愛犬の死

ちょうどこのNoteを始めて
六十花甲子を投稿している時期に
愛犬のリンパ腫がわかり、1か月闘病しながらの投稿でした。
希望を持って始めたことが、最後の方は泣きながら続けることになるとは。
あの子の闘病のことを記録していこうと思います。

1月28日 イベントの朝、散歩中に動かなくなり吐く。
そういえば最近元気がなかったかもしれない。と思った。
左前脚をあまり地面につけたがらない仕草もする。
キャン!とまたたまになく。数年前に首あたりを傷めていたのが
治りきってないような感じもたまにあったので、医者に連れて行った方が
いいかなと漠然と思っていた。

その日の夜の散歩であまり元気がないがちょっと滑って転んだ時に
「キャーキャー」となきながら起きられない。

びっくりして夜間の診療所へ電話してかけ込む。

そこの先生にも
・首など傷めていて、そこがまた悪化してのではないか?
・足を地面につけたがらない仕草をする。
・転んで起きられなかった。

これを伝えて検査をしてもらった。

その時に言われて寝耳に水だったのが
「血液検査で炎症反応の数字が大きすぎます。
 エコーでみたら、ぼんやりですがおなかのできものが
 気になります」
ということば。
「首や骨の異常はおそらくないと思います。あればこんな風に歩いてませんのでレントゲンは撮らずにおきました。」
その後、話してる中で「腫瘍」ということばを使われた。
え?腫瘍って?

何かの間違いでしょ?と思いたかった。

翌日、かかりつけ医に行って、また血液検査。
そしてレントゲンを撮る。

やはり炎症反応の数値が測定不能ぐらいとのこと。
眼の斜視も気になると言えば気になる。
お腹のできものも可能性が高い。腫瘍の可能性が高いので
そこから脳に回ってしまうこともある。
ということを聴きました。

1月24日はマルシェで豚汁ドネーションで25000円集まり能登へ寄付。
1月28日のイベントも鑑定で20000円ちょっと集まったのも主催の企業様が
寄付するとのことだったので、置いてきた。いいことしたのに、なんで?

夜間診療でも言われたのが、CT・MRはやったほうがいいと思う。
ということでした。大学の方が安いと聞いたので、安い方がいいな。と思ってたのがぶっ飛ぶぐらい心配で、2月2日に高度療養センターの予約を取っていただいた。
食欲もほんとになくなって、いつものご飯を食べなくなったのもこのあたりから。
好きなものは寄ってきて欲しがっていた。

2月2日 朝の定例会が終わり、高度療養センターに向かう。
とても感じの良いスタッフさんと若い獣医師の方たちだった。
まだどこか、ここへ連れてきたら開ける方法がみつかる。という気がしていた。

お腹の検査のために毛を剃られた愛犬。
小腸に結束しているリンパ節のがんの可能性が高いと。ここは切ることもできない。抗がん剤の治療についても説明を受ける。6週間がセット。5週間
抗がん剤を入れる。毎週費用は3万円。
これを5クール行って、1年、1年半生きる子もいます。とのこと。
なにもしないと1~2か月、長い子で3~4か月。のようなことをおっしゃる。くらくらしてきた。
この時の気持ちは、見捨てるようなことはできない。
抗がん剤してもいいのかなぁ。と考えていた。
それでも わかったことは 「あんまり時間が残されていない」
こと。
だいぶ食欲がおちている。

この検査の翌日が土曜日でいつも行くドッグランへ、いの一番に
連れて行った。
もし、病気が進んで体が思うように動けなくなったら?
この時に誰かに話してしまいたかったけど、ワン友たちに気を遣わせるのは
いやだった。
数か月前にがんでわんちゃんを亡くしたワン友がみんなにプレゼントもって
来ていて会えたので、その方だけに「昨日、リンパ腫の可能性が極めて高いと言われました」と打ち明けました。

いつものように元気に走り回る姿にホッとしていたし、
これがいつまで見られるのだろう?無理が効かなくなる姿が想像できなかった。色が細くなっていたのでおやつとか、好きな缶詰とかも持って行ってたのに あんまり食べなかったんだよね。

2月6日
友人たちと会食。
その時に、奥様が抗がん剤治療をしている人がいて
愛犬の抗がん剤治療、お金もかかるけど やろうかなぁ。と
話した。
「あれは、やるもんじゃないと思うよ」
と経験を話してくれた。

必要なことって起きるものだと感じた。
9日に検査結果を知らされ、かかりつけ医に行った。
リンパ腫確定。

抗がん剤をすると「食欲がおちて食べられなくなる」と言われ
即決。
「それは食いしん坊のうちの子ではなくなるので 抗がん剤はしません。
好きなものを好きなだけ食べてほしい」

