［完コピの重要さ］

日本舞踊を習う時、振りを覚えるのはもちろん必要ですが、重要なのは、とにかく「見本の先生の踊りを見て真似る＝気をつけてじっと見ながら真似る」です。

少し振りが分かってくると、ついつい、「見本を見ないで、自分が覚えたかを確認しながら踊りたくなる」のですが、

先生が見本を踊ってくれるのは、数回で、あとはいやでも自力で踊らなければならない。

ので、完コピするつもりで、先生が立っている時は、振り返ってでも見ます。形を真似るのです。(手の高さ、角度、力の入れ具合、脚の使い方、とにかく身体の使い方を真似します)

なかなか難しい事ではありますが、ひたすら見る(全体を見る・部分的に見る・タイミングも見て、同じ深さに腰を落とし、音楽を聴きながら、一緒のタイミングで一緒のラインを描いて動く。すごく重要だけど、一生懸命意識しないとなかなかできないことです。

西川陽子