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東北地方の御殿まり

この作品のデザインは東北地方に伝わる、
御殿まりと呼ばれる物になります。
大きな特徴は、松竹梅の刺繍です。

手まりの刺繍は、布に刺す刺繍と大きく異なります。
布に刺す刺繍の場合、
下絵を何らかの方法で布に写します。

しかし、御殿まりの場合
下絵を布に写す作業をしません。
見本の作品や写真を見ながら
地割のラインを参考に、待ち針でしるしを打ちながら
刺繍をします。

この下絵を書かないで、刺繍を刺すと言う手法のためか
製作者がほとんど居なくなったと言われる作品です。

私は、このデザインを見た時
作品の愛らしさに一目惚れし
早く、完成品が見たくて仕方が無かったです。

また、多くのデザインを作りたくて
夢中で古い作品の写真を集めました。
まだ多くの未製作の写真があるので
なるべく早いうちに作りたいと思っています。

東北地方に伝わる作品の多くが
三つ羽根亀甲の空間に刺繍を入れた物になります。
その他には、三菱模様の空間に刺繍を入れた物もあります。

「三つ羽根亀甲と松竹梅」の作り方

手まりのサイズは直径１０ｃｍです。
地割は６等分です。