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【簿記3級を受験するあなたへ】受験を失敗して学んだ合格テク3選

noteを見ていただきありがとうございます。この記事は簿記3級の試験を初めて受験される方、再チャレンジを考えている方々に向けて実際に私が簿記3級を受験して気づいた事、合格するテクニック、思考を解説していきます。難しくはないのでぜひ最後までご覧下さい。よろしくお願いします。
※ なお2023年度から簿記3級と2級の全国統一試験 (以下:ペーパー試験) は廃止されCBT試験(以下:ネット試験)のみとなりますのでをネット試験を中心に解説していきます。



No.1 第1問は超重要!なるべく全問正解を目指そう。

まずは私が受験した時の成績表を公表します。

1回目の受験結果
2回目の受験結果

1回目は落ち、2回目にして何とか合格する事ができました。
(用紙がぐちゃぐちゃですみません。)

次に簿記3級における、配点と出題内容です。

配点・出題内容の出典:日商簿記書籍 読者様徹底サポート特設ページ | 資格本のTAC出版書籍通販サイト CyberBookStore 

合格のポイントとしては第1問を全問合格できた事と思います。

合格できるかのポイントとしてこの第1問をいかに配点を多く取れるが重要で
第1問は15問の仕訳問題が用意され、1問正解する度に3点が付与されます。15問正解で45点。合格点は70点以上なので

第1問だけで合格点の半分以上がもらえます。

問題内容も、テキスト問題集に出る仕訳問題程度で難しくありません。
「期中に備品の売却(減価償却の計算あり)」や「利息の計算」など、計算が必要な問題もありましたが、後はいたってシンプルな仕訳問題です。

できれば第1問は完璧にできていることが重要です!

そのためには日々の勉強で仕訳問題をガンガンこなしていきましょう!第1問に関しては

メモ用紙に仕訳を書かず、直接PCに仕訳を打ち込めるぐらい理解を深めておくとが重要です。

ただし、早とちりで間違えるのはもったいないので問題文は焦らずじっくり読んで入力して下さい。

1問は全問正解。第3問は半分より下。第2問は満点にはほど遠い。

No.2  第1問 → 第3問 → 第2問の順に問題を解こう!

理由として配点が高い順にこなしていきましょう。ちなみに第3問の配点は下記の画像のような感じで配点される思われます。

第3問の決算書作成問題。約12問ほど用意されている。
出典:みんなが欲しかった!簿記の問題集
著:滝澤ななみ様

第一問は仕訳15問。理由として仕訳問題15問×3点=45点満点。簿記の基礎を問われる問題なのに、1番得点が稼げる。時間的にも10分〜15分以内で全問解ける問題ばかり。
次に第3問 。決算整理仕訳 から貸借対照表(以下:B/S)と損益計算書(以下:P/L)を完成させるなど、決算にまつわる問題。
2番目に回す理由として、第1問の次に配点が高い。3点と4点の配点があるが、『 決算整理前残高試算表(以下:前T/B)を修正してB/SとP/Lを完成さなさい。』など減価償却累計額のようなどうしてもメモ用紙に仕訳や図を書いてPCに打ち込むという問題も含まれるため、第1問より時間がかかる。さらに配点箇所はテストにより異なるため必ずしも解いた問題に配点が付くとは限らない。時間も消費しやすい。

そのため第3問は時間に余裕がある時に解答しておきたい!

私が受験した2回とも第3問は『 前T/Bを決算修正事項に基づきB /SとP /Lを完成させなさい。』という問題でした。ポイントとして第1問と同様、第3問も簡単にできる仕訳はメモ用紙に書かない。特に
『貸倒』の問題や『未払消費税』、『法人税』、『売上原価』の問題は電卓で計算し、即PCに打ち込む。

P/Lに「売上原価」算定の問題「 前T /Bの繰越商品の金額 + 仕入の金額 − 期末棚卸高金額= 売上原価」と電卓で答えを出して即PCに打ち込む。
無駄な作業を省いて時間を稼ぐ事が重要。第3問は15分〜20分で解けます。

最後に第2問。勘定記入 補助簿 理論穴埋め問題です。
最後に回した理由として、配点が全2点と少ない割に作業が多い。理論穴埋め問題は適した文言を埋めればいいだけですが、勘定記入になれば

