読み~不調を探る~

はじめに

前回のnoteでは、オセロが強い人が当たり前にやっている「読む」という作業を

  1. 候補手順の列挙

  2. 各候補手順について数手先の局面を思い浮かべる

  3. 2.で思い浮かべたそれぞれの局面を比較し、最も良いものを選ぶ

という3つの工程に分けて説明しました。
この記事では、対局中の心理状況から、1.2.3.のどの工程ができていないのかを判断するチェックシートを提案します。この記事のチェックシートで自分の欠点を把握し、前回の記事で挙げた練習をしてみると、実力のアップが測れるかと思います。

チェックシート、の前に・・・

早速チェックシートに入るのですが、その前に一度、お手元のオセロの対局ソフト(droidshimax, Wzebra, Edaxなど)で8手読み以上の設定のソフトと真剣に読みを入れて対局し、解析してみてください。

ではどうぞ!(以下には、対局・解析が済んでから進んでください。)









チェックシート

対局・解析お疲れ様でした。ではチェックシートへ進んでみましょう。
対局中の心理状態と、自分が最善手を打てなかったところを思い出しながらチェックしてください。

  1. 想定外の手を打たれ、思っていたより不利になった
    → 相手番について1. 候補手順の列挙 ができていません

  2. 想定外の手を打たれたが、思っていたより有利になった
    → 1. 候補手順の列挙ができていなかった可能性がありますが、悪手枝切りを効率的にできていた可能性もあります。

  3. 想定手順で進み、思っていた通りの盤面ではあるが、考えていたより打ちにくい盤面になった
    → 最善手は他にあったようですね。1. 候補手順の列挙 及び 3. 盤面の評価
     ができていなかったようです。

  4. 想定手順で進んだが、ミニラインを通されていたりタネが消えていたりのせいで、打てると思っていたところに打てない
    → 2.数手先の局面を思い浮かべる が正しくできていなかったようです。

  5. 返し忘れをしてしまった・・・
    → 2. 盤面を正しく思い浮かべることができていません。


簡単ではありますが、読みの作業の中の自分の欠点が見つかったのではないでしょうか?

読んでいただきありがとうございました。もっと他にも、他にもこんな項目、判断基準があるのでは?といったご意見があれば、是非コメントやX(旧Twitter)などでご報告いただけると幸いです。

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