ささみを朝から焼いて食べさせる
卵焼きを食べさせる。
食べた!と喜んで、いろんなドッグフードの
柔らかいものやおいしそうで栄養があるものを
買いあさってきた。
今まで手を出さなかった少量なのに高いものも食べてくれるなら。
今までなら秒でなくなったもったいなさ過ぎたやつ。

2月10日
息子と息子の彼女が来てくれた。
彼女の手土産のミルフィーユ 美味しそうに食べた。
今までならちょーっとしかあげなかったのに たくさん食べてもらった。

子の頃から 写真うつりが可愛いというか透明感があるというか。
澄んだ目がよく撮れている。
まだ息子の足にじゃれつく元気もあって、「病気なんてうそじゃない?」と思う。
この日の夜は息子が泊っていってくれたので愛犬を挟んで川の字で寝ていた。
2月11日
息子と愛犬とピクニックへ。
ワン友にもらったバナナケーキとケンタッキーフライドチキンを持って。
息子がサッカーの試合でよく言った川辺のグラウンドの土手に座り
お昼ごはん。
愛犬もフライドチキンとバナナケーキをたくさん食べた。
まだ元気に力強く歩く。
3年くらい普通に生きるんじゃない?なんて息子と話していた。
素敵なピクニックだった。

高度療養センターへ行ってからは
痛みを緩和するステロイドを中心に3種類の薬を飲ませていた。

この日の夕方はいつもSNSで愛犬のことを愛でてくれるお姉さまに
「会いたいといつも言ってくださってありがとうございます。もうあんまり永くないので、今のうちになでにきてあげてください」と伝えてあったので
会いに来てくださいました。
たくさんおやつもらいました。
ジャーキーをパクパク食べるのでうれしかったな。

2月16日はアワードの日。
そこに出店していた友人のパンケーキを買って帰ったら
まぁまぁ食べてくれた。

2月はほとんど愛犬の横で寝ていたなぁ。しかもYogiboを空気で膨らませたエアマットの上に敷いて寝るという不安定さ。

2月17日は
昼はちびの時によく行った公共のドッグランのある公園へ。
そして、夜には息子が誕生祝に食事へ連れた行ってくれた。
例のパンケーキのあるお店。
食べきれずに鶏もも肉とパンケーキを持ちかえる。
ほねまでバリバリと完食。
気持ちがいいくらい食べてくれた。おそらく最後に一番たくさん食べたのがこの鶏もも肉だったと思う。

2月18日
この日は私の誕生日。最近のお仲間のトレンドは8時ごろからカフェで
モーニングで祝うこと。
愛犬には兄弟がいてこのお仲間の一人のところにいる。
Yちゃんとします。
Yちゃんには、一週間前くらいに病気のことを伝えることにして
この日は兄弟を連れてきてもらい、カフェへ行っている間、我が家で一緒に遊ばせてあげたいと伝えていた。優しいYちゃんは病気封じのお守りを買って来てくれていた。

カフェから解散して、一緒に散歩をしたけれど、あまり歩かなくなってきていた。

2月23日
桜が咲いたら 遠いけれど頑張って歩いて行った公園へ車で行く。
桜が咲くまで頑張ってほしい。
そう思いながら 散歩。
プールがあるのだけど、そこへ入りたがった。
君はプール好きだもんね。
夏まではどうかな。桜は見たいね。

今年の2月は奇跡的に暖かくて、よくお腹を壊してお庭で排泄をするように
なっても パジャマの上にガウン一枚で外で待っていられた。
なぜか家の北西の位置によくいて、帰ってきてくれなくて 追いかけっこみたいな状況に。

排泄目的にの散歩も抱っこしていって、お気に入りの草むらで降ろす。
というようなことになってきた。

2月24日は母と一緒にフラワーパークへ。
この日はまぁまぁがんばって歩いて、赤ちゃんにも優しく
接して撫でてもらっていたね。
本当に優しい。
左目の下にできものが出来て大きくなっていた。
夜は焼肉したら 寄ってきて食べたね。食いしん坊万歳。

でも、お腹は壊すw

2月25日
愛犬の実家のお父さん。お母さん。妹。
人間も犬も我が家に大集合。

生まれて初めて、犬用ケーキをいただく。
これは半分ずつにして二日にわけて完食。
自分に力だ出ないのをわかっているので、すごんでくるお父さんに
「降参」のポーズ。
帰り際はとても名残惜しそうに見送っていた。
この時はソファーに自分で上がれた最後の日かもしれない。

最後の一週間はまたにします。













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