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わたしは子どもが欲しくないのか問題#2 仕事がすき

私が一番社会に貢献していると思うのは納税以外でいうと、仕事をしていることだと思う。
別に行政や世界平和や福祉的なことに直接関わる仕事をしているわけではなく、とある企業に勤めているだけのサラリーマンであるが、立派な社会貢献だろう。1人の大人として割と問題があるタイプのわたしだが、能力をウリに働いて成果を出し、対価としてお金をもらっている。

現在の職と自分の関係を簡単にいうと、私は昔からやりたかったことを続け、大学と大学院で研究にはげみ、その実績を余すことなく活かせる、かつ就きたいと望んだ職に就いたタイプの人間である。
(よく大学で勉強したことは社会で全く役に立たなかったという話を聞くが、私はめちゃくちゃ活かしてるタイプなので、このはなしはまた別の記事に書きたい。)

しかも自分が苦手なお役所的な分野は、近くにいる得意な人がやってくれて、社内外から正当な評価をもらえるような恵まれた環境にいる。

たまにこのご時世に世間様に公表できないくらいの長時間労働をする事もあるけど、そのあとに長めの休暇がちゃんととれたり、午前だけ仕事をして帰るなど、トータルで業務量の調整ができるので、不満はない。

やりたかった仕事をやっているだけあって、仕事自体が楽ではないけど楽しく、自分にあっているし、周りはいい人だらけだし、とにかく今現在私は割と満たされているのだが…

こんな状態で、元々子どもが欲しいという考えを持っていない女が、年齢の壁が目前に迫ってきているというだけの理由で急に子どもが欲しくなるもんなんだろうか…?

子どもが生まれたら・・・私の生活はどうなるのだろうか。
じっくり考えずとも、今積み上げてきた満足のいく環境が大崩壊することは目に見えている。

フリーになるとか時短にするとか、働き方を変えるしかないのはさすがに仕方がないことだとはわかっている。
それは長年かけて育ててきたお気に入りの自分の住処を手放すみたいにとっても心細いし、次に住む家は…なんというか、修羅の家なんでしょう…?

twitterを見ていれば、妊婦や子どもを持っている母親が現在どのような状況に置かれているのかがだいたいわかる。
家庭内では解決できるものではない問題が山積みなのにもかかわらず、社会の仕組みも、人々の価値観も思うようには変わらないようで、何ヶ月かに1度はその類の話題で炎上が起きているようだし、もしかしたら社会だけでなく、夫を憎むようになることもあるかもしれない。

私はこの状態を、まだ見ぬ子どもに「出会えたから」という一言で受け入れる事ができるのだろうか。

こんなことを言うと、そんな覚悟のない人間は子どもを生まない方がいい。
いい歳して自分のことしか考えてない人間め!とか、そういうことを思われるんだろう。
事実、現状社会の仕組みはそういう風にできているし、実際にいろんなところでそんな意見を目にしてきたので、世間からの目線はそういうものなのだろう。なんて生きにくい世の中だ。

みんないつの段階で”こういうの”を受け入れるような心や覚悟を身につけたんだろう。

子どもをいつかは作りたい!とも、作らない選択をしました!とも決められない私は、現在とっても心細い…のかもしれない。

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