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「天地人CEOの脳内は『新体験の追求』と『逆算』」CEO 櫻庭 康人 l\\てんちびとインタビューVol.14

皆さんこんにちは! 天地人の学生インターンの鈴木です。
 
天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
 
今回は、てんちびとインタビューの第14弾として、天地人のCEO 櫻庭さんにインタビューします! 月1回、天地人の社員を紹介しています。
 

櫻庭 康人 プロフィール
青森県出身で、美容師学校に通った経験がある。
現在は、CEOとして業務に関わる。
日々のタスクはnotionにまとめる。
休みの日は家族とさまざまな体験を求めて様々な場所へ。
最近読んだ本は「お金のいらない国」
好きな野菜は、トマト。

「黙っている時間、新しいことをやる」

櫻庭さんは、今まで並行して複数のお仕事をされてきたそうですね。

天地人を始めるまでは、同時に複数の仕事を並行して行っていました。天地人を創業するときは、プロジェクトが小さいものも含めると5つの仕事をしていましたね。

どうやって複数の仕事を並行して同時に進めていたのですか?

会社の仕事は、複数の人で進めるので待ち時間が発生すると思います。その待ち時間を使って、新しくやれることを探していました。空き時間ができると新しいことを始める、新しいことを始めてその空き時間ができると、また新しいことを始めるといった感じで、何個か仕事を並行しながら新しいことを始めていました。

新しいことを始めるのは大変ではないですか?

私はその逆で、何もしない時間というか、黙っている暇な時間が苦手なんですよね。それに、同じことを続けるのも苦手で。黙って何もしていない時間は、新しい何かにチャレンジをしていたんですよ。
だから、仕事に限らず、プライベートも同じような感じで、よく新しいことに家族でチャレンジしています。

新しい価値を生み出す「ゼロイチ」

インターンの私から見て、新しいビジネスなどを生み出す「ゼロイチ」が上手くていつも驚かされます。どういうふうに考えているんですか?

物事を上手く進めるためのイメージや、道筋をつけるのが得意なんだと思います。課題を見つけた時などに「こうやればいいのに」「こうやればうまくいくのに」といったことがいくつか浮かぶんですよね。

櫻庭さんの「発想力」は、どうやって培ったのですか?

考え方が変わったのは、13年前のある出来事がきっかけです。

当時、私は始まったばかりのスタートアップで、新しい事業などのアイデアを出し続けることが仕事でした。目標は、新しい事業や企画を興して、他の会社を巻き込むこと。
この会社では、毎日トライアンドエラーを繰り返していました。

あるとき、かなり優秀なエンジニアが多数在籍している会社の方を相手に、私のアイデアの話をする機会があったんですね。この時、とにかく私のアイデアが刺さらなかったんですよ。
「もっと面白いこと言ってよ」と言われている感じがしました。かなりショックだったのと同時に、自分のレベルの低さを痛感する出来事でした。

同時期に、ロボットづくりがメインの会社に企画を提案する機会がありました。この提案は、箸にも棒にもかからず、企画は通りませんでした。今振り返ると、そもそも自分はロボットに関する知識も少なく、相手の会社に対する理解も足りていなかったんですね。
殴り込みに近い感じで提案していたので、企画が通るわけはないんですよ。

こういった経験を通して、技術は、日々革新されているので「自分自身で体験しなくてはならない」と強く感じました。それ以来、新しいことには、必ず取り組むようにしています。

最初は、ロボットやVRなど、テック系の分野の新しいことに取り組んでいたのですが、「新しい経験をしたい」という気持ちが強くなってから、医療分野も守備範囲になりましたし、家族と教育系のイベントにもよく参加するようになりました。

テック系を中心に、常に新しいイベントや展覧会に参加することで、新しい発想を出すことにつながっています。

新しいことに挑戦されるようになって変化はありましたか?

そうですね。常に新しいことにチャレンジしながらトライアンドエラーを繰り返していたら、仕事の進め方の知見が蓄積されていました。

プライベートでも新しいことに挑戦していましたが、業務委託として、新規事業を進めることも行っていたんですよね。新しいプロジェクトの、企画開発、リリース、目標達成を何度も経験したり、時には立て直しをしたり。そういった蓄積が今の仕事に役に立っていると思います。

新しいことに挑戦し続けた先に見えた、大きな目標

若い時から挑戦し続けている櫻庭さんの根本にある考えを聞きたいです。

20歳近辺の話なのですが、私は青森で美容学校に通っていました。まず、学校に通ったり、先輩美容師の働く姿を見て、美容師という仕事はかなり大変だと思いました。また、地元の美容師業界のトップの方を見た時、「なんか物足りない」と感じたんです。

どうして物足りないと感じたのですか?

