの基本は、絵葉書や自然が元になっています。


これは私の絵の先生の影響が大きいと思います。
自然をよく見て、写すように教えられたからです。
また、アニメなどの色使いを参考にする場合もあります。


でも、アニメは好みではありません。


そういう方もいらっしゃるでしょう。
着物や帯などを参考にするのも良いでしょう。


私の色使いは、昔からの物が多いです。
しかし、自然をお手本にするのでは
色が固まってしまいます。


そのような時、着物などの色使いは
非常に勉強になります。


古典的な色使い


昔の日本家屋は薄暗かったのです。
その中で、綺麗に映える色として好まれたのが
鮮やかな、赤やピンク、黄色などでした。


逆に、薄暗い室内で見栄えのしない
紺や茶色、灰色系はあまり好まれませんでした。


古い手まりの色使いに偏りがあるのは
家の照明事情も大きく影響していると思います。


しかし、今の時代
昔ながらの色使いは、好みじゃない
そういう方も居ると思います。


好みじゃないけど、自分で色を組み立てられない。
もしそうであるなら、最初は真似から入りましょう。
着物や帯の色使いや
他の方の作品(手まりに限らず)を見て
気に入った色使いを真似るのも、良いと思います。


麻の葉模様には、祈りが込められています。
それについては、以下ページの解説を読んでいただければと思います。



コスモスの作り方


手まりのサイズは直径6cmです。
地割は8等分の組み合わせです。

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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。