『未収(未払)』や『前払(前受)』の勘定記入が出題されることがあるため、計算や勘定科目の穴埋めに戸惑って時間を使ってしまうという点がデメリットです。

得意な方はバンバン解いでいけばいいのですが、出題がひねった問題だった場合勘定記入が苦手な方は解くのに必死になり時間のロスが多めになります。私も1回目の試験の時に勘定記入の問題で大幅に時間を使い、第3問に取り掛かる時には残り時間8分…なんてこともありました。
ちなみに私が受験した時は『受取利息』と『未収利息』の勘定記入の問題でした。

配点が少ないのに、そこに余力を尽くすなんてもったいない。
1回目の失敗をふまえて、2回目の試験は第1問、第3問を先に済ませて、第2問に取り掛かる。そうすることで時間に余裕ができじっくりと問題を解けると思います。結果として合格した時の試験は、第1問 → 第3問 → 第2問の順に解いて合格しました。


No.3  完璧を目指さない!正確さも大事だか、スピード重視で!

試験において“完璧を目指さない ”というのは非常に大切です。

いざ試験になると今までの努力が報われるとは限りません。むしろ緊張したり、慣れない作業で今まで学んできた事が発揮できないなんてあり得ます。

初めてネット試験を受けるって方に下記に画像を添付しておきますので参考にして下さい。

簿記3級の第一問「仕訳問題」の画像
借方、貸方科目をクリックすると5つほど勘定科目が出るのでその中の1つ選ぶ選択制。
金額はテンキーで打ち込む。カンマは不要。
『第1問』『第2問』『第3問』のボタンをクリックするとそれぞれの問題に移行する。『試験終了』をクリックすると強制終了。

ペーパー試験より作業が多い分、凡ミスが生じやすいので完璧を目指していると一度つまずいたらその問題を解こうと無駄に時間を消費→問題を解いた→またつまずいて問題を解こうと無駄な時間を消費。と、悪循環におちいってしまいます。それを解消するポイントとしては、

①;まず最初に第1問〜第3問の出題されてる問題(全体像)を把握する。(出題されてる問題をサラっと確認。)

②:分からない問題は全て後回し。立ち止まって考えても10秒以内。

③;とりあえずB/Sの左右合計額が一致しなくてもいい。


最初にどんな問題が出題されているか把握する事であせらなくて済みます。私も1回目の受験の時は何も考えず第1問の1問目から解いていきましたが、第3問の修正問題内で

『当期に土地を売却したので、減価償却費と累計額と売却損or益?を求めよ。』

の問題が出題されたのを覚えています。結果、″売却益”を導き出しましたが、P/Lに『固定資産売却益』の勘定科目が見えておらず『未収利益』のに金額を付け足しました。残り数秒で気付いて入力し直しましたが間に合わず。悔しい思いをしました。

2回目の受験で上記の不甲斐なさを反省し、まず全体像を把握する事で細かなミスを無くす事ができました。
解決策としてネット試験は

勘定科目または金額を入力するバーをクリックした時か、一定の時間(体感ですが20秒〜30秒ほど)が過ぎたらカウントされ始める。
第2問、第3問…のボタンをクリックしてもカウントは始まりません。

この“一定の時間内”に十分問題を把握できる時間は確保できます。
「 第1問はどんな仕訳問題が出題されてるのか?第2問の勘定記入の内容。(未収なのか前払なのか?はたまた別の勘定なのか?商品有高表ならの先入先出法か移動平均法なのか?)
理論穴埋め問題はどんなのが出ているのか?
第3問の修正項目はどんな問題が出題されているのか?
B/S、P/Lにはどんな勘定が記載されていて虫食いはどの部分なのか?」
(ちなみにB/S、P/Lの虫食い部分はタイピングで入力します。)などを確認することをおすすめします!

