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#61 手まり「松竹梅、竹」の作り方

#手まりの作り方 #松竹梅 #花手まり #竹



伝統的な色づかい


通常はあまり使わない、黄色の土台で作る竹の手まりです。
なぜ黄色なのか?
材料的な問題を言えば、古い時代の土台は
洋裁のしつけ糸(いろも)を使うことが多かったです。


「いろも」の色は、ピンク、黄色、青(水色)が一般的で
たまに入手できる色が、赤、緑でした。
この5色に加えて、白、黒が
手まりの土台に使用されていました。

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東北地方で作られる手まりの中に
土台の色が金色の物があります。
リリアンの金をほどいて細くした物を
土台の仕上げに巻いています。


白い土台に、あっさりと軽く金を巻く場合と
下地が見えないように、丁寧に金を巻いたものがあります。


おそらく、金色の代用として黄色にしたのだと思います。

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私は伝統的な色使いという事で
黄色の土台を使って、この作品を作りました。
しかし、あなたが作る時は、土台の色を自由に決めて良いです。


また、私は金糸の手触りが硬くて嫌いなので
使用していませんが、あなたが作る時は自由に選んでください。


この竹の手まりは、金茶の糸を金色に
白い糸を銀色に作る場合もあります。

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赤い帯は、朱竹のイメージになります。
その為、帯を押さえる糸は、
竹の節のイメージでかがります。


Wのステッチは竹の花のイメージと言われています。
残念ながら竹の花は120年に1度しか咲かないので
私はまだ、見たことがないです。
画像検索で見ましたが、あまりピンときませんでした。


以上の点を踏まえて、色使いを考えてください。
3個セットで飾る手まりなので
他の作品とのバランスも大切です。



「竹」の作り方


手まりのサイズは直径8cmです。
地割(じわり)は8等分です。

帯の糸の扱い

竹の葉はつむ型模様の手法で作ります。


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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。