沖縄らしいものは何もないけど、帰りたくなる僕の地元「西原町」

現在、参加しているライターのコミュニティ『OKINAWA GRIT』では隔週で記事執筆の課題が出るのですが、第2弾の今回のお題は「沖縄で住んだ経験のある場所の好きな部分を語ること」

しかも「悪いことは一切書けない」というルール付き。

#オキグリnote部 から第2弾のお題が発表された。それは「現在の居住地や沖縄で住んだ経験のある場所(1地域)を選んで、好きな部分をひたすら熱く語ろう!」というものだ。「好きな部分を書く」こと。それがルールだから悪いことは一切書けない。だから、好きなことだけをひたすらブログに綴っていく。名付けて「沖縄のわくわくを発信する自分語り」の幕開けだ。

僕が沖縄で住んだ経験のある場所は1ヶ所だけ、本島中南部に位置する西原町という町です。9歳の時にそれまで住んでいた神奈川県の横浜市から引っ越し、その後大学卒業までの15年間をこの西原町で過ごしました。

生まれも育ちも西原町の人には敵わないけれど、人生の約半分を西原町で過ごしたのだから、この町を地元という資格は十分にあると思います。

そんな僕の西原町の印象は『特別田舎でもなければ特別都会でもない街』
那覇、宜野湾、浦添の3つの市へのアクセスが良いベッドタウンとしてのイメージが強く、都会っぽさや沖縄っぽさを持った他の街に比べるとどうしても弱い気がします。
もちろん嫌いではないけど、県外の友達が遊びに来ても正直押し出せる売りはありません。


しかし、それでもあえて言おう!この街が好きであると!


観光雑誌に載るような夢の沖縄ライフには程遠いけれど、それでも僕が暮らして感じる西原町の好きなところを書いていこうと思います。

スーパーや施設が充実していて、暮らしやすい。

まずは、この記事を書くにあたって地元の友達や家族にも「西原町の魅力」を聞いてみました。

すると、皆が口を揃えて言うのが「住みやすい」ということ。

そう。何と言っても住みやすいのですよ、西原町は。
西原町には特別な観光スポットはあまりないけれど、自然が多くて、それでいてスーパーや病院、運動公園、綺麗で大きい町立図書館など施設が充実しているのです。
大学も県で唯一の国公立大学で僕の母校である琉球大学があります。

町の中心にはサンエー西原シティという大きなショッピングモールがあり、大きい買い物もここで事足ります。観光客にとっては物足りない街かもしれないけど、暮らすなら西原町はとてもいい町なのです。

海も丘もある。

そして個人的にとっても魅力を感じているのが、西原町には海も丘もあるということ。
坂の多い西原町では車を少し走らせるだけで、高台からの開放的な景色も海でのレジャーも楽しめるんです。

西原町民の憩いのビーチ「きらきらビーチ」はリゾート感こそないけど、地元の人に愛されているビーチ。

人工のビーチですが、砂浜と海はとても綺麗で連休や夏休みには多くの地元民で賑わいます。

しかも、波も穏やかなので子供連れで安心して海水浴ができるし、近くにはアスレチックの多いイルカ公園もあるので、家族で行くにはピッタリなんです。

また、バナナボートやジェットスキーなどのマリンレジャーも楽しめて、芝生の広場では沖縄県民大好きのビーチパーティもできます。しかも事前予約制で器材や食材を全部用意してくれるので手ぶらでビーチに行くだけOKという気軽さ!

そして、このきらきらビーチは東海岸なので朝には水平線から登る太陽が綺麗に観られるのです。

日の出の瞬間がたまらなく好きな僕としては、気軽に日の出を見られるビーチが車で10分ほどの距離にあるだけでめちゃくちゃ魅力的。

恥ずかしながら、大学生の頃はよく夜の海で泡盛片手に友人たちと朝まで語り合い、夜を明かしていました。

今では帰省した時、朝に海岸沿いの遊歩道を散歩したり、と個人的にもめちゃくちゃ思い入れのある場所です。


そして、そんなきらきらビーチから坂を登り、10分ほど車を走らせた所にあるのが上原高台公園。

ここは普通の公園なのですが、ここの展望台からは西原の街はもちろん、中城湾、知念半島まで見渡すことができます。

そして、夜には夜景も楽しめます。もちろん都会のきらびやかな夜景には負けますが、それでも見ていてとても気持ちいいものです。

琉球大学からも近いので、学生時代はなんか嫌なことがあったらここからの景色を見て癒されていました。

気軽に行き来できる範囲に海も丘もある。どちらも欲しい欲張りな人にはピッタリなんじゃないでしょうか。

世界一のマーチングで知られる西原高校

そして、オススメスポットではないですが西原町が世界に誇れるものがマーチングバンド。

実は西原高校のマーチングバンドは世界でもトップレベルで、4年に1度オランダで開催される世界音楽コンクール(音楽のオリンピックとも言われているそう)では過去に何度も一位を獲得しているほど凄いのです!

ちなみに、この世界一というのは「高校生の中で世界一」ではなく、「世界のマーチングバンドの中で世界一」

世界大会の常連校が沖縄に、しかもこの西原町にあるんです。

そんな世界一のマーチングの演奏を大会以外で楽しむことができるのが西原高校の学園祭や2年に1度行われる西原祭り。僕も何度か生で観た事ありますが、一糸乱れぬ演奏は圧巻の一言。

youtube等で動画が上がっていますが、是非一度生で観てほしいです。

これから注目してほしい町、西原町。

他にも県内に4店舗しかない沖縄生まれのファーストフード店ジェフが西原にあったり、

レトロな雰囲気が目を惹く沖縄そば屋さんとか、

隠れたおススメスポットがたくさんあります!

南国のリゾート地として人気の沖縄ですが、もちろんそんな沖縄にもそこで生活をしている人はいるわけです。

だから一口に沖縄といっても、その中にも「THE沖縄らしさを楽しめる」外向きの町と「暮らす場所である」内向きの町があるのかなと思います。

その点で言うと、僕の地元の西原町はもうゴリゴリの内向きの街で観光客受けするような沖縄らしさというのは全くありません。ですが、それでも帰る場所として、とても居心地がよくて素敵な町なのです。


しかし、そんな西原町もモノレールの終点駅が伸びてくるということで近年どんどん開発が進んでいます。

ここ数年、帰ってくるたびに様変わりしていく街の様子に少し戸惑っていますが、その一方でモノレールが西原まで開通したら今まで西原町の存在を知らなかった人が知るきっかけになるのでは?と密かにワクワクしております。


特別な観光スポットはないですが、良い町なので是非一度遊びに来てください!

サポートしてくれたら、小躍りして喜びます。