FF4のボス戦BGMに惹かれ続ける(FF)

「バトル2」ことFF4のボス戦BGM。
強敵との戦いに血を流し、後半では苦戦しながらも前に進もうとするような、重厚かつヒロイックな曲調が実にカッコイイ曲。

今までたくさんのゲームをプレイしてきたが、このBGMは自分の中でも五本指に入るくらい大好きな曲だ。
ラスダンの最終エリアでは移動中もこの曲が流れ続けており、戦闘に入ってもBGMが変わらないという演出がまた憎い。

とはいえFF4のボス戦BGMでありながら、ぼくがこの曲を最初に聴いたのはFF4ではない。同じスーファミのRPGではあるのだが「マリオRPG」が初めてだった。

マリオなのにFF4の曲?と思われる方もいるかもしれないが、マリオRPGはスクウェアと任天堂の共作で、FFらしさは薄いのだが「モンスタウン」という町にある封印された扉を、ぴかぴか石(どう考えてもクリスタル)を使って開くと、「クリスタラー」という裏ボスと戦える。

クリスタラーはマリオRPGオリジナルのキャラなのだが、そのビジュアルはマリオワールドには似合わず、どう見てもFFからやってきたとしか思えない禍々しい風貌をしている。お供にクリスタルを連れていることからも、スクウェア色バリバリである。

当然ながらラスボスよりも強く、難易度の低いゲームながらも苦戦は必至。
前情報なしで初見で挑めばほぼ確実に全滅するだろう。

ちなみにお供達からは「クリスタラーの旦那にはついていけねーよ」など、あまり快く思われておらず、クリスタラー自身も「ちょっと場違いかもね……」と思っているらしい。かわいいかよ。

このクリスタラーと戦う時に流れるBGMが「バトル2」のアレンジ版。
クリスタラーのあまりの強さに「こんぺいとうでゴリ押し苦戦しながらも前に進もうとする」というシチュエーションがバッチリはまり、マリオワールドながら非常にマッチしていた。

しかもアレンジをしているのは「スト2」「ライブアライブ」「キングダムハーツ」などのBGMを作曲していることで有名な下村陽子女史。植松伸夫の曲を下村陽子がアレンジしている。完璧か!

ぼくがFF4をプレイしたのはマリオRPGの後だったので、FF4でバトル2が流れた時は「この曲知ってる!進研ゼミで習ったやつだ!」と、テンションが上がりすぎて半ばバーサク状態になったのは語るまでもない。

そんなバトル2なのだが、どのアレンジも味があって、もはやバトル2だけでプレイリストをリピートしても飽きないほどの魅力がある。

FF4のDS版リメイクは、オーケストラチックながらもベース音が重厚で聴き応えがある。マリオRPGはすでに書いた通り、マリオワールドにもマッチした、シリアスながらもどこかポップな音使いがたまらない。

そして一番新しいアレンジといえば、やはりFF14だろう。

パッチ6.1のダンジョンで最終ボスとして待ち構えているスカルミリョーネ戦にて初お披露目となるのだが、ぶっちゃけ初見の時は泣いた。泣いて画面見えなくて床ペロもした。

正統派なアレンジでありながら、2周目にはサックスを中心とした大幅なアレンジが施されており、ゴシックな雰囲気を醸し出していてたまらない。

また、2周目のサビに入る直前にベース音だけとなり、数秒の間物静かになる部分があるのだが、その後の激しいギター音から一気に最後まで駆け抜けていく演出は鳥肌モノである。エキルレを回してるのはこれを聴くためといっても過言ではない。

さらに、今年11月にはマリオRPGのリメイクが発売される。下村陽子氏が全曲アレンジをしているらしいので、おそらくバトル2もアレンジされるのだろう。

幼少期にマリオRPGで聴き、少年期にDS版で聴き、アラサーになってFF14で聴き、近い将来にまたアレンジ版が聴ける……体験を伴うゲーム音楽というジャンルは、ゲーム音楽ならではの魅力が詰まっているように思う。

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