「生物学的に女性だから女性差別対象になるわけではなく、男だって女性差別を受ける!」を検証する。

こんな投稿がありました。

はたして?

ものごとには順序▶▶▶が存在する……
という考えをなぜか持たない人が、自認主義者には多いように思います。


差別迫害者の目指すもの。期待する成果。

さて、ことの始まり、女性差別・迫害の最初の地点は
男の中に、女性に性加害をする者が居ること。
これが原点です。

では
女性をねらって性加害をする男が、
得ることを期待している成果は、なんだと思いますか?

ええそうですね、当然、女性です。女性のもつ「女体」です。
「おおむね多くが膣と子宮と卵巣と乳をもち、男と戦えばほぼ確実に負けが確定している、格闘に不利なほうの骨格 筋力 腕力 生理機能の、身体=女体」を目指しているわけです。

なお、それなりの人数の男性が、スカートやパンツや靴下や排泄物など
女体ではない物体に興奮することはありますが、
これも順序として、
「女体が身につけているもの。女体から出てきたもの」だからです。
それらを通して、「女体」とのつながりを得るという成果を期待しているわけで、原点である加害男たちが求めているものはまず最初にやはり「女体」があります。

更に、他の女性差別や加害……
受験点数差別、就職差別や賃金差別、いわゆる「ぶつかりおじさん」や、女性への憎悪殺人なども、
彼らがそれをふるう先に「きっとあるはずだと期待している」成果は?

そう、「女体」です。
「女体=男より不利だから、男が支配できる存在。男が欲望をぶちまけてよい対象。よって愚かで男より役立たずな存在として権利を取り上げて扱うべし」などと認識しているんですね。
残念ながらこれは、そうした女性蔑視社会で育った女性本人たちですら無意識に持ってしまっているほど、強固な差別観です。

「女に見えたら痴漢されたりするじゃん」?

では、「しかし実際、本当に女性と見間違えられれば、男でも、女と同じく性加害や女性差別を受けるじゃないか」という意見はどうでしょうか?

(「見間違えられれば」って、それが要するにもう答えなんですけど……)

異性自認男性も、そう主張しているのを見ますね。
女装して電車に乗ったら痴漢された~など。

女体には興味がなくて女装している男が好きなんだという男もいるでしょう。トラニーチェイサーなどと呼ばれるようですね。
そうした例外(いや、それだってそもそもの話は女体への欲求だが…)はさておいて、本当に女性に見えて加害しに行った▶▶▶のなら、彼らの求めている成果は?
もちろん、女体です。
見間違いはそのままずばり「間違い」なのであり、「女性に見えたけど男体だった」結果を、はなから成果として求めておこなった行為ではありません。

現在のヒトにおいて、女性に見える人のほとんどは、実際にかなりの高確率で女性です。
つまり「女に見える人間」をめざせば▶▶▶、女性差別・迫害をもくろむ男の期待どおりの成果、つまり女体がある、
という期待・需要がその「見分け」により「かなりの高確率で叶いやすい」のです。(男は女男判別力が、女性より低い傾向があるとはいえど)

女を迫害したい男がいる▶▶▶だから▶▶▶女に見えたり「男らしくない」者は迫害される。という順序

男も女も女性に「見える人がいるから」▶▶▶性加害・差別を「受け始めた」わけではありません。
(意味不明すぎますもんね)

女を性加害・差別にさらしたい男がいるから▶▶▶彼らが社会的強者であり社会的標準▶▶▶そんな強者のターゲットであると誤認させれば▶▶▶そりゃ男でも女と一部同様の仕打ちを受けることもあるだろうね、
という順序です。

だからいくら女性が「僕はノンバイナリだし、スカートも履いてないのに」「俺は本当は心が男なのに」「代名詞はShe/HerじゃなくThey/Themなのに」なぜ俺たちまで女性差別を受けなきゃならんのだ、と言ってみたところで、そんな自認や表現はそもそも女性差別と関係ないからです。
冒頭の記事の女性もそれは被女性差別者として、わかっているんですよね。
異性自認女性である遠藤まめた氏も、混んでいる男子トイレは怖いから女子トイレに入っている、と言っていました。
「パス度の関係で」と。
つまり、女性だ女体だとバレている関係で▶▶▶男から加害される危険性が出る、ということです。
もしも見た目で隠し通せても、いつかなにかのきっかけでバレてしまったらどんな目にあわされたか、という実際の事件は映画にもなっています。

彼女は女性に見えるから▶▶▶このような目にあったのではありません。
女体だとバレた▶▶▶ターゲットだとバレた▶▶▶ということなのです。

女性は、ほとんどの人が、どんな服でも髪型でも女性であるとバレてしまいます。
平常時よりさらに危険が高まる災害避難所などでは、女性だとバレることは危険度を高めるので、女性だとわかりづらいような格好をしよう、というアドバイスもあります。
それでも、メイクしなかろうが短髪だろうがダボッとした服を着たり顔を隠したところで、隠しきれるものではないですよね。