次に分からない問題は後回しにするのは
制限時間が60分しかないのに、分からない問題をやけになって解こうとしても時間の無駄です。
それなら一通り分かる問題を解いて、余った時間で分からなかった問題をじっくり解けば時間の余裕に繋がります。
No.2でお伝えした通り、特に勘定記入の問題は複雑に出題される場合が多いです。

(例:03年4月 A社に年利5%の返済期間2年で100万円貸付け、利息は9月と3月に普通口座に振り込まれる。
05年8月 年利6%の返済期間3年で90万円を貸付け、利息は1月と7月に普通口座に振り込まれる。決算は06年3月31日。)
 
こんなややっこしい問題の配点が2点で、どこで得点されるか分からないのであれば、第2問に時間を消費するのはもったいないです。
それをふまえ第1問→第3問→第2問の順に解いていくのが妥当と考えました。

最後にB/Sの左右合計額が一致しなくてもOKです。

もし合わなかった場合、どこに配点箇所があるか分からない、どこが間違っているのか分からない状態で修正するのは時間のロスに繋がります。

一致させるに越した事はないですが、合わなかった時に間違えた箇所を探し出し改めて仕訳し入力し直す。
ピンポイントで間違ってる箇所が見つけられるのならばいいですがB/S、P/Lのどの部分が間違えてるかを探すより

凡ミスがないか見返し、修正する。

を優先させる方がより確実に得点を稼げます。
私は1回目も2回目もB/Sの左右合計額は一致しませんでした。むしろ

2回目の試験はB/Sの左右合計額の一致は捨てました。

配点はあったと思いますがその分さっさと第2問に取りかかり、第1問から見返し凡ミスを潰す方向に時間を使いました。とにかくスピード重視。
とりあえず第1問からバンバン解き、分からない所は即後回し。

スピード重視する事で一通り終わった時には25分近くも時間が余りました。
その25分間でとばした問題を解き第1問の凡ミスを潰す事に出力しました。


No.4 まとめ

  1. 第1問は極力落とさずに全問正解を目指そう!
    理由は簡単な仕訳問題で安定的に高得点が得られるから。

  2. 第1問 → 第3問 → 第2問の順に解いていく。配点がたくさん得られて作業効率がいい順に解いていくのが無難ですね!

  3. 完璧を目指さず、スピード重視で解いていく。時間に余裕があればミス解答を見つけ修正できるし、とばした問題をじっくり解く事ができるため、スピード重視こなしていく。


No.5 合格して思ったこと

実際に合格して思うことは 
は簿記を学んで非常に得になることばかりだと感じました。

簿記3級の知識は家計管理にも役立つし、これから事業を起こして運営しようとなると資金管理は必須ですから学んで損はないです!
私の両親も自営業を営んでおりますが常々

お店がピンチな時に簿記の知識が役に立った!

と言ってました。知識があるかないかで、人生そのものが変わってくるんだなと思います。そこで思うのは、

無理に簿記3級は合格しなくてもいい!

「合格テクニックを紹介しといて何言ってんだ!」
と思うかもしれませんが、資格取得は用途にもよります。資格ゲッターになるのは本末転倒で、結局は受かるか受からないかは個人次第です。簿記3級の資格取得することで就職や転職に有利に働く事もあります。ただし2級の方が圧倒的企業の受け皿も広いし、大幅なお給料UPも目指せます。ただ

簿記3級の知識がないと、2級を取得するのは無理ゲー! 

簿記3級の知識は色んな資格の勉強においてベースとなりますし個人で活用するには簿記3級の知識で十二分に活かせます。

資格取得より知識を得て活用するのが大事!

私も簿記3級の取得に2万円ほどかかりました。(教材費や交通費諸々含む)
コスパはいいと思いますが、決して私の給料で2万円は安い額ではありません。結論として

1回2回ほど受験してダメなら諦めて、2級や他の資格取得を目指すか学んだ知識を人生に活かそう!

受験料だってタダじゃないですし、それよりも知識を得て活かすのを重点的に考えた方が効率的にも時間的にもいいと思います。

Twitterで80点代や90点代の点数をツイートされてる方がいて劣等感を感じる方もいるかもしれませんが
そもそも70点でも合格だし、もし不合格だとしてもその時の結果ってだけで簿記こそ今まで努力して学んだ知識こそが大切なわけです。落ちたところで別に問題ありません。
簿記3級の知識は偉大なり!

それでもこのnoteを見ていただいた方の合格は願っております。
最後までご閲覧していただきありがとうございました。


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