当時の私の夢は、40歳になるまでに、社会に貢献できるような大きな事業をやることでした。今もその夢は変わってないですし、目標として持ち続けています。
美容師という職を続けるよりも、この夢を実現させるためには、ほかのことをやったほうが可能性があるのではないかなと感じて美容師は区切りをつけました。

なので、美容師をやめてから、先輩たちを見ながら、努力量と結果を照らし合わせながら目標をアップデートし続け、がむしゃらに努力を続けました。
ですが、30代になると、やりたいことの具体的な形が見えてきました。

30代になってどんな夢を持つようになったのですか?

若いときは、「社会に貢献できるような大きな事業をやりたい」というぼんやりした夢を持っていました。ですが、30歳を過ぎて「仕事で結果を出して、新しいことを始めようとしている人に自分も投資したい」と思うようになったんですよ。

そのために、100億円寄付できるくらいまで稼ぎたいです。社会貢献を仕事にして、仕事の結果として得たお金を、何か新しいことの足しにできればと思っています。例えば、宇宙開発はお金がかかりますが、100億寄付できれば足しになると思います。
社会貢献できるような大きな事業を仕事にして、その結果、とにかく多くのお金を稼ぐことが今の私の夢です。

さらに、私は、夢から逆算して今何をやるべきかを考えるようになってきました。「大きな事業をやるためには、何歳までに何を達成するべきか」と、人生を逆算して夢を考えるようになったんですよね。そこから逆算すると、今40代ですが、まだ足りないんですよ。とにかく今はその目標に向かって頑張っています。

すごい壮大な夢ですね。若いときの自分に言葉をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか?

「41歳になっても懲りずにチャレンジしているよ。若い時以上にチャレンジしていて楽しいから、楽しみにしててね。40歳になっても引退したり、地位に胡座はかいてないよ」と伝えたいですね(笑)

天地人の自由な雰囲気、その狙い

天地人を一緒に創業した百束さんに出会う前、櫻庭さんは、宇宙業界に対してどのようなイメージを持っていましたか?

私は、宇宙業界に、宇宙業界以外の出身の人が入ったほうがいいなと思っていました。なので、宇宙業界には、ITが参入するだろうなと感じていました。

百束さんと出会って、宇宙に対する考えは変わりましたか?

宇宙って、本当に面白いものしかないなと感動したことを覚えています。私が思っていた以上に、宇宙と何かの組み合わせは無限大だなと感じました。

そこで天地人を創業したんですね。

実際に宇宙業界に飛び込んで挑戦してみないと、何も理解できないと思ったんです。失敗する可能性はあるとは思いましたが、とにかく宇宙でビジネスを始めたいという強い思いから、天地人を創業しました。

さまざまな天地人のメンバーにインタビューしてきましたが、天地人は、自由な雰囲気があると皆さん感じているようです。櫻庭さんの中で、意識しているところはありますか?

私は、言われたことだけをやる世界をつくりたくないんですよ。その世界では、ゴールが100だとすると、70ほどの成果しか出ないと思っています。

私はそもそも、何かを進めるときに、100は目指したくなくて。100を目指している時点で言われたことだけをやる世界だと思います。

でも、メンバーが主体性を持って仕事に参加してくれると、150、200の成果が出るんですよ。この結果を出すために、私は、メンバーが主体性を持つときの障害を取り除きたいと思っています。

メンバーが主体性を持つときの障害は、どのように取り除くのですか?

会社にあまりルールを作らないことです。ルールがないと、問題が起こることもありますが、ルールに縛られて、メンバーの動きを狭めたくないんですよ。

会社として欲しいのは結果なので、その結果を出すためのやり方はメンバーを信頼して任せています。なので、私は新しいメンバーが入社する際、「一緒に働けるかどうか」「信じられるかどうか」を重視しています。

ルールなしで取りまとめることは大変ではないですか?

これも私の新しい挑戦だと思って頑張っています(笑)
主体的に関わったものが成功すると楽しいと思うので、この雰囲気づくりは今後も私の挑戦として頑張っていこうと思っています。

天地人のメンバーに一言どうぞ!

仕事は、人生の一部でしかなく、全てではないけれど、つまらないものでもないと思います。なので「楽しく働ける」「結果が出ると楽しくなる」そんな組織を目指していますし、その組織が、社会にいい影響を及ぼすことができるといいなと思っています。

 
以上、櫻庭さんのインタビューでした。
これからも天地人のメンバーにインタビューしていくので、お楽しみに!
 
 
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