異性自認男性を女に押し付けたい人たちがよく
「女子トイレから排除するな!誰でもトイレに入ってばかりいたら、あいつは異性自認男性だとバレてしまって、トランス差別を受けるだろ!😡」と言ってましたが、いやいや…

女性は生涯つねに、差別迫害対象のターゲットだとバレながら生活しているんですよ。

生物学的性差を「見え方」に矮小化▶▶▶女体をもつ存在だけのグループとして声を上げられなくなる

ちなみに、「異性自認男性だって就職でトランス差別にあったり、暴言、暴力を受けることがある」といった声もあります。
しかしそれは「女性」として受けているのではないですね。
(更に言うとそれも多くは因果▶▶▶が存在する話ですが)
男のくせに、女にさせているような格好やふるまいしやがって、という内容ですから。

しかも「男のくせに女体みたいなことしやがって」という蔑視も、その発端、矛先は▶▶▶女体ですよ。ブレないですよね本当に。

そして、男がどんなに女っぽく見せようとしても男であることは変わらないからこそ、▶▶▶
彼らを女性に受け入れさせようと躍起になる、わけです。
これも順序ですね。

生物学的に実在する性差を「見え方」の問題に矮小化することで
▶▶▶女性は女体という身体特有・固有の不利や、被差別や、疾患などについて、またそれらにもとづく適切な対応や権利確保や差別是正について、
女体をもつ存在だけのグループとしての声を上げることが許されなくなります。
女性の定義はバラバラに解体され、たとえば「女性のためのがん保険」「女性専用施設」などと言ってももはやそれが何を指すのかなんのためのものなのかさっぱり不明、といった事態を引き起こします。
現に冒頭の記事も、女性とは女体をもつ存在だけである、という事実を許していませんね。
女性のグループの中に、男をねじこんでいます。
それで得をするのは、誰ですか?
男体を持つ存在、男性ですね。

がんで乳房摘出を受けた女性や子宮卵巣摘出を受けた女性の身体をあげつらって、男も女性と等しい範囲におさまっている、などと言うことも、女体を矛先とし、男をねじこむ迫害です。

異性自認男性、つまり誤認ではなく確実に男だとわかりきっている存在を、
女だとわかりきっている集団に押し付ければ、
▶▶▶なんと女体へさらなる差別・迫害ができる!んですよ。
それもまるで善行と誤認させて。女性がわざわざアシストしにきてくれさえして。
また、女体をもつ存在は社会的立場も弱く置かれているから、男体をもつ存在の言い分を通すことができると。
ブレないですね……

「誤認させる存在は、正認の存在と等しい」だろうか?

女性差別(この言葉は女性ではないジェンダーアイデンティティを持つ人間を排除する言葉だから好ましくないが、便宜上今回はこの言葉を使う)を受けるのはシス女性だけではない。トランス女性も、ノンバイナリーも、Xジェンダーも、クィアも、女性として他人に見なされる事のある人間は等しくその差別の対象だ。

https://csillag.link/ayano/3052/

フェミニストを名乗るのであれば、当然その中に内包されるトランスジェンダー女性やクィアの権利についても声を上げて欲しい。だってそれらを分けることに意味なんて無いから。

https://csillag.link/ayano/3052/

もしも、歩ける私が、つえをついて脚を引きずって歩いていたら?
脚が不自由な女性にぶつかりたい男は、私にもぶつかってくるでしょう。

おなかのところにクッションでも入れてマタニティマークをつけて電車に乗ったら?
妊婦を狙う男は私の腹にも暴行をするでしょう。

では、脚に障害があるとか妊婦だと誤認させる私なら▶▶▶脚に障害がある女性や妊婦と「等しく差別の対象」なのでしょうか?
そんな私は▶▶▶「身体障害者や妊婦」のための、差別是正、生命安全確保の施策や、権利運動の中に「等しく当然に内包される」存在ですか?

▶▶▶「彼女らと私を分けることに意味なんて無い」存在になる、と思いますか?
▶▶▶私を同じ存在として彼女らに受け入れさせ、
私の権利のために声を上げさせることが、
「反差別」で「人権的」な、あるべき状態、になるのでしょうか?

いいえ、これらはなんともひどい差別・迫害ですよね。
ターゲットにされることから絶対に逃れられない人たちと、ターゲットを真似て誤認させにいくひとが等しい存在?
ふざけるなと思いますよね。

これが、どうして性別の話になるとわからなくなる、わからなくなったフリをするのですかね。

ええそうです、性別における差別迫害ターゲットは、
女体だから▶▶▶。です。

【結論】性別という定義を自認や表現や誤認まじりで等しく扱えとすることは、いつもながらの、女体をターゲットにした女性差別である


女性が差別を受けるのは女体をターゲットにする男が居るから▶▶▶。

女体つまり生物学的な差異だけがそもそも女性差別・迫害のターゲットです。

よって、▶▶▶性別という定義を自認や表現や誤認まじりで等しく扱えとすることは、
いつもながらの、昔ながらの、うんざりとさせるほど定番の、女体をターゲットにした古臭いクソダサい唾棄すべき女性差別そのものですよ。

これを結論として置いておきます。
参考になればさいわいです。

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