見出し画像

3分で読める本日の注目ニュース(2024年2月18日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・地方銀行が相次いで初任給を引き上げている。売り手市場が続く学生の就職活動で、首都圏の企業に学生を奪われ、収益力低下によってかつての人気就職先も人材確保が難しくなっているためだ。引き上げ額は5万円前後にも上り、各行は「メガバンク並み」を売りに優秀な人材を獲得したい考えだ。(中西瑛)
待遇をPR

 西日本シティ銀行は2024~25年度の新卒採用で段階的に初任給を引き上げる。大学卒総合職は23年度より4万5000円多い26万円となり、若手行員の基本給も上げる。村上英之頭取は「入行3年目までは年収が約2割増える見通しだ」と話す。
 ふくおかフィナンシャルグループ(FG)の傘下3行と九州FGの傘下2行のほか、大分銀行や宮崎銀行も25年度までに大学卒総合職で26万円に増額する。各行は高校卒や短大卒の初任給も引き上げる。宮崎銀は大学院卒を27万円に増額し、デジタル化対応のため、ITに強い理系人材の採用強化を図る。
 各行が初任給を引き上げるのは、メガバンク3行が24年度から大学卒総合職で25万5000~26万円に引き上げるからだ。西日本シティ銀は例年、新卒者の2~3割が関東・関西圏の学生で、担当者は「メガバンクとの競合は避けられない」と話す。各行は25年春の採用活動が本格化するまでに「メガバンク並み」の待遇をPRしたい考えだ。
かつては人気の就職先

 地銀は地方出身者の人気の就職先だったが、低金利の長期化で収益力が低下し、全国的な人手不足もあって人材確保が難しくなっている。西日本が拠点の地銀では、今年4月入行の採用数が計画の8割弱にとどまった。同行は「東京や地方の主要都市に人材が流れ、初任給の横並びを検討せざるを得ない」とする。
 ネット取引の拡大で来店客が減り、店舗の統廃合を進める地銀は多いが、企業向けコンサルタント業務や個人向け投資商品の販売などを強化するため、人員は確保したい考えで、「優秀な人材の不足感は逆に高まっている」(地銀広報)という。
 帝国データバンク福岡支店が九州・沖縄の企業を対象に昨年10月に行った調査では、正社員が「不足」と回答した割合は、地銀など金融業で77・8%と業種別で最も高かった。同支店は「地銀がデジタル化を進めるため、専門性の高い人材獲得に乗り出したことも一因だ」と分析している。

芸能ニュース

・TBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜・後10時)が17日、放送された。司会のTBS安住紳一郎アナウンサーが「すみません」と謝罪する一幕があった。

 この日は1000年以上の歴史に幕を閉じる岩手・奥州市にある黒石寺の「蘇民祭」を中継をまじえ伝えた。他のニュースを紹介したのち再び中継をつなぐと、祭りは終了済み。現場からは盛り上がったシーンの描写が口頭で伝えられた。これに対し安住アナは「盛り上がったところの映像は出せないの? 映像は録画できてないの? 東京から出そうか?」などと現場スタッフに呼びかけ、業務連絡をしているようなやりとりになった。

 一連のやりとりの後、安住アナは「すみません、放送中に打ち合わせのようになってしまいました」と謝罪した。

スポーツニュース

・ドジャースの山本由伸投手が、キャンプで初めて打者相手に投げる実戦練習「ライブBP」を行った。ベッツ、フリーマンら主力クラスの6人、7打者と対戦し、28球を投じた。内、外角に真っ直ぐ、カットボール、カーブ、ツーシーム、スプリットを制球よく散りばめ、対戦した打者や首脳陣は大絶賛。投球後にはベッツが拍手を送ると、拍手は大きくなり、山本の周りに笑顔の和が広がった。ロバーツ監督はあまりの出来に嬉しかったのか、何も語らずにただひたすら約20秒間、後ろからずっと右腕を抱き締めていた。山本は「(出来は)85点くらい。思ったよりよかった」と手応えを得た。

 「インクレディブル!(最高だよ)」。対戦したメジャー屈指の巧打者フリーマンが山本に声をかけた。選手や首脳陣、そしてファンが詰めかけて練習が試合のような緊迫感に包まれる中、投手史上最高額の3億2500万ドルの契約金で入団した山本が最高級の投球で唸らせた。ベッツからはこの日最速の95マイル(約153キロ)のインハイで空振りを奪い、フリーマンは代名詞のスプリットと真っ直ぐのコンビネーションで完全にタイミングを外した。米球界で早くも話題となっているカーブも披露。フリーマンは「みんなが見ている中で、初めての投球であの制球力を見せるなんて…。変化球はえげつなかったし。どれほどほめてもほめ足りない」と語った。

 山本自身も「しっかり集中して投げられたし、バッタ-と対戦する感覚だったり、しっかり確認できた」と力強く語った。通常、味方打者に投げる時、内角は投げづらいものだが、制球力に自信を持つ山本はきっちりと内角もついた。見守ったフリードマンGMも「スペシャルな制球力だ」と目を見張った。変化球ではカットボールが良かったとのことで「練習よりよかった」。帽子にはピッチコム(サイン伝達機器)をつけ、捕手から伝達されたサインをきっちりと把握。「もっともっと精度上げていきたい」という山本の表情は充実感に満ちていた。

話題のニュース

・ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ドイツ南部ミュンヘンで開催中の「ミュンヘン安全保障会議」で演説した。ウクライナが「人為的」に砲弾と長射程兵器の不足に追い込まれる一方「プーチンは戦争の激化に適応している」と述べ、危機感を鮮明にした。ロシアによる北朝鮮やイランからの兵器調達が念頭にあるとみられる。反転攻勢が失速、ロシアが東部で攻勢を進める中で欧米に武器支援を強く求めた。

 ゼレンスキー氏は16日にドイツとフランスを訪れ、両国と安全保障協力に関する2国間協定を結んだ。独仏両国は長期的な安全保障を約束するとともに、ドイツは約11億ユーロ、フランスは2024年に30億ユーロの追加軍事支援を新たに表明した。

 ゼレンスキー氏は演説で「(欧州から)十分な防空システムが供与されれば、何百万もの国外避難民がウクライナに戻れるだろう」とも訴えた。

 17日にはハリス米副大統領と会談。会談後の共同記者会見で、米議会に対してウクライナ支援を含む緊急予算案を認めるよう求めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?